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エルフの最強JK ~たった一言で宇宙を滅ぼす程の力を得てしまった~  作者: 紅雨神 幻想紅蓮
【一】 弥生さん好きなだけ無双編
10/91

第九話 殺人姫・縄文弥生VS魔王・ヱミリア・エクタシィ

第九話です。宇宙最強のJKは魔王など楽勝なので手加減してあげます。


良ければ評価など宜しくお願い致します。


今日の連続投稿は取り合えずここまでとします。誤字などありましたらご報告頂けると幸いです。あと、三十話や四十話くらいまで行くと、自分で言うのもアレですが小説書くのが上達しています。

「ま、魔王……」


 シュッ!


「シルル!!」


 ゴブリンが魔王・ヱミリアに倒されたことにより能力が再び使えるようになった弥生は、瞬間移動でシルルとヱミリアの元へ移動した。


「あなた、何者?」

「私の名はヱミリア・エクタシィ。魔王よ」


「え? 魔王? 魔王エミリア?」

『エミリアじゃないわ! ヱミリアよ! この馬鹿!!!』


「えーーーー???」


 弥生は当然ながら飛鳥と同じように「エ」と「ヱ」は同じ発音だと思っている。

 ヱミリアは飛鳥と初めて会った時と同じように怒る。でもそれが可愛い。


「ところで、何故魔王がゴブリンの基地なんかに居るんですか?」

「ああそれはねえ、こいつらゴブリンのくせに結構いい屋敷建てちゃってるじゃない? それで生意気だから私が買い取っちゃったのよ♪」


「か、買い取った……の?」


「そうよ! ところがあら不思議! ゴブリンたちみーんな居なくなっちゃって、リーダー的存在も気付いたら真っ二つになってたからいっそ殺して私だけの屋敷にしようと思ってね!」

「そ、そうなんだー」


 魔王が思ってたイメージと随分異なっていたので、弥生はなんて話したらいいのかいまいち分からない様子。


「それにしても……あなたなんか飛鳥に似てるわねぇ……なんて言うの?」

「え、ああ。私の名前は縄文弥生。十七歳のエルフ……だけど」

「へえー偶然なこともあるのねえー。珍しい名前だと思ってたけどなんか飛鳥と似たような名前ねぇー」


 今まで適当にヱミリアとの会話に付き合ってた弥生は、日本に居た頃の親友の名前に気付かなかった。


『って!! あんた今飛鳥って言った?? 言ったよねえ!!! どゆこと!?!?!?!?』


 我に返った弥生はやっと「飛鳥」と言うキーワードに反応するのであった。


「えー? どゆことって言われてもねえ……飛鳥は……友達? いや、もう親友と呼んでもいいかもしれないわね」

『ふっざけんじゃあないわよ!! 魔王エミリアとやら! 飛鳥は私の親友よぉ!!!!』

『ふっざけんじゃあないわよ!! 私の名前は!! ヱミリア・エクタシィだと何度も!! 何度も!!!』


 弥生とヱミリアは、お互いの逆鱗にに触れたらしく、激しい口喧嘩が始まった。

 シルルは止めようと頑張るが……


「あ、あの! 落ち着いてくださ」

『『あなたには関係ないでしょ!!!』』

「ひ、ひぃ……ごめ…んなさ……い……」


 最早シルルの入る隙は、無い……


「もう、許さないわよ! 覚悟しなさい魔王エミリアとやら!」

「五月蠅い! 私はヱミリアだ!! あーあ、飛鳥はすぐ私のことちゃんとヱミリアって呼んでくれるようになったのに!!」


「五月蠅い! あんたみたいな得体のしれない女が飛鳥を語るんじゃないわよ! あと私の言うエミリアとあんたの言うエミリアって何が違うのよ!!」

『貴女はエルフみたいだから魔族の聴覚とはちょっと違うから分からないかもしれないけど、「ヱ」と「エ」は魔族にとって全く異なる音なの! 私たち魔族の聴覚はエルフなんかよりもずっと優れているから当然よね!!』


「私! つい先日まで人間だったからそんなこと知らないわよ!!」


 ドォウッ!!


「知ったことじゃないわよ!!」


 ドォウッ!!


 二人は宙に飛び、リアルファイトを始めようとする。


「早まらないでください!! お姉様と魔王が激突したら世界が! いや、宇宙がどうなるか分かったもんじゃないですから!!」


 シルルは全力で二人の戦いを阻止しようとするが、弥生とヱミリアにシルルの声は届かない。

 だが二人が激突しても、宇宙が滅ぶことはない。紅雨神がそうさせないからだ。予め世界を守るため星そのものが破壊されない様結界が張ってあるのだ。


「喰らうがいいわ! 『漆黒(ジェットブラ)之炎(ックフレイム)』!!」


 ドォゴオオオオオ!!!


「なら!『純白(ピュアホワイ)之炎(トフレイム)』!!」


 ドォゴオオオオオ!!!


 ヱミリアの放った漆黒之炎の威力は前話で広範囲が破壊される程だ。しかも本気の四分の一も出していなかった。

 対して弥生の放った純白之炎というのは元々存在しない魔法だ。文字通り真っ白の炎で、漆黒の正反対を意味する。威力は漆黒之炎とほぼ互角で、弥生が創った魔法だ。

 願いを叶える能力なら、これ程の魔法制作等容易いのだ。


「創造! 『魔刀』!! 喰らええええ!!!」

「あれは! 刀! 紅雨神様の言ってた通り、魔族は刀を使うのね。なら私は!! 創造! 『魔剣』!! 喰らええええ!!!」


 キィイイン!!


