表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/42

第二十九話 脱走


 長い。お姉さんの実家は、飛行場から結構遠いみたい。


「リーシャンちゃん、あと5分くらいだから、ほっぺぷくってしないで〜?」


 ……気づいたら勝手にほっぺが膨らんでた。私の体は、しっぽといい耳といい、自分の意思に関係なく動くことが多いことを、改めて実感した。


 寝ちゃおう!飛行艇でたくさんはしゃいだから、ちょっと疲れちゃったし丁度いいよね!


「……すぴぃ……」

「……あら、寝ちゃった?……早い……わけでもないかしら。子供だものね」












 ————「リーシャンちゃん、起きて?着いたわよ〜?」


「……んぅ……すぴき……」

「すぴき……?」

「すぴぃ……」

「……まったく、仕方ないわね……」










 ————起きたら、なんか綺麗な部屋の中にいた。

えっと……お姉さんの実家……でいいのかな?


 お部屋はすっごく広くて、私が……えっと……100人?いやもっと……?ギューギューに並べれば200人くらいは入りそうなお部屋だった。金色を基調とした赤いカーペットだったりがザザっと敷き詰められてたり、このベッドはすっごくフッカフカだったり……。


 お姉さんはどこだろう?勝手に動いていいのかな?……まぁ、いっか!外でちゃおーっと!


 ググッ……と力を込めて、重い木の扉を動かして、ようやく廊下に出れた。たぶん、魔条の建物の大半は、魔族であることを前提に作られてるから、私にとってはちょっと重いんだと思う。


「……うーん。……どっちいこう」


 広すぎて、どっちにいけば何があるのかも分からないし、そもそも私がどこにいるのかも分かんない。今出てきたのはたぶん、誰かの寝室。私一人で使っていいのか……それとも、お姉さんと一緒なのか。……まぁ、どっちでもすっごく良いから、それはどっちでもいいか!


 (……お姉さんは、私にシーアルさんに会ってきて〜って言った時、たしか、食堂を右に行くって言ってたよね。結局は左だったけど……うん、右にしてみよう!)

 

 高級そうな漆黒のランプが一定の間隔で壁に掛けられてて、基本的にはずっと明るいままだ。……火を維持するの、大変じゃないのかな?……それとも、魔法具なのかな?


 どちらにしろ、ランプの位置が高すぎて、私があと2人は上に重ならないと手が届かなそうだから、気にせずお屋敷探検を続けた。


 どのお部屋も同じ扉だから、中を開けないとどんな部屋かは分からない。中に人がいたりしたら気まずいから、ただただ廊下を歩くだけになってるけど、それでも新鮮だ。お姉さんのお家よりも広いんだもん、楽しくて仕方がない。


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