第二十三話 大正、遂に弥生を襲う!
第二十三話目です。性欲に耐えきれなくなった勇者・大正はエルフである主人公の弥生を襲ってしまう!
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――違う、我は【スカーレットドラゴン】ダァ!!
弥生たちの目の前に降り立ったドラゴンは赤色をしていたが、レッドドラゴンなど単純な名ではないらしく、このドラゴンの名は【スカーレットドラゴン】と言うようだ。
「す、スカーレット?」
「取り合えずこのドラゴン倒すぞ! 『炎球』!!」
グゥオッ!!
大正は問答無用で、文字通り炎の球をスカーレットドラゴンへ放った。
『無駄ダァ!!』
ドォオオオオオオオオオ!!!!
炎の球はスカーレットドラゴンの腹部に直撃し、激しい衝突音が鳴り響く。
「容赦ないですね……」
シルルはドラゴンに少々同情気味でそう言った。因みにスカーレットドラゴンはまだなにもしていない。弥生たちの目の前に現れただけなのに、それだけなのに大正は問答無用で炎の球をドラゴンへ打ったのだ。よく考えたら大正は普通に酷いことをしているのではないだろうか。
『全くだ、我はまだ何もしていないというのに……』
炎の球はドラゴンに直撃した筈だ。直撃した筈なのに、いつの間にかスカーレットドラゴンは無傷で大正に話しかけてくる。呆れながらもニヤニヤしながらと。
「な!!!! 何故生きて……しかも無傷なんて!!!」
「え!?」
「……まあ、そうなるわよね、あの程度の攻撃じゃ」
大正とシルルは、スカーレットドラゴンが大正の攻撃を喰らって無傷だということに驚くが、弥生は初めから、こうなることを想定していたので、表情一つ変えない。
『貧弱な人間共は引っ込んでおれ!! 我は縄文弥生に会いに来たのだ!』
弥生は転生時にエルフとなったので、ここで言う人間共とは大正とシルルのことだ。
「ドラゴンが、私に用? なにかしら? 心当たりがないわね」
『縄文弥生。貴様以前に隕石を操ったことがあっただろう?』
「ええあったわ。確か蜘蛛の魔物を一掃するために……」
「「ええ!? 隕石って! ええ!? しかもそんな、たかがあんな程度の魔物相手に」」
「メテオかよ!!」「メテオですか!!」
大正とシルルは、以前隕石が落下したかのような衝撃を受けたことは覚えているが、なにが原因で、誰の仕業か自然現象かすら分からなかった。当時は街中の窓ガラスが一斉に割れたり、魔王城にも被害が出たりしていた。それの原因が弥生だったなんて、衝撃的すぎる。二人が口を揃えて同時に驚くのも無理はない。
「何故それをあなたが知っているのかしら?」
弥生はいつもと異なる真剣な表情でドラゴンに問う。
『我が空を楽しくお散歩しておったら何の前触れもなくいきなり目の前を隕石が落下していったのだ! 下を見てみると貴様が居ったのだよ』
スカーレットドラゴンが怒っているのかと思いきや、割と楽しそうに弥生に会いに来た過程を話す。争いに来た訳ではないのかもしれない。
「それで、『我がお散歩を邪魔したから』って私をぶっ殺すつもりかしら? 残念ながら私不老不死でもあるのよ! ふっふっふ!!」
弥生はドラゴンを小バカにしながら、更にドヤ顔で自分は不老不死だと宣言する。願いを叶える能力で弥生は既に不老不死でもあるのだ。
『ち、違う。我のステータスでは貴様に戦いを挑んだところで0.1秒、いや、0.00000E+00000001秒も持たんな!』
「もう何言ってんのか分かんないわね」
『まあ我自身、E+ってよくわかんないんだよねぇ~はっはっはー!! 竜王様は数学全然教えてくれなくてさぁ~、サイエンスなんかより魔術ばっか教えられてさあ、あっはははは』
いつの間にかスカーレットドラゴンは弥生に対してフレンドリーになっていた。実は若干ヤンデレ混じりのシルルは、それを認めないし許さない。
「ど、ドラゴンがお姉様と仲良くして……る」
「馬鹿な!!」
大正とシルルは軽くショックを受ける、だがそれは只の嫉妬ではないのだろうか。
『貴様らと仲良くする義理はない!! 我は縄文弥生とイチャイチャしに来たのだ!!』
「帰りなさい!!!」
ズボォオグゥオオオオオオオオオン!!!
