第37話『交錯する想い ――最後の対話と運命の選択』
静まり返った廃墟の集会場。
リュシアとレクスが、最後の対話のために向かい合っていた。
「このまま争いが続けば、民は傷つき、国は滅びる」
リュシアの声は静かだが、力強い。
「だが、王都の腐敗が放置されては未来はない。俺たちの革命は避けられない」
レクスは眉をひそめ、真っ直ぐに彼女を見つめる。
◇ ◇ ◇
議論は激しくぶつかり合い、時に感情が爆発する。
「あなたは王都のために戦うと言うが、そのために何人の命を犠牲にするつもりだ?」
レクスの問いに、リュシアは答える。
「一人でも無駄な命は許さない。だが、民を守るためには時に厳しい選択も必要だ」
「その『厳しさ』が、王都の腐敗を生んだのだ!」
レクスの声が響く。
◇ ◇ ◇
長い対話の末、二人は沈黙する。
お互いの痛みと信念を感じ取りながらも、簡単に折れることはできなかった。
「だが、もし共に道を探すなら……その時は必ず呼んでほしい」
リュシアが静かに言う。
「……分かった。俺もその時を信じて待つ」
◇ ◇ ◇
廃墟を出るリュシア。
夜明けの空は、微かに赤みを帯びていた。
「争いではなく、共に築く未来へ」
心に誓いを刻み、彼女は王都へと帰路についた。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回はリュシアとレクスが、互いの理想と現実をぶつけ合いながらも、わずかな希望の光を見いだす重要な対話を描きました。
意見の違いはあれど、共に未来を想う気持ちは確かに交差しています。
物語はこれから、両者の共闘という新たな段階へと進んでいきます。
次回もぜひ、お楽しみください。
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