新たなる世界と魚とパンツ
気づくと俺は浜辺に立ち尽くしていた。
真っ白な砂浜、穏やかなさざ波。照りつける太陽と雲一つ無い青空。どうやらここは天国のようだ。
こんな気持ちの良い浜辺で会社帰りのスーツ姿のままというのは勿体無い。誰も居ないようだし、ここは一つ生まれたままの姿になって海水浴と洒落込もうか。そんな事を思いつき服を脱ぎ始めると、残念な事に視界の端に人影を見つけてしまった。
ああ、これじゃあ裸になれない。捕まっちゃうもの。
俺は気を取り直して、こちらへ歩いてくる人影へ視線を向けた。女ならアウトだが、男ならセクハラにはならない。裸になって泳いでも笑って許してくれるだろう。
しかしどうも様子がおかしかった。 そいつは始め、ゆっくりとこちらへと歩いて来ていたが、俺との距離が300メートルを切った辺りから何故かスピードを上げ始めた。テラテラと光る、俺よりも大きな身体。どうも色は青っぽい。手には銀色に光る棒のような物を持っている。顔はどことなく魚っぽいけど、これは本人に言ってはいけないだろう。絶対傷つくだろうから。俺だって般若とか阿修羅とか鬼とか言われて傷ついた事があるのだ。
ただ、どうも近づくにつれ魚っぽさに磨きがかかってきているような。魚っぽいではすまされない魚っぷりである。いや、つまりコイツは魚ではなかろうか。
「というか魚だ!!」
100メートルを切った辺りで気づいた。魚の頭を持つ、3メートルもの巨体。確実に人間ではない。俺は慌てて前方へと走り出した。武器らしき物を持って突っ込んでくるという事は、少なくとも出会いを喜び抱き合う的な展開にはならないハズだ。きっと、俺を殺そうとしている。ならば迎えうつしかあるまい。
魚頭の怪人は銀の棒を上段に振りかぶった。よく見ると棒は槍っぽい。突くのではなく叩こうとしているらしい。馬鹿なのだろうか。
俺は速度を上げる。魚頭が槍を振り下ろすより速く、腹部に頭突きを放った。
ドスッ
『ゴフゥッ!?』
魚頭が身を曲げる。俺はすかさず槍を掴んで奪おうとした。しかし魚頭もそう簡単には手放さない。体勢を立て直して踏ん張り始めた。
しかし甘いのだよ魚頭君。俺は力比べで負けたなど生まれてから一度も無いのだ。力と力の真っ向勝負で来るのなら、俺は怪物相手にだって負けない自信がある。
全体重を乗せてくる魚頭。俺は槍を左右に振って魚頭の身体のバランスを崩し、有利な体勢へと持って行く。次第にこちらが押し返して来た所で、おもむろに槍を後方へと引っ張った。
つんのめる魚頭。砂浜に頭から突っ込む。これが狙いだったのだ。
「さあ覚悟しろ魚頭!」
背中にあたる部分に飛び乗ると、俺は魚頭の目に後方からパンチを当てまくる。容赦はしない、コイツは俺を殺しにかかってきているのだ。謝罪の言葉があるなら考えてもいいが、きっと魚は喋れない。
殴打、殴打、殴打。次第に目が潰れ血が噴き出してくる。魚頭は俺を振り落とそうと、槍を手放して両手を砂浜につける。そして腕立てふせの格好になると、強く砂地を手で押しとばす。その勢いで、魚頭は直立不動の体勢にまで強引に持って行った。が、甘い。その動きを見越していた俺は魚頭が直立体勢になると同時に首に足を絡みつかせていた。そして全体重をかけて身体をひねる。魚頭は勢いに負けて砂地に首から叩きつけられた。
俺は魚頭から離れる。そして転がっていた槍を拾い上げて構えた。相手はもう目が見えない。勝負は決まった……ハズなのだが。
『ウォーターヒール』
「はあっ!?」
魚頭が言葉を発した。同時に光る水が奴の身体を包み込む。潰れた目がモコモコと復元して、ギョロリとこちらを睨みつけた。
呪文、である。それも『ワイルドフロンティア・オンライン』で一番メジャーな回復魔法。ここはゲームの世界なのだろうか。というか魚頭、喋る事が出来るのなら謝れ馬鹿やろう。
魚頭は何も考えずに突っ込んで来た。俺は腰を落とし、槍をしっかり握ると魚頭へ向かって突きを放った。鋭い槍先は魚頭の柔らかな腹部にグサリと突き刺ささり、鮮血が当たりに飛び散る。
しかし魚頭は止まらない。
足元が砂地という事が災いして踏ん張りが効かない。俺はどんどん後方へと押されてゆく。まずいまずい、これは危険な展開だ。俺の身体は波打ち際まで押され、水を含んだ重い砂が足にまとわりついてくる。そして少し強い波が俺の膝裏に当たると、俺はバランスを崩して後方へ倒れてしまった。
