第六十五話 ルウェーナの正体は男子中学生の妄想!?
お久し振りです。
ゲーム作りに没頭していました。
「あれは、つい昨日のこと。
私はクラスメイトの明治大正君と喧嘩をして、ついうっかり殺してしまったの」
――!! 思い……出した。
俺は昨日、明治を殺して、絶望しているところに女神を名乗る者が現れて……
ルウェーナの言葉により、センゴクはディアボリに封印されていた記憶をあっさりと取り戻してしまう。
「では、ここは本当に異世界という訳か……魔法もあるし……いや、待てよ? 明治を殺したのは俺だ! ルウェーナじゃねえだろ!」
センゴクはルウェーナの発言がおかしいことに気付いたが、ルウェーナは「話最後まで聞いてよ」と言い、自分が何者なのかを語り始める。
「私の正体は、平成戦国の妄想の中の女の子に平成戦国の魂が少し分け与えられ、自我を持った存在。私はね、お兄ちゃん君、貴方そのものであると言えるの」
「ちょっと待って、俺の頭では理解しかねる様だ。と言うか妄想って何?」
戦国は少々頭が硬いのだ。
つい昨日まで日本人だった訳だが、中一から中二まで、定期テストで各教科五十点代が最高だった。
しかし、体育の成績はずっと五だった。
一言で言えば、脳筋なのだ。
「黙って聞いてくれる? 脳筋お兄ちゃん君」
「事実だけあって何も反論出来ないな……」
ルウェーナは説明を続ける。
「私は貴方が日頃から妄想していた理想の女の子。だから貴方の好み超ドストライクなのは当たり前。そして、貴方がこの世界に呼ばれた際に、女神デーアガールが貴方の魂をちょこっとだけ切り取ってその切り取った魂の中に貴方の妄想を魔力に変換して放り込んで自我が産まれた。次にデーアガールに肉体を与えてもらったの。魂だけじゃ次元の低い物理世界に行けないからね」
「……そうか、詰まり俺の妄想がやっと現実のものへとなったと言う訳だな! よっしゃぁあ!!」
そう叫びながら思いっ切りガッツポーズをとる。
その姿はまるで、五月蠅い程元気な小学生の様であった。
「その後、私と貴方がこの世界に転送された。でも私はその時身を隠していたの。何でか分かる?」
ルウェーナは意地悪そうにセンゴクに問う。
「お前、俺が脳筋だと知っていながら脳筋に答えられないような問題出しただろ!」
しかしルウェーナはセンゴクの妄想。
少なからずセンゴクには美少女に意地悪をされたいと言う願望があったと言う訳だ。
「何でかというとねぇ」
ルウェーナがそう言うと数秒沈黙が訪れれ、緊張が走る。
「それはねぇ……」
「ゴクリ……」
センゴクが唾を飲む。
「魔王ディアボリを洗脳する為」
「え?……」
ルウェーナが真剣な表情でそう言い、センゴクは情けない声で驚く。
「『ディアボリ』っていうのはラテン語で悪魔とかを意味するの。ヤバい奴だって言うのはそれだけで間違いないと言えるし、何よりも私は、女神・デーアガールに堕落した元神『エンゼルス』を殺めてくれと頼まれてしまって、因みに、女神様曰くエンゼルスは堕落してディアボリを名乗る様になったらしい」
「じゃあ俺たちの父ということになっているディアボリが俺たちのラスボスってことか」
センゴクの目がキラキラしてきた。
男子中学生なのだ。ゲームの様な展開に心が踊らない筈がない。
「それで、洗脳とさっき言ったけど、ディアボリを倒す為私たちを実の息子と娘と思い込ませた。ついでにディアボリには自分が私と貴方の記憶を操作してると思い込ませた。そうした方がやり易かったからね。ディアボリは元神だけど位は低くて天使の様な扱いだったみたいだからか意外と簡単に洗脳出来たよ」
「そうか。流石俺の女! よくやった!」
「誰が貴方の女って……よく考えたら私は貴方の妄想から産まれたから貴方の女だった……」
ルウェーナは冷静さを欠いてきた。
「ふっふふ! やったぞ! 遂に俺に彼女が出来たぞぉ!」
中二男子が彼女を持って浮かれない筈がない。
「いや妹だから! そういうことになってるからぁ!」
ルウェーナが透かさず突っ込む。
付き合っているところをディアボリに見られれば違和感を感じ洗脳が解けてしまう可能性がある。
行動には気を付けなければならない。
しかし我慢出来なかったのはルウェーナの方であった。
「はぁ♡ すきぃ、お兄ちゃんくん……あいしてる」
「……え?」
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