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エルフの最強JK ~たった一言で宇宙を滅ぼす程の力を得てしまった~  作者: 紅雨神 幻想紅蓮
【一】 弥生さん好きなだけ無双編
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第十七話 不死身の汚ったねぇドラゴン

第十七話です。街を襲いに来たドラゴンは、見た目から中身まで気持ち悪く、そして不死身であっった。


宜しければ評価やブックマークなど宜しくお願い致します。

『『『わああああああああああ!!』』』

『『『逃げろぉおおおおお!!』』』

「もうダメだ! おしまいだぁ!」


 大正がフラグを立てたせいで汚い、なんか尿で黄ばんだ感じの色のドラゴンが一匹街の上空で暴れている。汚い炎を吹いたりして街が大火事になったり汚染されたりしている。

 街人たちはネガティブ発現をしながら死に物狂いで逃げ惑う。


「あああ、俺のせいだ……」


 大正は責任を感じている。自分がフラグ発言しなければ街人たちは恐ろしい目に遭わずに済んだのだから。


「そうね……漫画の伏線みたいな発現しちゃったものね明治くん」


 弥生は苦笑いでこれは確実に漫画の様なフラグだと言っている。


「お姉様、どうしますか? 私たちならあんなドラゴン楽勝だと思いますけど」


 シルルはドラゴンを殺る気満々だ。実際弥生たちならあんなドラゴンは秒殺出来るのだ。


「じゃあ明治くんあのドラゴン倒してみて? 私と戦っただけじゃ明治くんの強さよく分からないしシルルだって見てないもの」

「ああ分かった」


 弥生の提案で大正がドラゴンを殺ることになった。

 大正が宿を出ると既に街人は全員避難しており人の気配は全くなかった。その代わりに大正の目の前には既にドラゴンが仁王立ちして大正を待ち構えていた。


「な……目の前に居たのかよ! ってか近くで見るとマジきめぇ……なんなんだよこの汚い色! ドラゴンの格好いイメージ滅茶苦茶だ!」

「な……ドラゴンを褒めてくれてありがとう! 良かったら我と仲良くしないか? ヤラナイカ?」

「ドラゴンのことは格好いいと言ったがてめぇのことはディスったんだよ! そしてホモは嫌いだ死ねええええ!!」


 大正は怒りのままに聖剣をドラゴンの腹部に突き刺した!


 ずぅぶぅううううーーー


 ぶしゃああああああ!!!


「うわっ! 音も汚ねぇ! 血も黄ばんでる!」


 ドラゴンに聖剣を突き刺した際、腹部からはドラゴンとは思えない程気持ち悪い音が出る。更に聖剣を引き抜くと黄ばんだ汚い腐ったみたな血がゴミの様に吹き出てきた。


「う、うわぁ……」

「お姉様、ビニール袋を下さい。私ああいうのは……」

「ああもう、『創造・ビニール袋(コンビニのミニサイズ)』ほらこれ使いなさい」

「あ、ありがとうごz」☆キラキラキラキラ☆彡

「(そういえばこの世界にビニール袋なんて概念あったのね……)」


 そう、なんとこの世界にはビニール袋が存在していた。それを使ってシルルがナニをシたのか、何が「☆キラキラキラキラ☆彡」なのかはご想像にお任せしよう。


「ああ、この死体どうしよう……燃やしたら有毒ガスとか出てきそうだし……縄文さん縄文さん! 縄文さんの能力でこの死体消してくれない?」

「え、ええ。仕方ないわね明治くんの頼みなんだし!」


 弥生が汚いドラゴンを願いを叶える能力で消滅させようとしたその瞬間だった。あと一歩早ければ良かったものの……


『ぐぅううううわあああああああああああ!!!!!』


「「「な、ええええええええ!!!!!!!!!」」」


 死んだ筈のドラゴンが生き返り、叫び出した。大正たち三人は声を荒らげる(あららげる)程驚く。


『我! ふっかぁーつ!!』


「なんでお前生きてんだよ!!」


 大正は突っ込むと同時に汚竜(汚いドラゴン)を殴りつける。ドガァッ!! という重い衝撃が生じる。因みにまた腹部だ。


『ぐぅううううわあああああああああああ!!!』


 ドラゴンは体重が重い故、倒れた際の音は、ドォオオオオオン!! と重い音がする。


 ドラゴンはまた死んだ。汚いと言ってもドラゴンだ。その巨体が倒れた時の衝撃は軽い地震を発生させた。震度に表すと四程度だろうか。


「地震か……一般的には知られていないが震度には〇とマイナス一も存在する。何故にマイナス? と思うかもしれないが恐らく初めに震度一を設定したがその後更に弱い揺れを観測し、震度の設定をずらすのはあまり宜しくないので〇とマイナス一を作ったのだろう。この時思ったんだ。マイナスってめっちゃ便利!!」

