トレット村のイカ騒動(9)
生まれたままの姿で、俺は海にプカプカと浮かんでいる。仰ぎ見る空はどこまでも青く澄み渡っていた。そこには一点の汚れもなく、つい先ほどまで激戦が繰り広げられていたとは思えないくらいのどかな景色が広がっていた。
俺の新しい魔法マッスルポールは既に消している。あまりに予想通りというか、実際に目にすると予想以上に最悪というか、とにかく視界に入れたくないくらいには醜い魔法だった。これはもう永久封印決定である。ブラッディダゴンを貫いて即死させた強力な魔法ではあるが、同時に俺の心までも粉々に砕いてしまった。
村に帰りたくない。このまま流されて遠くへ行きたい。そんな事を考えながらプカプカと浮かんでいると、あの襲われていた船がこちらに向かって動き出すのが見えた。縄梯子がおろされている所を見ると俺を助けようとしているようだ。
「おおーい! 大丈夫ですかぁーーっ!」
兵士らしき人影が俺に向かって声をかける。どうも女性のようだが、その言葉に俺は何と返したものだろうか。素直に「心は大丈夫じゃないです」とか「貴女の胸で泣かせて下さい」とか言っても良いのだろうか。そんな事を考えるも、最終的に俺の返した言葉はありきたりなものだった。
「大丈夫だー!」
実際に大丈夫じゃなくても大丈夫だと言ってしまう、あまりに日本人的なリアクションである。これは美徳と言えるのだろうかと、時々疑問に思う。
とにかく、俺の返事を聞いた兵士はホッとしたらしい。先ほどと比べると幾分落ち着いたトーンで言葉を続けた。
「自力で梯子が掴めますかぁ? 無理なら私が向かいますがー!」
「いや、掴めるよ! ありがとう!」
俺はすぐそこまでやってきた船に近づくと、垂らされた縄梯子を掴んで登り始める。途中、一度だけ自分のいた海を振り返って見たが、千切れ飛んだブラッディダゴンの切り身と青緑色をした体液だらけ。この分だとそのうちまたサメモンスターとかが寄って来るだろうし、こうして拾いに来てくれたのは素直に有り難かった。
さて船に降り立った俺が先ず驚いたのは、乗客全員が武装した兵士だった事であり、次にそのほとんどが女性だという事だった。俺の姿を見た途端に、彼女たちは悲鳴こそあげないものの皆息を飲んで顔を強ばらせる。やれやれ男がそんなに珍しいのかと少し呆れたが、よくよく考えたら呆れるのは今の自分の格好である。そりゃあ男の『裸』は珍しいだろう。なおかつ海にあんなものを生やしたのだから女としたら警戒の一つもするというものだ。ここはひとまず服を着て彼女たちを落ち着かせる事にした。なんか視線が一点集中し過ぎてて怖いのだ。
「戦闘で服が消し飛んでしまった。とりあえず服を着たいんだが、どこか個室を用意して貰って良いだろうか」
あくまで紳士的に、縄梯子をおろしてくれた女性兵士に尋ねる。彼女は頬を赤らめながら「ハ、ハイ今ご案内致します!」と元気良く答えてくれた。そう、堂々としていれば問題無いのだ。変に恥ずかしがったりするとややこしい事になる。俺は無駄に胸を張り、肩で風を切るように歩いてみせる。なんと兵士たちの方が恥ずかしがって、そそくさと道をあけてくれた。
ふむ。今気づいたんだが、俺はこの世界に来て出会った女性たちの殆どに裸を見られているような気がする。もう少し自分を大切にした方が良いのかもしれない。
案内された個室で俺は素早くポシェットから衣服を取り出して身につける。うみんちゅセットでも良いかと思ったのだが、一応軍隊の船っぽいし正装の方が格好もつくかなと思い、久しぶりのスーツ姿でビシッと決める事にする。残念だが麦藁帽子は今回無しで行く。帽子を被ったままなのは失礼にあたるからな。
