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追放された第二王女、辺境王領の監査官になる 〜毒舌黒柴フェンリルと暴く王国の陰謀〜  作者: 柴門そら


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第5話 窓からの襲来

晩餐は、素朴だが温かいものだった。


ミルクをたっぷりと使ったシチューに

メインは鹿のローストだ。

パンも焼きたてで美味しい。


王宮の料理ももちろん贅を尽くしたものも多いし素晴らしいけれど、

私はこう言った温かみのある料理の方が好きだ。


そして、パン。ここのパンも美味しい。

果物やナッツを練り込んである。ワインによく合う。


赤ワインもこの土地の名産らしい。


食事もデザートへと移り、お腹も気持ちも落ち着いてきた。


ということで、お仕事しなくちゃ。


「あの、トレバーさん」


執事に声をかける。


「は、レオノーラ様」


「明日の朝、今回の調書をお願い。そして午後は補佐官と面談をしたいわ」


「明朝、今回の事件の調査報告のために騎士団長を呼んでおります。」


「そう、助かるわ。あ、朝食は部屋でとることにするわね。」


「承知しました」


晩餐の後は、エイミーと作戦会議だ。


部屋に戻ったらエイミーがハーブティーを淹れていた。


なぜかほぼ同じ料理をヴェルも食べている。

お肉は食べやすいようにカットされている。

さらにパンは山盛りだ。


「よく食べるわね」


「本来はあの大きさだからな」


「まあいいわ、エイミー、明日からの作戦について相談したいわ。

屋敷はどんな様子かしら。」


「はい、レオノーラ様。先ほどヴェルの食事をとりに行く際に、

屋敷内は先ほどざっくりと回ってみました。

メイドと侍女が数人、護衛が2名。調理場に料理人と助手、

そしてランドリーメイド。家政婦長、執事ですね。

使用人は少ないほうかと。

前任の領主様が単身だったからかもしれませんね。」


「領主の家族はいないの?」


「王都に奥方と娘が二人いるそうです」


「単身で来ていたのね。正式な領主が決まるまでの任期は3年だったからかしら?

今は丸2年だったわね。」


「そうですね。」


「使用人の雰囲気はどう?」


「皆口数が少ないですね。そりゃ事件のあとということもありますが、

こちらが監査官の一行ということもあり余計なことは話さない、という雰囲気があります」


「あ、でも料理長は感じがいいです。料理も美味しいですし」


「確かに料理は美味しかったわ。明日お礼をいわなくちゃ」


その夜は旅の疲れもありぐっすり寝ていた。

物音にも気づかずに。


カタン・・・と窓が鳴った。


気づいたら窓に黒い人影が。


その時、いきなり黒いモヤから赤い光が出て、

眩しくて目が開けられないほどに。


その瞬間、


ギャっという声と共に外からドスンという何かが落ちる音がした。


エイミーが駆け込んできた。

「レオノーラ様、ご無事ですか!今の光は?」


光が消えて、暗闇の中に赤い瞳が見える。ヴェルだ。


「今の光はヴェルが?」


「ああ、そうだ。ちょっと下を確認してくる」


窓から小型の姿のままひょいと出ていく。


「ちょ、ここ2階よっ」


彼は平気らしくそのまま窓から戻ってきた。


「え、ヴェルって飛べるの?っていうか、なんだったの?あれ」


「弾き返したが、地面から姿は消えていた。

ヒトか人ならざるものか。」


「ちょっと怖いこと言わないでよね。まぁどっちでもいいか」


(なんでレオノーラ様はそういうとこ気にしないのかしらね・・・)


エイミー、聞こえてるわよ。


「とにかくヴェル、助かったわ。」


「明日のパン、2倍で手を打とう」


といって毛布の上にもぞもぞと丸くなった。


単に食いしん坊なだけなのかしら、この子。

でも助かったわ。初日からこんな洗礼を受けるとは。


つまり私のことが目障りな人がいるっていうことね。

逆にやる気がでてきたわ。

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