第5話『学園×財閥×腐敗!?元賢者、上流社会へ乗り込む』
第5話をお読みいただき、ありがとうございます!
今回は、主人公ユウトが異世界で培った知識を武器に、上流社会の闇に挑みます。
財閥の権力争い、学園の腐敗……現代の“魔王”たちが待ち受けるこの世界で、どのように立ち向かうのか。
新たなヒロインの登場もあり、物語がさらに動き出す回です。ぜひお楽しみください!
煌びやかなシャンデリアが輝く会場。
俺・神谷ユウトは、スーツの襟を正しながら、緊張と期待が入り混じった気持ちでその場にいた。
「ようこそ、神谷様」
そう言って迎えたのは、老舗の名門学園『東雲学園』の理事長、桐生凛一郎。財閥の御曹司であり、業界の実力者だ。
「今回は特別なご招待、貴社のコンサル案件に絡めた交流会ということですが……」
彼の冷たい視線が俺をじっと見つめる。
そう、この学園はただの学校ではない。上流階級の子息が集い、財閥同士の権力争いが密かに繰り広げられる場だった。
◇ ◇ ◇
数日前、クライアント企業のトップから依頼があった。
「うちの御曹司が通うこの学園での学生生活や裏事情を解析してほしい」と。
調査を進めると、学園内には腐敗した利権構造や不正な資金の流れがあった。
しかもそれは財閥間の複雑な縄張り争いの一端だった。
だが俺は知っている。
「腐敗」とは、根絶やしにすれば終わるものではない。構造を見抜き、新たな秩序を作ることが必要だと。
◇ ◇ ◇
交流会で出会ったのは、凛一郎の娘である桐生美咲。
端正な顔立ちに冷ややかな眼差し。だがどこか哀しみを宿している。
「あなたが、あの“異世界帰り”の神谷さん?」
彼女は噂を聞いて俺を探しに来たらしい。
興味と警戒が入り混じった様子だった。
「ええ。異世界で得た知識で、現代社会の問題を“解析”しています」
「なら……私に協力してほしい。学園の闇を暴き、新しい未来を作るために」
俺は軽く頷いた。
異世界賢者としての経験が、ここでも役に立つ時が来た。
◇ ◇ ◇
調査を進める中で浮かび上がったのは、学園理事会の中に潜む“黒幕”の存在。
裏で賄賂を受け取り、学園運営を私物化している勢力だ。
「彼らは、自分たちの利益のために子どもたちの未来を犠牲にしている」
俺は呟き、覚悟を決める。
「現代の“魔王”たちに、異世界の賢者が挑む。これが俺の使命だ」
◇ ◇ ◇
夜の学園で、凛と美咲、そして俺は密談を交わしていた。
決して安全とは言えないが、突破口は見えている。
「まずは情報戦だ。敵の構造を丸裸にして、世間に知らしめる」
「それができれば、理事会の改変も夢ではないわね」
美咲の瞳に、わずかな希望が灯った。
「俺たちは、変革の賢者になる」
静かに誓った。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
学園と財閥という巨大な舞台に踏み込んだユウトの活躍、いかがでしたでしょうか?
今後はさらに深く腐敗した権力構造に迫り、彼の“異世界の知恵”がどこまで通用するのか試されていきます。
美咲というヒロインも加わり、物語の広がりにぜひご期待ください。
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