第五十四話 食堂で楽しくてカオスな無双祭り!
第五十四話目です。食堂で敵を無双しまくります。
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気が付くと、四方八方ホテルの客達に囲まれていた。
全員、先程の男と同様、敵だ。
「ふふ! 丁度良い! こいつら相手に色々技を試してみよう! 今後ヤバイ敵が出てくるかもしれないし、訓練だな! 何事にもプラス思考だ」
大正はニヤリと楽しそうにそう言いながら、聖剣を構え、敵を斬りまくり始めた。
「ウラアアアアアアアッ!!」
叫びながら聖剣を振るう。
「「「ぎゃああああ!!」」」
ズバズバと音MADの様に聞いていて楽しい音を立てながら敵共が聖剣によって斬り殺されて行く。先程の男と同様、出血はしない。
まさに無双だ。しかも聖剣で斬ると、この敵たちは「ぎゃああああ!!」と叫びながら何故か消滅する。
大正の聖剣には邪悪なものを消滅させる力を備わっているので、もしかしたらこの得体の知れない敵共も、そう言う類の者なのかもしれない。
「うひひゃうひゃうひゃ!」
敵を無双しまくるのが余程楽しかったのか、大正は愉快そうに奇声を上げながら敵を無双し続ける。
それを見て楽しそうに思った弥生たちも参戦だ!
「わあ! 面白そうね! 大正くん! 全部殺しちゃだめよ♡ 私も無双するからぁ!」
そう言いながら弥生も魔剣を創造し、敵を無双しまくる。
ただ、大正と違って弥生は聖剣ではないので敵は消滅しない。詰まり大量の死体の山が出来てしまう訳だが問題ない。
そもそも弥生は大正と同じ聖剣を創造することすら可能な訳だが……あえていつも通り魔剣を使っているのだ。死体が残る方が倒した数が分かって良いし、何よりも楽しい。
今更だが、弥生も十分ヤバイ奴である。
「うわあ~。楽しそう! 魔王の血が騒ぐわ!」
「同感です」
「行くわよカリミア!」
「はい!」
弥生に続いてヱミリアとカリミアも参戦。
「斬って無双……も楽しそうだけど、私は――『視界内全凍結』」
ピッキィイインッ! と言う音を立てながらヱミリアの視界内が全て凍り付いた。
詰まり床や壁、敵が一緒に凍った訳だが、少し離れたところから急に氷がなくなっている。詰まり、文字通りヱミリアの視界内のものだけが凍ったのだ。だから視界から外れたところは全く凍っていない。例えばヱミリアの真後ろなんて全く凍っていない。
「お見事ですヱミリア様!」
――カリミア……
「……はい! 『妹ノ斬撃召喚』!!」
弥生クラスにもなると、ただ敵を斬りつけるだけでも斬撃が発生してしまう。
それにより、例えば弥生が直接斬り付けた敵の直ぐ後ろに別の敵が居たとする。そいつは弥生が手前の敵を普通に斬り付けた際に発生した斬撃によって両断されてしまうのだ。理不尽である。可哀想に……
勿論便利ではあるが、斬撃が出過ぎるとそれはそれで問題なので、斬撃が出ない様制御することも可能な訳だが、今は無双を楽しんで居るのでそんなこと気にもしていない。
結果、弥生が敵を一人倒すだけで何十人かが一気に死んでしまう。
間違いなく無双を一番楽しんで居るのは弥生だろう。
ここでカリミアの「妹ノ斬撃召喚」に戻るが、「妹ノ斬撃召喚」と言うのは文字通りカリミアの実妹。詰まり弥生の斬撃を召喚するのだ。
そう、弥生が魔剣を振るったタイミングを見計らって上手く召喚した。カリミアの召喚技術はもうちょっと可笑しいくらいだ。
弥生は突然斬撃が消え、戸惑うかと思いきや、無双に夢中になりすぎて放った斬撃が召喚されたことにすら気付いていない。派手な魔方陣が現れた筈なのだが……
まあそもそも弥生は無双に夢中になりすぎて自分が斬撃を出していることにすら気付いていないのだから斬撃が消えたところで気付かないのは当然なのかもしれない。
話は戻るが、弥生の斬撃なんて召喚して何に使うのか……それはカリミアに命令したヱミリアが知っている。
――凍りなさい! 『斬撃凍結』!!
ピキンッ! と音を立てながら召喚された弥生の斬撃が凍った。
そしてその凍った斬撃を掴んだ。
そもそも斬撃って凍るのかって話だが、ヱミリアが持つ能力は、「何でも凍らせる」だ。そう、何でも凍らせることが出来るのだから物理法則を無視して斬撃を凍らせるくらい容易いのだ。
「ふ、ふふ」
ヱミリアが不敵な笑みを浮かべながら地面を蹴る。
同時に、ダッ! と重い衝撃が走る。
だが無双を楽しんでいる弥生たちはその衝撃にさえ気付かない。気付いて怯んだのは敵と、無双に参加していない飛鳥だけだった。
「死になさいっ!!」
殺意に満ちた恐ろしい表情をしながら凍らせた斬撃で先程凍らせた敵を切り刻む。
汚いかき氷の完成だ! 絶対誰も食べないけどね☆
「あははははは!!」
ヱミリアはそう笑いながら敵を切り刻み続ける。更に、何やらヱミリアは敵を斬ると能力が発動する様にしているらしく、敵を斬る度に敵の切り口から凍り始め、やがて全身が凍り付いた。
大正は敵を消滅させ、弥生は死体の量産、ヱミリアに至っては汚いかき氷の製造マシーンと化している。だから誰も食べねぇって!
「ふふ、皆さん楽しそうですね~」
皆が無双を楽しんで居る中、カリミアは一人椅子に座りながらのんびり食事を楽しんで居た。
さっき男に邪魔され、食べかけだったパフェだ。
一方、飛鳥は困った表情で無双を楽しむ皆を見ていた。
「どうしました? ヱミリア様たちと無双を楽しんでこないのですか?」
カリミアが飛鳥に問う。
「……あ~はは。私はいい、かな?」
そう言いながら飛鳥も食べかけだった焼き蕎麦を食べた。
to be continued...
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