俺に馬乗りになる魚頭。最悪だ。俺は仰向け、尚且つ海水に顔までつかって息が出来ない。死ぬのか、こんな死に方流石にイヤだぞ、というか同じような事最近つぶやいたような気がする。
その時、俺はある事に気づいた。
もしこれがゲームの世界なら……ゲームと同じ設定だというのなら。そしてあのゲームと同じ能力を俺が持っているというのならば。この絶体絶命のピンチを切り抜けられるのではないだろうか。
迷っている暇は無かった。もう息は続かない。最後の力を振り絞って海面から顔を出すと、頭をかじろうとしてきた魚頭に向かって拳を突き出しながら俺は叫んだ。
「パンツマン、参上!!!!」
身体の中から何かが沸き起こって来る。チカラが全身を駆け巡るのを感じる。そして次の瞬間、パララパッパラーという脳天気な音と共に信じられない光景が目に飛び込んで来た。
突き上げた拳。その先に。
頭が消し飛んだ魚頭の胴体があったのだ。
魚頭との死闘を制した俺は、周囲に他の敵が居ない事を確認すると着ていた衣服を洗う事にした。返り血で酷い事になっていたのだ。魚の血というものは人と同じ赤。着ていたワイシャツ、ネクタイ、スーツのズボンは真っ赤に染まってしまった。下着まで赤い。俺は全て脱いで、あの虹色に光るミラクルパンツ一丁になって衣服を海水で洗い始めた。
まずネクタイ。力を少し入れて擦ったら、千切れた。
「力が強すぎるのか。やっぱり補正250というのは常識外れの力なんだろうな……」
俺は仕方なく、ドキドキ、ノーパンライフ!!と叫ぶ。ゲームと違い本当に素っ裸になってしまった。まぁ誰も見ていないし、構わないだろう。
俺は気を取り直してワイシャツを洗う。白いワイシャツなんて着るんじゃなかった、血の色が全然取れない。というか海水で洗うのって凄く傷むんじゃなかろうか。今更な疑問を抱きつつ、せっせと生地を擦って血を洗い流した。
同じ要領でズボン、下着を洗う。洗った服は魚頭から奪った槍に引っ掛けて乾かす事にした。素っ裸で、槍を肩にかけて砂浜を歩く。その槍には服。不思議な光景である。
そんな感じで、暫く砂浜を歩き続ける事にした。右手に海、左手にチラホラと木々が見え始める。このまま歩き続けたら、もしかしたら人と出会えるかもしれない。その時までに服が乾いていれば良いのだが、まぁその時はその時だ。
歩きながら考えるのは、やはりこの世界の事だ。明らかにゲームの世界である。モンスターと遭遇し、回復魔法を見た。そして何よりミラクルパンツ。ここは『ワイルドフロンティア・オンライン』の世界なのだろうか。それにしては演出は過激だし素っ裸になれるし、なにより五感が再現されすぎている。現に今、俺は喉が乾いている。飲み水は無い。
そう言えばミラクルパンツがあるのなら、アイテムボックスはどうなのだろう。ステータスは? 俺は試しにゲームと同じように頭の中でステータス画面を開くイメージを浮かべた。すると、すんなり脳裏にステータス画面が現れる。
名前 カトー (Lv3)
種族 人間 26歳
職業 魔法使い(Lv3)
HP 150/175
MP 55/55
筋力 23
耐久力 20
敏捷 16
持久力 31
器用さ 12
知力 20
運 4
スキル
ウォーターヒール(Lv1)
ウォーターポール(Lv1)
完全に忘れていたんだが、俺は魔法使いだった。先ほどの戦いで水属性魔法を覚えている。一気に3まで上がっている事から、先ほどのモンスターがそれなりに強かったという事が分かる。まぁミラクルパンツなんて反則防具使わないと危なかった相手だから、ボス級かもしれない。
それにしても、と思う。このステータス画面はやけに簡略化されている。もっと色々項目があったような気がするのだが、まぁ気にしても仕方ないだろう。とりあえず自分の能力が分かればいい。
人間の平均パラメーターは10。それを考えると、俺は中々強いようだ。筋力が普通の人の二倍。持久力に至っては三倍である。レベルが上がってるから元々の数値が分からないが、まだLv3だからそう変わりはないだろう。うーん、俺でこれだけパラメーターが高いなら、ボクサーとかなら凄い数値が出るんだろうな。見てみたい気がする。
そこでふとステータス画面下方に意識を向ける。ボーナスポイント10015という字が浮かび上がって来た。ゲーム開始時は全く使う気が起きなかったが、今はただひたすら有り難い。命の危険があるこの世界で、このアドバンテージは非常に助かる。しかし無闇にパラメーターを上げると実生活に支障をきたしそうな気もする。恥ずかしいけど、しばらくはパンツを利用してポイントの浪費は控えよう。
