第三十四話 怒り狂うヱミリア、そして弥生死す!?
第三十四話目です!
タイトルで死すとか書いてありますが、主人公は実質不死身も同然のチートです。
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また大正は何か柔らかいものにぶつかる。
「あ、あれ? なんだこれ? 柔らかい……だけどちょっと固めで小さいな……ちょっと待て! なんか嫌な予感が……こ、この流れで来たら……」
「……大正……くん……」
――あああ!!! 古墳さん!!
今度は飛鳥のおっぱいに触っていた!!!
「やっと私に興味を持ってくれたんだねっ! 嬉しい♡」
「いや喜ぶなよ!! ごめんって! 謝るから喜ばないで! 寧ろ怒って!!」
だが大正のことが大好きな飛鳥は、寧ろおっぱいを触られて嬉しそうだ。大正は心が痛むので怒ってくれと頼む。
「え? 怒って欲しいなんて! もしかして大正くんって、マゾ?」
飛鳥は少し驚き気味に大正がドMなのだと誤解する。
「ちっげぇよ!! 罪悪感が残るから怒ってくれた方がスッキリするんだって!!」
その誤解を大正は必死に否定する。大正はドMではない。
「ふぅん? 罪悪感なんて、感じる必要ないんだよ? これから私が好意で触らせてあげるから♡」
飛鳥はエロい顔と声でそう言いながら大正に近づいてゆる。遂には服すら脱ぎだした!
追い詰められた大正は一つの決断を決める。
――そうだ! 嫌われよう! きっと好きな男から貧乳と馬鹿にされれば相当なダメージになる筈だ! 悪く思うなよ? 古墳さん!!
大正は合唱をするかのように息を大きく吸い、そのまま大きな声で飛鳥の貧乳を否定する。因みに飛鳥の胸はAカップと、間違いなく貧乳だ。
「だが断る!! そんなちっせぇ貧乳揉みしだいたところでなんになるってんだ!! フハハハハハハ!!!」
「……ち、ちいさい? よ、よく……よく、キコエナカッタナァ~もう一度言ってくれない?」
飛鳥の目は病み、魔物のような恐ろしいオーラを放つ。
「ひ、ひぃぃいいい!!!」
大正は雑魚キャラのような情けない声を上げ、ダッシュで逃げ出す。
「待ちなさい!!!!」
飛鳥は全速力で大正を追いかける。魔族である飛鳥の方が大正より
もステータスは全てにおいて優れており、当然スピードも飛鳥の方が上回る
ので大正は直ぐに追いつかれるかと思われた。しかし大正は火事場の馬鹿力で有り得ない程の速度で逃げているので飛鳥は中々追いつくことが出来ない。
「大正さん!!! この数分で忘れた訳じゃないですよね?」
「私たちだって胸を触られて怒っております。取り合えず死んで頂きましょうか?」
大正が必死に飛鳥から逃げ回っている中、シルルとカリミアも胸を揉まれたことに対しての怒りが限界となり、そのまま大正を追い回してしまう。
遠くから見れば、表情がよく見えないのでまるで大正のハーレムかと思うが、実際大正にとっては、追いつかれれば殺されるかもしれないと言う極限状態なのだ。
「ぎゃあああああああああ!!!!! ゆるじでぇえええええ!!!」
「許さない!!」
「「許しません!!」」
「え、ええと、私は……私も胸触られたけど、まあいいや、頑張ってねっ! 駄目な勇者さん! 私は魔王と弥生ちゃんを止めに行ってくるから」
呆れながら大正のハーレム(地獄)を見ていたスカーレットドラゴンは、取り合えず彼女らの怒りを鎮めることは出来ないので仕方なく独りで魔王の間へ向かう。
〜〜〜〜〜〜〜
「食らうがいいわ! 『魔王砲』!!」
ドォッ! ギュウォオオオ!!!
「わぁっ!」
ヱミリアは弥生に向かって地表を簡単に抉り取る程の破壊力を持った巨大なエネルギーボールを放つ。
しかし弥生がエネルギーボールを避けると魔王城が更地になってしまう。だがそれはヱミリアの自業自得だ。弥生にとっては魔王城が更地になろうがどうでも良いこと。
だが魔王城に居るシルルと大正は、弥生がエネルギーボールを避けることによって骨すら残らず死んでしまうことになる。それは駄目だ!
仕方なく弥生は能力でなんとかすることにした。
「う〜ん。ええと、どうしようかしら? ヱミリアの記憶にあった私のお母さんと同じようにやってみようかしら」
弥生は悩みながらも、嘗て鎌倉が幼い頃のヱミリアのレーザーを消し去った時と同じようにすることを決意。取り敢えず適当に右手をエネルギーボール、又の名を魔王砲に翳して願いを叶えてみる。
『魔王砲消えなさい!!』
パッ!
弥生の願い通り、魔王砲は文字通り、パッと、例えるなら動画編集で動画ファイルを分割してそのまま細かい飾り付け等一切せず、そのままカットしてしまったような感じだ。
本当に、一瞬にして魔王砲は消滅したのだ。
「あ、ああ……じょ、うもん…かま…くら……」
魔王砲が一瞬にして消滅させられたのを見たヱミリアは、今回の弥生と過去の鎌倉が今回の弥生と同じようにしレーザーを消滅させた記憶を重ね、精神状態が不安定になる。
『う、うううわぁああああああああああああ!!!!!』
感情が爆発し、ヱミリアは涙を流しながら怒り狂う。
ここまでは弥生の思惑通りだ。
「悪いわね、魔王・ヱミリア。でも悪く思わないで欲しい。貴女の最悪なその過去、私だって無関係とは言い切れないもの。だから……」
弥生は別人かと思う程真剣な表情になり……
「……じゃえ…」
ヱミリアがそう小さく呟き、数秒の無言タイムが発生する。
そして二人はほぼ同時に叫び出す。
「だから全力で掛かって来なさい! ヱミリアぁああああ!!!」
「死んじゃえぇえええええ!!!!」
ヱミリアは飛んで弥生に接近しながら魔刀を創造し、弥生を斬りつける。
「…………ヱミリア、私の、従姉妹……」
しかし弥生は目を瞑りながら、そう呟くだけだ。ヱミリアの剣撃を避けも守りもしない! このままでは弥生の腹は斬り裂かれ、死んでしまう!!!
スパァアアアアン!!!
「……そう、それで、いいのよ。ヱミリア、お姉ちゃん……」
そこで弥生の意識は――
――途絶えた。
to be continued...
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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