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第22話『断罪と決別 ――仲間への刃』

ご覧いただきありがとうございます。


第22話では、ついに裏切り者・イオと正面から対峙するユウトたち。


信頼していた仲間との戦い、そして「赦し」と「断罪」の狭間で揺れる彼らの心。


一つの大きな決別が、物語を次の段階へと導きます。どうぞ、最後までお楽しみください。

イオの裏切りという衝撃に、焚き火の炎さえ冷たく感じられた。


「……レオン、待ってくれ」

ユウトが鋭く前に出た。

「斬る前に、話を聞かせてくれ。それでも、俺たちは――!」


「甘いな、ユウト。彼はもう“戻るつもり”なんてない」

レオンの瞳は一度も揺るがなかった。

「お前が庇うなら――まとめて断つ」


黒い断罪の刃が振り上げられたその瞬間。

イオが自ら剣を抜いた。


「いいさ。どうせこの国には、正義なんて残っていない」

「なら、僕が断ち切る」


 


   ◇ ◇ ◇


 


刃と刃が交錯し、火花が夜を裂く。

かつて共に笑い合った仲間同士が、今は命を懸けた対話を剣で交わしていた。


「なぜリュシアを狙った!」

ユウトの叫びに、イオが冷笑を返す。


「王族に未来はない。君だって見ただろ? 人はまた、同じ過ちを繰り返す。ならば――血の再生が必要だ」


「そんな理由で……!」


「理由はどうあれ、君たちが“選ばれし者”であることに変わりはないさ。利用したが、敬意はあった」


その言葉に、結月の表情が怒りに染まる。

「勝手な“敬意”で誰かの命を踏みにじるな!」


 


   ◇ ◇ ◇


 


戦いは熾烈を極めた。

レオンの刃は重く、イオの剣は鋭かった。

しかし、その均衡を破ったのは、ユウトの叫びだった。


「もう、やめろ――ッ!」


その声に、イオの剣が一瞬、迷いを見せた。

そこに、レオンの一撃が走る。


だが――。


断罪の刃は、イオの肩で止まっていた。


「……殺さなかった、のか?」


レオンは呟いた。

「まだ、信じているんだ。人を裁く前に……救うべき人がいると」


イオは沈黙し、そのまま膝をついた。


「……俺は……間違って……いたのか……」


 


   ◇ ◇ ◇


 


夜明けが近づく。

仲間たちは静かに武器を収めた。

一人の罪を断つ代わりに、一つの関係が、形を変えて残った。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


仲間との対立という痛ましい選択を経て、ユウトたちはまた一つ成長しました。


レオンの刃が下さなかった「断罪」は、希望か、未練か――


次回、第23話では王女リュシアが一つの決断を下します。王国の命運と、彼女の覚悟にぜひご注目ください。


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