ふと気づくと、前方の浜辺に大きな岩を見つけた。太陽に熱せられて陽炎を作っている。ちょうどいいや、と俺は岩の所まで歩くと、槍から服を外して岩の上に並べた。乾かすなら、こうした方が早いだろう。服を取り外した槍を砂地に突き刺すと、俺は岩から離れる。次に、試しに魔法で水を出してみる事にした。喉の渇きが、限界に来ていたのだ。
「ウォーターヒール」
確かこの魔法は消費MPが5だった。問題なく扱えるハズだ。案の定、俺の目の前に光る水の塊が現れた。俺は飢えた狼のようにその塊に顔を突っ込んだ。
ゴクッ、ゴクッ……
美味い。
これは美味い。微妙に甘く、塩気もある。スポーツドリンクのようだ。喉の渇きは完全に癒やされた。魔法とは便利な物だと実感する。
飲み水を確保した俺は、ようやく気持ちを落ち着かせる事が出来た。これで人に出会わなくても、少なくとも1日、2日は問題なく生きて行ける。最悪腹が減ったら海に潜って魚を取るか、さっきの所まで戻って魚頭でも食えばいい。
俺は波打ち際で仁王立ちをして、潮風を身体いっぱいに受ける。素っ裸である。ヌーディストビーチである。日本では中々出来ない所行だ、この解放感は癖になる。いっそこのまま駆け出してやろうか、と思っていると、俺が歩いて来た方向から何やらカシャカシャという音が聞こえて来た。金属が擦れるような音である。なんだなんだ、お次は鎧を着た魚か。俺は眉をひそめて音の鳴る方向へと視線を向ける。すると今度は間違い無く人間、という風体の男女が近づいて来た。その距離およそ200メートル。大柄で黒っぽい鎧を着た戦士風の男が先頭、その隣に赤毛で皮製の装備に身を包んだ女性……多分戦士だろう。その後方に両手で顔を押さえながらも指の隙間から此方を覗くシスターっぽい小柄の女性。その隣には、同じく小柄だが狩人風の服装をした黒髪の女性。顔を真っ赤にしながらもこちらをしっかりと見つめている。
俺は堂々と向き合う事にした。旅の恥はかき捨て、という言葉もある。裸になって何が悪いというのか。恥と思うな、思えば負けなのだ。まずは初めの一言でしっかりイニシアチブを取らなくては。
「こんにちは」
美しくも簡潔、パーフェクトな挨拶を繰り出した。こちらから約30メートルといった所まで近づいていた彼らは、その一言で完全に度肝を抜かれたらしい。立ち止まり目を見開いた。
「あ、ああ。こんにちは。凄い格好だが、どうしたんだ?」
やはり立ち直りが早いのは男らしい。金髪を短く刈り上げたマッチョハンサムな男は、戸惑いながらも声をかけてきた。隣の女戦士は睨みつけているが視線がやや下なのが気になる。というかシスターや狩人は完全に下だ。そんなに珍しいのだろうか。
「実は奇妙な化け物に襲われてな。撃退したのはいいんだが、服が汚れてしまった。今洗って乾かしてる所なんだが、まだ乾いていないんだ」
そう言って岩を指差した。金髪男がそちらに目を向ける。すると少し驚いたような顔をした。
「あの槍……もしかしてその化け物は、魚の頭をした人型のモンスターじゃなかったか?」
「当たりだ。有名なのか、あの魚頭。俺は初めて見たんだが」
俺がそう言うと、信じられないという顔をした。そして後ろの女性たちと何やら話始める。目の前で内緒話とは……小学生の頃に除け者にされた時の嫌な思い出が蘇ってきて、少し鬱だ。
「……実は俺たちは、その化け物を退治する為にやってきたんだ。死体はさっき向こうで確認した。証拠になるヒレと爪を採取して、今から帰る所だったんだが……良かったら、少しその時の話を聞かせてくれないか」
どうせ嫌だと言っても簡単には引き下がらないだろう。隣の女戦士の目つきがそう思わせた。幸い男の態度は丁寧だし、ここは彼の顔を立てる事にしよう。俺は「わかった」と言って彼らを岩影へと案内した。
……ちなみに服はまだ少し湿っていたが、視線がやたらと一部分に集中するので着る事にした。これ以上はきっと、倫理的にまずくなるような気がしたからだ。
彼らはここから2日程歩いた場所にあるフォーリードという街の冒険者らしい。この近くの漁村からの怪物退治の依頼を受けてやってきた。男の名はクロスといい、フォーリードでは実力派と知られているという。そのパーティーメンバーである目つきのキツい女戦士がアメリア。小柄なシスターがルシア。狩人がフレイという名前だそうだ。それなりに討伐経験のあるメンバーで、今回の依頼には特別な思い入れがあったという。