着替えを終えて船の甲板まで戻って来ると、そこには先ほどより幾分落ち着いた兵士たちの姿があった。総勢約20人くらいだろうか、その中でも一際立派な金色の鎧を着た女性が近づいて来る。よく見ると若く、やけに緊張した面持ちでそばまでやってくると、直立不動の姿勢をとってから一礼した。
「この度は我々の危機を救って下さり誠にありがとうございました! 貴方の助けが無かったら、今ごろ我々は海のもずくと消えていた事でしょう!」
「隊長、藻屑。もずくじゃないです」
「も、もくず! もくずでしたスミマセン!!」
俺を案内してくれた女性兵士が訂正を入れる。……なんか、不思議な光景だな。どんな隊長なんだろう。
「俺はフォーリードで冒険者をやっているカトーだ。救助は冒険者として当然の義務だから気にしなくて良い、間に合って俺の方もホッとしているよ。偶々仕事で浜辺で待機していたら救難信号を見つけて、急いで来てみたらあんな状況だったからね。もしかしたら既に人的被害が出てるかもと思ったんだが……」
「犠牲者は一人も出ていません。皆船内に逃げ込んで無事でした」
「そうか、それは良かった。それにしてもこの船はどういう船なんだ? 兵士が沢山乗っていて、船に大砲なんか積んでる所を見ると軍艦か何かなんだろうけど」
そこまで言うと、隊長と呼ばれた女性は自分が名乗っていない事に気づいたのか慌てて自己紹介を始める。
「も、申し遅れました! 私はキンロウ第2砲撃艦隊分隊長のクリス・マイネと申します! げ、現在カンティーナ近海のダークダゴン討伐作戦中でして、それが終わってからはトレット村に流れついた難民たちの救援に向かう予定であります!
……(ねえ、上手く言えたかな?)」
「……(オーケー、ムッチリです)」
「ホッ、良かっ……え、ムッチリ!?」
なんとも賑やかな人たちだ。周りで隊長を見つめる兵士たちもハラハラしている人半分、ニコニコしている人半分といった感じだ。どうもこのクリスという人は新任の隊長らしい。褐色の肌に薄桃色に輝く髪が特徴的な女性で、自分に自信が無いのか俺のような良く分からない人間に敬礼しちゃうようなオッチョコチョイ。しかし雰囲気的に人望はある人なのだろう。横でサポートする女性は背の低い色白の女性で、水色のショートヘアが印象的。にこやかに上司であるクリスをからかっていた。
で、この船はダークダゴンを討伐する為の船のようだ。同じダゴン系のブラッディダゴンに良いようにやられていたようにも見えたんだが。
「ダークダゴンがやたらと出没しているというのは聞いていたし、俺も今朝仕事で二体仕留めた。君たちはどれくらい倒したんだ?」
俺の質問はどうやら禁句だったらしい。隊長ふくめ兵士たちは気まずそうに視線を泳がせる。
「え、えーと……なにぶん、海中に向けて大砲を発射するなんて経験が無かったので、その……」
なるほど、0な訳だ。
「あ、でも昨日は本国のグリフォン隊が3体やっつけてましたから! この一週間で7体は倒してます!」
「この船は1体も倒してませんけど」
「はい、倒してません。生きててスミマセン……」
大丈夫なのかこの隊長。しかし俺たちの倒した分も加えてダークダゴン9体にブラッディダゴン1体。確かにかなりの数が出没していた。これじゃあなかなか救助の船も出せないだろうし、副島さんたちがトレット村で足止めを食らってるのも仕方ないのかもしれない。しかしボスであるブラッディダゴンを倒したのだから、もうこれ以上大変な目に遭う事も無いだろう。
「先ほど倒したイカは、詳しい人に聞いた所ブラッディダゴンという突然変異らしい。群れを率いるボスみたいなヤツで、倒せばこれ以上引き寄せないという話だから、ダークダゴンもしばらくは大人しくなりそうだぞ」