 キィイイン!!


 弥生の魔剣とヱミリアの魔刀が何度もぶつかり合う。ぶつかった時に生じる衝撃は、震度7を喰らった時くらいの恐怖を感じる程すさまじい。(作者は震度5強までしか喰らったことないけど(笑))


「中々当たらない!!」

「剣等では私に勝てないわ!!」


 スパァアアアアアン!!!!


 弥生の剣はヱミリアの刀に折られ、いや、斬られてしまった。完璧に、刃が玩具みたいに短くなってしまった。


「な!! 嘘でしょ!! こんな、折られるなんて!!」

「終わりよ! 次は貴女自身を切り裂いてあげるわ! 大丈夫、心配しないで? 首を切り落とすから苦しまなくて済むからァアアアアア!!!!」


 そしてヱミリアは魔刀で弥生の首を切りつける。


 ――『眼カラ光線(ビームフライアイ)』!!


 ビュッ!!


 ビィイン!!! バキィッ!!


 弥生の両目からビームが出た。

 そのビームはヱミリアの魔刀を貫き、破壊した。そのおかげで弥生の命は助かった。


「な!! 何今の……」

「目からビ~~~ム!! って聞いたことない?」


「聞いたことないわよ! 何よその子供のごっこ遊びみたいな言い方!」

「成程。この世界には目からビームを出すと言う習慣、じゃないや、発想自体ないのね」


 ~地上~


「おおお、お姉様の眼から、なんか出た!? どうなってるの!! なんで眼から! 普通魔法出すのって言ったら手か口ですよね?」


 どうやら口からビームと言うと言う概念はある様だ。


 ~上空~


「く! そんな意味の分からない技を使えるなんて! 仕方ないわね。武器は使わないで戦うのが賢い判断かしら?」


 ヱミリアは壊れた(穴の空いた)魔剣を魔力に戻した。小さな粒子レベルの光の粒へ変化していくイメージだ。


「喰らいなさい!! 『漆黒之(ジェットブラック)竜巻(トルネード)』!!」


 ブォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!


 ヱミリアの放った魔法、漆黒之竜巻は名前の通り黒い竜巻だ。一瞬で小さな島を沈めることの出来る程の威力を持つ。


「な!! あんな竜巻喰らったらって言うか喰らうとか以前にこの辺一帯がさら地になっちゃうじゃない!! 今は上空で使ってるからまだ大丈夫だけど、これ地上で使ったらヤバいことに……」


「喰らええええ!!!」

「こうなったら私も竜巻で対抗を!!」


(ヱミリアお姉様。何処にいらっしゃるのですか? そろそろお夕食のお時間でございます。飛鳥様もお待ちですよ?)


 テレパシーでヱミリアに話しかけてきたのは、ヱミリアの従妹で飛鳥を召喚した張本人、カリミア・エクタシィだ。そろそろ夕食の時間だそうだ。


「ふ! 運が良かったな貴様! うちの従妹からの呼び出しだ! 飛鳥も待ってるって言うから急がねばならない! 次会った時が命日となるから覚悟していなさい? 縄文弥生!!」

「待ちなさい! ヱミリア!! 飛鳥のこと! 洗いざらい全て白状してもらうわ!!」



「縄文弥生、貴女……今、私のこと、名前で!!!」

「え? ああ言えてたの? ちゃんと正しい発音になってたってこと?」


 良く分からないが、ヱミリア曰く、弥生はちゃんと、エミリアではなくヱミリアと呼べていたらしい。


「うん! そうよ! お願い! もう一回私のこと名前で呼んで?」


 なんだかこのおねだりするヱミリアは、彼女が魔王であることを忘れさせる程可愛かった。言われてみれば当然か、ヱミリアは魔王でありながら少女の見た目なのだから。


「え? ああ、ええと、エミリア?」

『っちっがうでしょこの馬鹿ァアアア!!!』

『わっかんないわよこの馬鹿ァアアア!!!』


 どうやら弥生がヱミリアと発音できていたのはまぐれかもしくはヱミリアの聞き間違いなのかもしれない。


「いい? 次会ったら殺すからねこの馬鹿ァ!!」


 シュッ!!


 そしてヱミリアは瞬間移動で魔王城へ帰って行った……


「あ! ちょっと待ちなさい!!」


 …………


 弥生は仕方なく地上へ、シルルの元へ降りていった。


 ~地上~


「お、お姉様!」


「……シルル今日はありがとう。すっごく助かったわ」


「い、いえそんな! 当然ですよ!」


「シルル、私、目標が出来たの」

「目標……ですか?」


 弥生の顔がマジになる。シルルはこれほ程本気の弥生を見たことがない。


「ヱミリア・エクタシィをぶっ倒す!! そして飛鳥のこと洗いざらい話させる!!」


 to be continued...


最後まで読んで頂きありがとうございます!


宜しければ第十話も宜しくお願い致します。


今の小説のレベルは低いと思いますが、段々と成長していっているつもりです。これを書いている現時点では四十四話まで行っており、割と上達していると思っています。誰にも読ませたことないので他人からみたらどうか分かりませんが。

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