第28話『静寂の嵐 ――迫る決戦と裏切りの影』
フェルグレイン会談から数日後。
王都は再び静かながらも重い空気に包まれていた。
リュシアは玉座の間で書類を見つめていたが、心は重く揺れていた。
セシルとの会談は決裂寸前で終わり、双方の軍は動きを活発化させている。
だがそれだけではなかった。
「リュシア様、報告があります」
側近のユウトが緊張した面持ちで報告を始めた。
「近衛隊の一部に不穏な動きが確認されました。内通者の疑いがあります」
「内通者……?」リュシアの瞳が鋭く光る。
◇ ◇ ◇
一方、セシル側でも動揺が走っていた。
彼の側近の一人が、密かに反旗を翻そうとしていたのだ。
「我々は、このままリュシアの言いなりでいいのか?」
反逆者は言った。
「彼女はまだ若く、民の声を聞いているとは言い難い。真の王は我々だ」
◇ ◇ ◇
リュシアは夜、レオンと結月と共に対策を練っていた。
「内通者の正体を掴まねば、決戦は不利になる」レオンが言う。
結月も頷いた。
「信用できる者だけで動くべきね」
リュシアは決意を新たにした。
「この国を救うため、裏切りにも立ち向かわなければならない」
◇ ◇ ◇
そして、決戦の火蓋は間もなく切られる。
それは血を流す戦いか――
それとも、最後の希望をかけた奇跡か。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
会談の緊張が解けぬまま、内通者の影が王都を揺るがしています。
リュシアが直面するのは、外の敵だけでなく、身近な裏切り者の存在。
物語はますます複雑な展開を迎えますが、どうか最後まで見守ってください。
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