「ほ、本当ですか!」
俺の言葉に、隊長以下兵士たちの間に安堵のため息が漏れた。よほど不安だったらしく「良かった」「生きて帰れる」といった言葉がチラホラと聞こえる。隊長も膝から力が抜けてよろける所を付き添いの兵士に支えられていた。
「じゃあ、とりあえず……悪いんだけど俺をトレット村まで送り届けて貰って良いかな。実は警備の仕事中に飛び出して来たから、依頼人も心配してると思うんだ」
「あ、はい! わかりました、すぐにトイレット村へ向かいます!!」
「そんな村行きたくないです」
「上官命令なのに!? 頼むからトイレ……って、違う! トレット村、トレット村に向かいます!!」
この不思議なノリはともかく、もう安全だと分かると俄然元気が出てくるようだ。気合いを入れ直した隊長はすぐに兵士たちに指示を出し始める。俺は付き添いの兵士に案内されて客室へと向かい、そこでトレット村到着まで寛ぐ事となった。本来なら今回のブラッディダゴン討伐について謝礼でも要求するのが普通なのだろうが、なんだか隊長たちの初々しさを見てるとそんな気も起きず。まぁいいかと流して、俺はのんびりと船の旅を楽しむ事にした。俺のあんな魔法を見ていながら人として丁寧に接してくれているのだ、それだけでもありがたいじゃないかと満足しながら。
さて、俺が客室へと向かおうとした際に、指示を出し終えた隊長が小走りに駆け寄って来るとこんな事を聞いて来た。
「あの……ちょっと、聞き辛い事をお聞きしたいのですが」
「うん? 話せる事なら、なんでも話すよ」
顔が真っ赤で、何だかもじもじしている。自意識過剰になりたくはないが、まさか俺に? この所モテ期到来かと思うくらいに女性、男性、はたまたイカにまでモテモテだ。その流れで言えばこの隊長さんの質問は俺に恋人がいるかどうか、だろうか。すまない、俺にはセーラという恋人が……
「あの、男の人ってあんなに大きくなるんですか?」
………。
いやいや、そんなバカな。
「クリスさん。あなたは一度隊員たちに色々と教えて貰った方が良い」
「隊長~、さすがにそれは無いですよ。分かりました、私がみっちり仕込んで……いや、教えてあげますので御安心下さい」
「えっ、え? よく分かんないけど、ありがとう?」
俺が客室に入った後、二人は別の個室へと消えて行った。どんな教育が行われるのかは知らないが、是非とも頑張って一般的な性知識を身につけていただきたい所だ。あの分じゃ子供はコウノトリが運んでくるとか思ってるぞ、きっと……
約一時間が経過した。
船は無事にトレット村へと到着する。少し離れた沖合に停泊すると、隊長と付き添い、そして俺が小船に乗り込んで村へと向かった。その間隊長は真っ赤な顔で「お、おしべとめしべがごっつんこ」というよくわからない言葉をブツブツ呟いていたが、なんとなく触れない方が良い気がしたから放置しておいた。それよりも俺は自分の事でいっぱいいっぱいだったのだ。村の皆にからかわれたらと思うと、気が重くて仕方がない。浜辺には遠くからでも分かるくらいに人が集まっており、こちらに向かって手を振っていた。
「隊長、いい加減現実に戻って来て下さい! それにカトーさんでしたっけ、カトーさんも手を振り返してあげたらどうですか? 英雄の凱旋なんですから」
付き添いさんがそう言って促すから、仕方なく俺は手を振ってみせる。スーツ姿だから分からないんじゃないかと思ったのだが、浜辺の人たちは大きな歓声をあげた。まぁ頭を見たらすぐ分かるのかもしれないな。ちょっと髪が伸びて青々と色がつき始めちゃってるけれど。
ハッスル、マッスル!