「急になに言ってるんですか大正さん」

「何言ってるのよシルル! ここも明治くんの格好いいとこよ! でもどこで間違えた知識を得たのか、マイナスなんて無いんだけどね?」

「はい? まあ、マイナスは本当に便利ですけどね?」


 大正は地学オタクなのだ。本気を出せば地学者にすらなれるんじゃないかって程にだ。弥生はそこが格好いいと思っている様だがシルルには到底理解出来なかった。


「まあ取り合えず、縄文さん。今度こそドラゴン消してくれ!」

「了解! 『反物質球(アンチマターボール)』ただ願うだけじゃ詰まらない! これで完全に消してあげるわ!」

『わああああああ! 待って待って縄文さんそれ、ここら一帯消し飛ぶんじゃないか!? ()()()()()()ってなに考えて!!」

「あのー。()()()()()()ってなんですか?」


 反物質による爆発は核爆発よりも遥かに威力が高い。それを弥生は作ってしまったのだ。大正が焦るのも無理はない。しかしこの世界の科学力では反物質等理解することが出来ないので、この世界で産れ育ったシルルに反物質なんて言葉を理解することは出来ない。故にシルルは事の重大さに気付けないでいる。


『いっけぇええええええええええ!!』


『ぎゃあああああああ! やめろおおおおおおおおおお! 縄文さぁああああん!』

「なんかよくわかりませんが、このエネルギーが凄いということは分かります! 『クッキー結界』」


 シルルは瞬時に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を創り、食べ、バァ! と強力な結界を張った。


 ドォッ!!  グゥワアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!



『ぐぅううううわあああああああああああ!!』


 バシィッ!


「きゃあっ!」


 パタッ!



 爆発の瞬間、信じられない程の光とエネルギーが発生し、思わず目を瞑ってしまう。大正とシルルが目を開けたのは爆発から三十秒程経過してからだった。


 しかし、大正とシルルはてっきりここら一帯が更地と化したかと思ったが、気が付くと更地どころかドラゴンが燃やしたり汚したものを除き、街は全くの無傷だ。

 しかし不可解な点がある。汚いドラゴンは消えているが、弥生が倒れているのだ。


「お姉様!」

「縄文さん!」


 二人は状況を理解できないないが弥生が心配なので取り合えず倒れている弥生に駆け寄る。


「う……」

『お姉様!』『縄文さん!』


『今の爆発は……中々のものだったぞ! 褒めてやろう! ガハハハハハハハハ!』


 上空から、よく子供がイメージする様な悪役の変な笑い声聞こえてくる。


「てぇ、てめぇは!」

「う……そ……そんな、なんで!」


 二人は倒れた弥生にばかり気をとられて周りが見えていなかった。なので上空に死んで消滅した筈のあいつが居ることに気が付けななったのだ。


「なんで……なんで居んだよ!」

「あなたはお姉様の魔法で消滅したんじゃなかったんですか!」


『『汚い竜(ダーティドラゴン)!!』』


 汚いドラゴンは消滅したのではなく上空に移動していたのであたかも弥生の『反物質球(アンチマターボール)』で消滅したかのように見えたのだ。


『いやぁー、お嬢ちゃんの結界がなかったら流石にヤバかったけどちゃんと生き返れたぜ!』

「うそ、まさか、私結界の範囲間違えて……間違えてあのドラゴンまで守ってしまったのですね……お姉様……ごめんなさい!」


 シルルは元々弥生と大正と自分を結界で囲んで守ろうとしたのだが、焦ってもっと広範囲に結界を張ってしまった為ドラゴンどころかこの街全体を爆発から守ってしまったのだ。そして更に『反物質球(アンチマターボール)』の威力は結界に吸収され、被害は皆無となった。吸収されてあのエネルギーだ。シルルと大正が目を瞑っている間にドラゴンが復活し、油断していた弥生を襲ったのだ。いくら弥生といえど、大技を放っている最中には隙が出来てしまう。その隙を突かれて気絶してしまった。


「てめえ、ドラゴン! 何者だ! 何故何度も生き返りやがる!!」

「き、気味が悪いです……うぅ」


『教えてやろう!!』


――我はゾンビドラゴンなのだ。体の一部、〇・〇〇〇一ミリでもあれば再生出来るのだよ。さっきの爆発は流石に肉片が完全に消滅してしまいそうで危なかったがな!!


 to be continued...


最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。


宜しければ第十八話の方も宜しくお願い致します。

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