「実は昔のメンバーでガルバってヤツがいたんだが、そいつがあの魚人モンスター『サハギン』に殺されてな。一人で勝てる相手だから、と言ってソロで依頼を受けてやられちまった。その敵討ちも兼ねてこの依頼を受けたんだ。サハギンの持ってたミスリルの槍は、元々ガルバの持っていたもんなんだ」
クロスは苦々しい顔をして、砂地に刺した槍を見つめた。もしかしたら槍を回収したかったのかもしれないな。形見として。
「ああ、それならこの槍はお前たちが持って行ってくれ。仲間の物だったんだろう」
「いいのか?」
クロスだけでなく、他の三人も驚いたようだ。アメリアと名乗った女戦士が口を開く。
「ミスリル製の槍はかなり高価な武器だ。それを簡単に手放すと言うのか? 今の話を聞いて同情したと言うなら、言い方は悪いがお人好しが過ぎるぞ」
よくわからない事を言う。
パンツマンたる俺は拳とパンツさえあれば槍なぞ必要ないのだが、まぁ事情を知らなければこれが普通の反応なのかもしれない。
「実はあの魚頭、槍の使い方も分からない癖に無理やり槍で攻撃して来たんだよ。だから隙だらけで結構楽に倒せたんだ。ある意味そのガルバってヤツのおかげで生き延びれたようなもんだから、俺としては差し引きゼロだと思っている。まぁ俺が持ってるよりお前たちが持っていた方が役にたつだろう。使わないのなら、遺族に渡してやってくれ。その方が槍も喜ぶ」
いまいち自分でもよくわからない理屈だが、彼らは感動したようだった。シスターなどは涙目になっている。さっきまで股間をガン見していた女とは思えない。
「それにしても、君は強いんだな。あのモンスターの死体を見た時は驚いたぞ。頭部が木っ端微塵だったからな」
クロスのテンションが少し上がっている。多分一番聞きたかったのがこれなのだろう。そして次の質問も読める。俺が何者なのか、だ。
「一応武闘家を目指していた時期があってな。時々ああやってクリティカルヒットが出るんだ。魔法使いになってからは中々出なくなったが、さっきは運が良かった」
「魔法使い!?」×4
そりゃ驚くだろうなぁ。巨漢の魔法使いなんて、イメージぶち壊しだ。
「クオリタって港町を知ってるか? 俺はそこの出身だよ。今は見聞を広げる為にあちこちを旅している。その為に身体を鍛えたからな、そこらのモンスターなら一人で充分始末できるよ」
適当に設定を作ってみた。先ほどの説明でフォーリードという地名が出たおかげで、俺はこの世界が『ワイルドフロンティア・オンライン』の世界だと確信していた。フォーリードは俺が初めてこのゲームをやった時に出発点となった街だからだ。ならこの海岸も大体分かる。サハギンなんてモンスターは居なかったが、後のバージョンアップで追加されたのかもしれない。
「クオリタ……あー、凄く都会な所ですね」
フレイという女狩人が羨ましそうに言った。
「私も一度行ってみたいんですけど、海を渡るのが怖くて……」
「最近も船が何隻か難破しましたよね、ダークダゴンにやられて」
これはシスターのルシア。何気に良い事を聞いた。
「しかしクオリタからの船は、この国ではキンロウの街にしか入って来ない。キンロウからは歩いて二週間もかかるぞ?」
アメリアが怪訝な顔付きをする。この女は初めから俺を警戒していたから、まぁこの反応も予想の範囲内だ。微妙になった空気の中、クロスが慌ててフォローに入る。
「あんまり根掘り葉掘り聞くもんじゃないだろ、アメリア。人には人の事情があるんだ」
俺はため息をついた。
「大体今ので俺の素性は分かったと思うけどな。キンロウの街まで向かう途中で船が難破、俺は体力あるからここまで泳いで来た。だから密入国と言えば密入国になる。役人に突き出せば、幾らか金が貰えるかもしれんぞ?」
「い、いやいや、気を悪くしないでくれ、そんなつもりは微塵も無いんだ! アメリア、お前も謝れ!」
「……うむ、すまない。私はただ、最近盗賊が国外から入って来る頻度が増していると聞いていたから一応警戒していたんだ。よく考えれば、盗賊が槍をただで渡したりなどしないからな。もう少し考えるべきだった」
槍を渡さなかったら警戒されっぱなしだったという事か。まぁいいや。
「そういう事情があるなら仕方ない、気にしないよ」
そう言ってさらりと流す。その時、タイミングが良いのか悪いのか分からないが、俺の腹が凄い音を立てた。
ぐぅ~~~~……
「前言撤回、飯奢ってくれないか? そうしたら、許す」
不穏な空気が、一気に和らいだ。