第42話『裁きの光 ――信頼と赦しの狭間で』
王都の朝陽が、城壁を柔らかく照らし始めた。
リュシアは重臣たちと共に、裏切り者の処遇を決める会議に臨んでいた。
「裏切りの罪は重い。しかし、動機や背景も考慮しなければならない」
重臣の一人が慎重に意見を述べる。
◇ ◇ ◇
裏切り者は静かにうなずき、深く頭を垂れた。
「私の行動は間違っていた。しかし、国を思う気持ちは本物だったのです」
その言葉に、部屋の空気は一瞬、重く沈んだ。
◇ ◇ ◇
リュシアは目を閉じて深呼吸をし、やがて口を開いた。
「国を守るための行動であっても、信頼を裏切ることは許されない。しかし、赦しもまた、私たちの未来を繋ぐ道だ」
彼女の言葉に、集まった者たちが静かに耳を傾ける。
◇ ◇ ◇
「今回のことを踏まえ、あなたには王都の再建に力を貸してもらう」
リュシアは裏切り者に手を差し伸べた。
「それが私の裁きだ」
◇ ◇ ◇
新たな信頼の礎を築く決意を胸に、リュシアはこれからの道を歩み始める。
だが、その先にはさらなる困難が待ち受けていることを、彼女はまだ知らなかった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、裏切り者への裁きと赦しという難しい決断を描きました。
信頼を失うことの重さと、それでも未来を繋ぐための赦しの大切さをテーマにしました。
物語は新たな局面を迎え、リュシアと仲間たちの絆がさらに深まっていきます。
これからの展開もどうぞお楽しみに。
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