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機神エルベラ  作者: 楽音寺
第四章 蹴散らせ!お宝ハンター
51/71

「蹴散らせ!お宝ハンター」その18

-18-




そんなこんなの帰り道。


カナリア絡みの大捕り物も、

お宝ハンター達との戦いも、

サーカスの一夜も終わって。


ゴーレム機操術士トーナメントの優勝者は僕だった。



魔獣や、魔女や、変態に勝ったときと同じように、お宝ハンターを蹴散らした。


いつものように僕は勝利し。


自分の存在意義を守り通した、と言えよう。




しかし。


物語の終盤にもさしかかる頃になってようやく、

僕は自分に存在意義などカケラもないのだと思い知らされる。


少なくとも僕の故郷、蒸気都市ラグネロにとっては。




館に戻った僕達を待ち受けていたのは、

僕の懐かしき鬼軍曹殿(おにぐんそうどの)、ルドルフ・イージューライダー。


戦場に出てからの初めての上司であり、

ある意味で教育係のカーズより大恩のある人生の師だった。


そして僕に、母と向き合うことを教えてくれた人だった。

そんな彼の第一声。




「やぁジスガルド二等指揮官──君、故郷(オイラ)を裏切ったッスね?」




ラグネロにとってもはや僕の存在意義などない。

僕が祖国の為に働いたからといって、彼らが喜ぶことはない。


ついに、僕が(エルベラ)に飲み込まれつつあることがバレてしまったのだから。


故郷にとって僕はもう──敵なのだから!




→[[受け継げ!領主の赤き鎧]]へ。

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