うっかりととんでもないことを言ってしまったスカーレットドラゴン。弥生はゴミを見下すかのような目になり、拳でスカーレットドラゴンの顔面にアッパーを喰らわせ、そのまま空の彼方へと吹っ飛ばした。
『ぎゃああああああああああああ!!!!』
アッパー時にはアッパーとは思えない、爆音の様な音がした。
「……ふぅ! また一匹ゴミを片付けてしまった」
一仕事終えた弥生は、清々しい顔でシルルに創ってもらった紅茶を飲みながらそう言った。
「お前一仕事終えたサラリーマンとかメイドみたいな顔してるけど、やってることとんでもないだろ!!」
「お姉様ぁあああああ!!!!!」
大正は弥生に対する突っ込みが追い付かず、シルルに至ってはただ叫ぶだけになってしまっている。
それ程弥生の行動はぶっ飛んでいたのだ。考えてもみよう、大正の炎の球、あれは割と本気の攻撃だった。その攻撃で無傷だったドラゴンを、弥生はアッパーで空の彼方へと吹っ飛ばしたのだのだから、もうこいつ……何というか、ちょっとチートすぎるのではないだろうか。
大正とシルルが落ち着いたころには既に日が暮れており、更には雨まで降ってきた。そこそこ強めだったので弥生の能力で大き目の傘を一本だけ創る。三人で相合傘をするためだ。これを相合傘というのか分からないが、そのまま弥生が真ん中に入り、三人で密着しながら急いでゴブリンの基地へ侵入する。
因みに基地の中は超豪華な洋館だった。蜘蛛の巣や埃で汚れているが。
「お姉様の身体が密着して、頭とろけてしまいますぅ~♡」
シルルは弥生と密着して傘に入っていたので、もう興奮して頭がとろけてしまった様だ。物理的に溶けたわけではないというのは言うまでもない。
「じょ、縄文さん! 傘は三本作ってくれよ!! お陰で縄文さんの胸を強制的に堪能することになってしまったではないか!!」
「あら? 私の胸を揉みまくりたいのなら素直に言ってくれれば良いのに」
大正はあんなことを言っているが、実は内心では弥生の胸に相当興奮していたのだ。
弥生から大正の体を自分の胸に押し付けていたのだが、大正は弥生の胸が揉みたくて揉みたくて仕方ないくらい興奮し、下のアレはもう限界だった。
「だ、誰が揉みたいなんて!!」
大正は弥生の胸を揉みたいという感情を誤魔化そうとするが、口では幾らでも言えるが、表情がいやらしくなっているので、もう誤魔化すことは出来ないだろう。
「ほらぁ、明治くんのだぁーいすきなおっぱいよぉ?」
「うっ!」
弥生の誘惑に耐えられない大正、ごくりと唾を飲むが、彼の理性が平常を保っていたのはここまでだ。
「……本当に、いいんだな? 後悔、するなよ?」
「うん♡」
とうとう大正の理性は崩壊し、性欲の塊と化してしまう。
弥生の「うん♡」が可愛いすぎて、それがとどめとなってしまう。
『くそぅ!! もう、もうどうにでもなれぇえええええええ!!!』
「え? ひゃ、ひゃあ!!」
大正は弥生を抱き抱え、そのままアヘ顔をしながら階段を猛ダッシュでのぼり、力強く扉を開け閉めし、弥生をベッドに押し倒し……そのまま、ね?
「あっ♡ そこはっ!」
「はぁ、お前から誘ったんだろ? 俺はもう、限界なんだ」
「うん。いいよ。来て♡」
『うぉおおおおおおおお!!!!!!』
後の展開はご想像にお任せ致します。
「あ、ああ。どどど、どうしましょう……お姉様が性獣(性欲の変態)となってしまった大正さんに、さらわれてしまいました! わ、私も……混ざりたいなぁ♡」
エントランスにいるシルルは、一人で欲情していた。
to be continued...
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