第13話『帰還者の牢獄 ――霞ヶ関地下実験施設への潜入』
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今回の第13話では、物語の緊張感が一気に高まる“潜入”と“再会”をテーマに描いています。
政府が密かに運用する「帰還者の牢獄」――その実態とは何か。
ユウトたちは極秘施設に潜入し、かつての仲間との再会を果たしますが、そこで知る真実は想像を超えるものでした。
謎が謎を呼び、再び集い始める“異世界の英雄たち”。
どうぞ最後までご覧ください!
地下20階。電波の届かぬ密閉空間。
そこは、政府が密かに運用する特殊収容施設――通称「帰還者の牢獄」。
異世界からの帰還者で“制御不能”と判断された者たちが、処置の名のもとに幽閉されているという。
「このフロアだ。俺の仲間は……ここにいるはず」
ユウトは防護服のフードを深く被り、指先でアクセスパネルを操作した。
諫早レンの協力で偽装した“研究官用の生体認証”。本物そっくりに作られた義眼が、虹彩スキャンを突破する。
ガシュン――
扉がゆっくりと開き、冷たい空気が漏れ出す。
そこには――生気を失った目をした若者たち。
魔術の回路を遮断する拘束具に繋がれ、パイプベッドに横たわる者もいた。
「……こんな、こんなことが……」
結月が震える声で呟く。
「これが神保たちのやり方か。“帰還者”を研究材料にしてる……」
ユウトは歯を食いしばりながら歩を進める。
そして、施設の奥。コード“R04”と刻まれた収容室の前で、彼の足が止まる。
「……間違いない。ここだ」
重々しいハッチが開く。
◇ ◇ ◇
そこにいたのは――一人の青年。
金髪、筋張った腕、異世界では“雷刃”の異名で恐れられた戦士。
「……リクト……?」
ユウトが名を呼んだ。
その瞬間、青年の身体がびくりと動く。
「……ユウト……か?」
彼の声はかすれていた。
だが、そこには確かに“記憶”が残っていた。
「おい……帰ってきてたのかよ、いつの間に……!」
「お前も生きてたのか……!」
再会の喜びもつかの間、リクトの口から衝撃の事実が明かされる。
「ユウト……この施設には、まだ“他にも”いる。“王女”も、“勇者”も……みんな捕まってる」
「……なんだと……」
◇ ◇ ◇
しかし警報音が施設内に鳴り響いた。
ピピーーーー!!
『侵入者発見。セキュリティロックを発動します。』
「チッ、バレたか……!」
結月が結界を張りながら、ユウトに叫ぶ。
「リクトを解放して! 急いで!!」
「了解!」
拘束具を破壊し、リクトを背負うユウト。
「おい、置いていくなよ! この牢獄ごとぶっ壊してくれよな!」
「任せとけ……“俺たちはもう、囚われない”!」
◇ ◇ ◇
彼らは、霞ヶ関の地下施設を脱出。
その背後で、再び異世界の力がこの現実世界ににじみ出そうとしていた。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今回登場したリクトは、異世界編でも人気の高かったキャラクターで、ようやく現代編に登場しました。
彼の登場により、今後さらに仲間たちが再集結していく予定です。
そして、物語はいよいよ“王女”――かつてユウトたちが命を賭けて守った存在――の行方へと繋がっていきます。
次回は、再び政府施設へと潜入し、王女の救出作戦を描く大きな山場です。
ぜひ続きもお楽しみに!




