第62話『脅威 ――迫りくる影と新たな試練』
覚醒した力を胸に、リュシアは王宮の庭で仲間たちと立っていた。
しかし、平穏は束の間だった。遠くの森の影が、まるで生き物のように蠢く。
「……何者だ?」
リュシアの声に応えるように、影の中から無数の存在が姿を現した。
それは、人間とも魔物ともつかぬ異形の軍勢。王宮を覆う黒い霧のように押し寄せてくる。
◇ ◇ ◇
「リュシア! 数が多い……!」
ミラが焦りながら叫ぶ。仲間たちも警戒の構えを取るが、圧倒的な数に心が揺れる。
しかしリュシアは冷静だった。
「恐れるな……この力がある。私たちは必ず守れる!」
覚醒した魔力が体を満たし、指先から光の刃が生まれる。
その光は影を裂き、戦場を照らし出す。
仲間たちも勇気を取り戻し、リュシアの後に続く。
◇ ◇ ◇
影たちとの戦闘は苛烈を極めた。
鋭い爪や魔法の衝撃が飛び交い、仲間たちは必死に防御と反撃を繰り返す。
だが、リュシアは冷静に戦況を見極め、的確な指示を仲間たちに送る。
「右側の影は私が抑える! ミラ、左の援護を!」
光と影がぶつかり合う激戦の中、リュシアの中で新たな戦略が生まれた。
彼女の覚醒した力は、単なる攻撃力ではなく、仲間たちの連携を高める“指揮の力”でもあったのだ。
◇ ◇ ◇
戦いの末、影の軍勢は後退を余儀なくされた。
リュシアたちは傷を負いながらも生き延び、王宮に再び平穏を取り戻した。
「……これが、次の試練か」
リュシアは仲間たちを見回し、深く息をつく。
戦いの恐怖と共に、新たな脅威が迫る予感を、彼女は肌で感じていた。
「私たちは、何度でも立ち上がる……!」
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
リュシアたちは迫りくる影の脅威に立ち向かい、覚醒した力の真価を発揮しました。
新たな試練が次々と訪れる中、仲間たちの絆と信頼が試される回となりました。
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次回もリュシアたちの戦いと裏切りの陰謀をお楽しみに。




