「蹴散らせ!お宝ハンター」その18
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そんなこんなの帰り道。
カナリア絡みの大捕り物も、
お宝ハンター達との戦いも、
サーカスの一夜も終わって。
ゴーレム機操術士トーナメントの優勝者は僕だった。
魔獣や、魔女や、変態に勝ったときと同じように、お宝ハンターを蹴散らした。
いつものように僕は勝利し。
自分の存在意義を守り通した、と言えよう。
しかし。
物語の終盤にもさしかかる頃になってようやく、
僕は自分に存在意義などカケラもないのだと思い知らされる。
少なくとも僕の故郷、蒸気都市ラグネロにとっては。
館に戻った僕達を待ち受けていたのは、
僕の懐かしき鬼軍曹殿、ルドルフ・イージューライダー。
戦場に出てからの初めての上司であり、
ある意味で教育係のカーズより大恩のある人生の師だった。
そして僕に、母と向き合うことを教えてくれた人だった。
そんな彼の第一声。
「やぁジスガルド二等指揮官──君、故郷を裏切ったッスね?」
ラグネロにとってもはや僕の存在意義などない。
僕が祖国の為に働いたからといって、彼らが喜ぶことはない。
ついに、僕が街に飲み込まれつつあることがバレてしまったのだから。
故郷にとって僕はもう──敵なのだから!
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