ハッスル、マッスル!
あの掛け声が大合唱されている。もうね、顔を手で覆いたくなるくらい恥ずかしい。やめてくれ。あれは悪い夢だったんだ、頼むからやめてくれ。
「なんだか、凄い人気ね。それに楽しそうだわ」
現実に引き戻された隊長さんが呑気な事を言っている。楽しそうというか単なる悪ノリだろ、あれは。そして特に悪ノリしているであろう人物の声が周囲に響き渡る。
「カトー君、よくぞ戻って来た! 君こそ真の英雄、真のヒーローだ!! 男の中の男、ビッグ・カトーだ!!」
ええい、やかましい。つまりはデカ○ン野郎って言いたいだけじゃないか、女性もいるのに何て事言いやがるんだあの社長は。しかしお祝いムードを壊すのも気が引けるので、苦笑いを浮かべて流す事にした。船は浜辺に到着して、隊長たちと共に船を降りる。すぐに周囲を人垣が囲み、歓声が大きくなった。そんな騒がしさの中、隊長は俺に耳打ちをする。
「私たちは村長に話があるのでここで失礼します」
「ああ、救援の件か。分かった、わざわざ送り届けてくれてありがとう」
「こちらこそ、助けていただいてありがとうございました」
そして周囲を見渡して言った。
「頑張って下さいね、おしべさん」
「た、隊長、カトーさんです」
「あ、スミマセン、カトーさん!」
………。
もういいや、なんでも。
俺は心の中で号泣しながらも笑顔で二人を見送るのだった。
さて、村に戻った俺は社長やクロスたちに事の顛末を報告したのだが、どうやら俺のやった事は想像以上の偉業だったようだ。ブラッディダゴンは数十年に一匹現れるかどうかというレアモンスターらしく、またその凶暴性と強さから、出現したら最優先で倒さなければならない危険なモンスターらしい。社長の元々住んでいたシャカタック地方では港町をいくつも破壊していたというから、どれだけ危険なモンスターかよく分かる。つまり、それだけのモンスターを退治してしまったからには国から表彰されたり、騒ぎになるのは間違い無いのだそうだ。
あまり名前が売れすぎてもどうかと思うし、また今回の件で有名になったら俺のイメージがアレで固定されてしまう。なんとかならないかとクロスに聞いたが、なんともならんと言われてしまった。目撃者があまりにも多すぎるかららしい。
「まぁ今はゆっくり休め。お前、まだ昼飯食べて無いだろう? 腹が落ち着けば気持ちも落ち着くさ」
時間は既に昼を回っている。俺はクロスの言う通りに、少し遅めの休憩タイムをとる事にした。腹が満たされた所で状況が変わるとは思えなかったが、確かに何か食べたい気分だったのだ。ただ……イカはちょっと遠慮しようと思う。さすがに、あんな襲われ方したら食べたいと思えなかった。
昼食は勿論、副島さんのいる食堂でとる。イカから離れたいがこのイカフィーバーぶりでイカ抜き料理なぞ食べられるハズはない。ならば副島さんオススメのイカ墨スパでも食べようと思ったのだ。あれならイカ以外の具も沢山入っているだろう。
店に入る。意外な事にそこには副島さんの姿は無く、代わりにあの保護者の女性がウェイトレスをしていた。茶髪で少し背の高めな人狼族で、冒険者をしているのが分かる引き締まった体格をしている。俺を見ると、少し驚いた顔をして口を開いた。
「いらっしゃいませ。よく無事に帰ってこれましたね」
「ん? ああ、さすがに苦戦したけどね。随分腹が減ってしまった。副島さんからイカ墨スパゲッティを勧められたんだが、まだやってるかな」
「ええ、今日はシャルロットが厨房担当だからよく味わって食べて下さい。それと……」
「……ん?」
女性が少し怒ったような表情になる。
