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エルフの最強JK ~たった一言で宇宙を滅ぼす程の力を得てしまった~  作者: 紅雨神 幻想紅蓮
【三】 禍駄王ディアボリ編
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第七十話 無限神・シルル・デヴォンVS光速這い這い

「二人共やられてしまいましたか」


 そう言いながら、天から蒼白い光と共に、透き通る様な肌に水色の長い髪をした高校生くらいの少女が舞い降りる。

 彼女こそが紅雨神の言う、無限神・シルル・デヴォンである。


 室内なのに天からと言うのは少々可笑しいが、兎に角天からシルルが舞い降りた。


「な、何故貴様がここにおるのじゃ……」


 シルルを見たディアボリが後退りながら言う。


「ん? 私ことをご存知なのですか? 堕落した神、エンゼルス。私も神様となったので先輩とお呼びするべきでしょうか?」

「騙されんぞ! 貴様はシルル・デヴォンではない! 縄文弥生じゃ!」


 実際に戦うまでもなく、シルルがとてつもない力を持っていることに気付き、余りにも強過ぎるが故に、宇宙最強である弥生がシルルになりすましていると考えたのだ。


「成る程。未来からお姉様が態々来たと……」


 そう言いながらシルルはディアボリに向かって歩き出す。


「ひっひぃぃいい」


 神となったシルルの手に掛かればディアボリなんて一瞬で消せるのだ。

 それを良く理解していたディアボリは思わず這い這いで逃げ出す。


「ヤバイヤバイヤバイ! 立てない! こうなったら光速這い這いだぁああああ!!」


 ただ這い這いしているだけではすぐに追いつかれてしまうので、光速で這い這いをする。


「フハハ! ここはこの星の裏側! 流石にこんなとこまで追ってはこんじゃろ」


 光速なので一瞬で星の裏側まで行ってしまった。

 只管西へ向かった為ここは夜になっている。


「遅かったですね。先輩♪」

「!?」


 真後ろからシルルの声が聞こえてきた。


 恐る恐る振り返ってみる。


「な……あ……」


 シルルを見た瞬間、恐怖で声が出なくなってしまう。


「先輩は戦国君に殺してもらいますから」


 そう言ってシルルはディアボリの頭を鷲掴みにし、光速で走ってディアボリの城まで戻っていった。


「さて。着きましたね」

「な……嘘じゃ! 何で生きてんじゃセンゴク! お主は儂がぶっ殺したじゃろ! 何回殺せばええんじゃ! 実はゾンビかヴァンパイアなんじゃ?」


 ディアボリがこう言うのも無理は無い。今度こそ殺した筈のセンゴクが城の入り口で令和剣を装備し、ディアボリを待ち構えていたのだから。


「ディアボリ! もうお前に話す事はない! 華々しく散れッ! 最も、貴様が散ったところで華々しい訳なんてねえがなッ!」


 そう言いながらセンゴクはディアボリに斬り掛かる。


「はっ? その剣なら儂を殺せるが何度でもコンティニュー出来ることを貴様は良く知っているはずじゃろうがあああ!!」


 スゥーーッという音が聞こえ、気付いた時にはディアボリは首を斬られていた。


「ハハハハハ! そんなことしたって高次元にある儂の本体には傷一つ……」


 急に言葉が途切れ、青ざめる。


「ん? どうしたディアボリ」


 センゴクはニヤニヤしながらそう言った。


「い、いだいっ! どういうことじゃあっ! このアバターが本体になっとる!?」


 訳も分からず絶望したディアボリはそのまま泣き喚く。


「どうやったのか正直分からんが、このシルル様の力によって、お前のアバターは本体になった様だ。詰まり首を斬ったらちゃんと死ぬ」


 首を斬られてしまったディアボリは、凄まじい生命力でまだ意識を保ち、泣き続けているが、もう時期死ぬだろう。

 センゴクは敢えてとどめは刺さなかった。

『とどめを刺す』イコール『安楽死」になってしまうからだ。

 ディアボリにはたっぷり苦しんでから死んでもらうつもりなのだ。


「……戦国君。意外と腹黒なのですね……」


 思わずシルルは本音を言ってしまう。


『ギニャアアアアア!!』


 そう五月蠅く叫んで、センゴクたちは喧しいと思っていたが、気が付いたら静かになっていた。

 その叫びがディアボリの最期であったと言う訳だ。


「ふう。やっと終わった……実際の時間では大した時間ではなかったが色々ありすぎて、しかも止まった時というのも体験したし、その中で童貞も捨てたし、俺は、今日という日を忘れる事はだろう」


 そう言いながら、センゴクはシルルの方を向く。


「俺とルウェーナは、これからどうしたら良いですか?」


 今までにないくらい真剣な表情でそう言った。

 と言うのも、正直この後どうしたら良いのか分からなかったのだ。

 デーアの頼みであるディアボリの討伐は果たしたが、彼女からのその後の指示は無く、ルウェーナの魔法があれば日本に帰ること等容易いだろうが、折角目の前に神様が来てくれたのだシルルに質問するにが最善の筈だ。


「そう……ですね。あなた方は魔王を討伐し、紛れもなくこの世界を救った英雄です。この世界の人々から讃えられるでしょう。ルウェーナちゃんの魔法で帰っても良いですが、少しくらい讃えられてから帰っても良いと、私は思いますよ?」

「……シルル様の言う通り、世界中の人に感謝されることなんて多分今後無いだろうし……ルウェーナも良いよな?」

「勿論! 私もお兄ちゃんくんと同じ意見だよ!」


 そうして、魔王ディアボリを討伐したことを発表することとなった。

 そして、その発表法だが、『面倒だからルウェーナの魔法で国民全員に伝えたい情報を刷り込む』とセンゴクが言い出したのだが、流石にそんな魔法の使い方をしていたらいずれただの駄目人間となってしまう恐れがあるのでルウェーナに却下された。

 しかし、そうは言っても普通に「実はこの国の国王は魔王で、ついさっき俺が殺した! 安心するが良い!」等と発表したところで、大混乱を招くのは目に見えている。

 そこで、まずは信頼出来る貴族から情報を伝えて、そこから少しづつ拡散していってもらうことにする。これなら田舎の領地にだって領主の貴族を通じて情報が届く筈だ。

 ただ、これでは伝言ゲームの様に途中で情報の内容に誤差が生じる可能性が高い。

 しかも、意図的に偽りの情報を流す愚か者も中には居るであろう。

 という訳で、先ず流す情報は、最初に話す貴族以降には噂程度の認識にさせておく。


「ねえねえ。国王が魔王だったって噂知ってる?」

「いや絶対デマだろ」


 今やこの国ではこの様な会話が日常茶飯事となっている。

 しかし、当然噂のままにして置く訳にはいかない。

 ある程度噂が浸透してきた後、大体二週間後辺りにセンゴクが正式発表を行うことにした。

 しかし国民はセンゴクの事を知らない。

 知らない奴からの重大発表というのは少々、いや大分問題であろう。その解決策として、センゴクには王家の次に権力を持つ公爵家のゴツくて格好良い五十代のおっさんを随行させることにする。


「という訳なんで、宜しくおっさん!」

「英雄の頼みとあっちゃあ断れねえな! 喜んでその大役やらせてもらおう!」


 おっさん公爵は快く引き受けてくれた。


「大役なんて大袈裟な……」


 そして迎えた二週間後――

夢中で書いていたら中途半端なところで終わってしまいました。

なるべく気を付けなくては……

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