第40話『暴かれる真実 ――決断の時』
王都の朝は、冷たい霧に包まれていた。
緊急会議を終えたリュシアは、静かに自室へと戻る。
「裏切り者の正体を突き止めなければ、国は滅びる」
胸の奥に重い決意が湧き上がる。
◇ ◇ ◇
リュシアは側近の結月とレオンを呼び寄せた。
「情報を整理し、あの夜の襲撃に関する証拠を集めた。もう、時間がない」
結月が差し出した書類の山に目を通す。
「裏切り者は、我々の中にいる。しかし、誰も疑いの目を向けられずにいるのが現実だ」
レオンの声には焦りと悲しみが混ざっていた。
◇ ◇ ◇
突然、部屋の扉が激しくノックされた。
「緊急の報告です、王女様!」
駆け込んできた兵士の手には、新たな証拠品があった。
それは、裏切り者の存在を決定づける秘密の文書だった。
「この文書には、王都内部の動きを外部に流す者の名前が記されている……」
リュシアの声は震えたが、揺らぐことはなかった。
◇ ◇ ◇
書類を見た瞬間、リュシアの目に映った名前は、予想もしなかった人物だった。
「これは……まさか、あの者が……」
胸の奥で何かが崩れ落ちる音がした。
◇ ◇ ◇
夜が訪れ、リュシアは決断の時を迎える。
「信じるべきは、国の未来か――それとも、今まで共に戦ってきた仲間か」
苦悩の中、彼女は剣を握りしめた。
「この決断が、すべてを変える――」
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回の物語では、ついに裏切り者の存在が明らかになり、リュシアが重大な決断を迫られる展開となりました。
信じるべきものと守るべきもの、その狭間で揺れる主人公の心情を丁寧に描きました。
今後の展開では、さらなる緊迫した対峙や意外な真実が待ち受けています。
どうぞ引き続きお楽しみいただければ幸いです。
もし作品を気に入っていただけたら、評価やブックマーク、感想をいただけると大変励みになります。
皆さまの応援が、この物語を紡ぐ大きな力となっています。心より感謝申し上げます。
次回もよろしくお願いいたします。