「あの子の名前は、シャルロットですから。多分あの子がそう言えって言ったんでしょうけど、本名はシャルロットなんです。ソエジマなんて可愛くないでしょう? 私たちはあの子を立派なレディに育てあげたいんです、だからあなたもシャルロットと呼んで下さい」
「わ、分かった。シャルロットだな、うん」
怖かった。ブラッディダゴンなんて目じゃないくらいに怖かった。拒否したらイカ墨オンリーで出されそうだったので、俺は思わず頷いてしまったが……副島さん、ごめん。心の中では副島さんと呼ぶから許してもらいたい。
店内は昼食時間を外したおかげでかなり空いていた。俺は店の中でもド真ん中にある大きなテーブルにつくと、先ほどの女性が持ってきたお冷やを飲んで一息つく。そして今まで見ていなかった冒険者カードに目を通す事にした。なんというか、属性変化とか次々に起こしてたから確認するのが少し怖い。
名前 カトー (Lv60)
種族 人間 26歳
職業 魔法使い(Lv61)
HP 1025/1511
MP 114/851
筋力 143
耐久力 181
敏捷 159
持久力 204
器用さ 125
知力 133
運 192
スキル
ウォーターヒール(Lv35)
ウォーターポール(Lv11)
ウォーターカッター(Lv28)
ウォーターミスト(Lv13)
ウォーターキュア(Lv12)
ウォータージェイル(Lv3)
マッスルミスト(Lv1)
マッスルカッター(Lv1)
マッスルポール(Lv1)
索敵(Lv42)
力加減(Lv60)
自動MP回復(大)
成長促進(最大・限界突破・効果範囲:登録制上限40人・現在閲覧不可状態)
短剣(Lv18)
遠見(Lv3)
犬の鼻(閲覧不可Lv5)
職業スキル
木こり(斧Lv13 鉈Lv8 植物素材採取Lv17)
ブラッディダゴンはやはり高レベルモンスターだったらしい。無我夢中だったからファンファーレは聞こえなかったが、しっかりレベルアップしていた。しかしその成長幅は俺の想像以上で、特に持久力と運が異様な数値を示している。20人分のスタミナってどういう事なんだろうな。
また、成長補正の効果範囲が登録制になってるのも驚いた。合計40人も補正をかけられるなら、以前キスクワードが言っていたスキル養成学校の話も現実的になってくるだろう。もっともっと成長させて、それこそ100人くらい補正をかけられるようになれば……フォーリードの街を守る強力な力となるのは間違いない。
よし、何だか楽しい事になってきたぞ。そんな事を考えながら一人ほくそ笑んでいると、なにやらいい匂いが漂って来た。注文していたイカ墨スパゲッティが出来上がったのだ。運んで来るのはなんと副島さんである。副島さんは得意気な表情を浮かべながら、皿を俺の前に置いて行く。そして俺の方を見ながら、こう言った。
「セピア色のセピアとは、イカ墨を意味するんだよ」
………。
なんと……。
「そして実際、昔の写真にはイカ墨がインクとして使われていた」
え、本当に!?
「つまり昔の写真は舐めるとイカ墨の味がするという事だ!!」
なんだってーーーーっ!?
「とくと味わって食べると良い、加藤君。私の自信作だよ」
「副島さん……」
なんという豆知識の連続攻撃。副島さんの真骨頂ではないか。俺はかつて工場で一緒に働いていた頃を思い出して目頭が熱くなった。それと同時に何気に食欲が失せるような事を言われて微妙な気持ちにもなる。何なんだ写真と同じ味って、これから食おうとする人に言う事か。俺は歩いて行く副島さんの背中に、万感の想いを込めて声をかけた。
「ありがたく頂きます、シャルロット」
「ふぬぉっ!?」
すてーん、と転ぶ副島さん。
遠くで見ていた女性がにこやかに頷いていた。
ちなみに白でした。
何が、とはあえて言わないけど。




