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アニメは少年を救う。  作者: ありま氷炎
メリークリスマス
9/9

Happily ever after

伯父から父に連絡があり、空港にマックスが待っていることを桜子は知っていた。

サプライズでもないのだけど、実際にマックスをその目で見ると嬉しくなる。


今日のマックスは、ヤシマではなく、いつものマックスだ。

なので桜子もリラックスして話すことができた。


空港から伯父の家にいき、荷物を降ろす。

時差ぼけはまだ感じなくて、桜子は元気だった。

その点、父は疲れ気味であり、伯父の提案でマックスと街をぶらつくことになった。


マックスは地元の街にかかわらず、あまり慣れていないようで、挙動不審だ。

桜子は少し申し訳なくなってしまった。


「マックス!」


 急に背後から名を呼ばれ、振り返った彼が見せた表情は驚きだ。


「ジェネット」

「この人誰?まさか彼女?」

「彼女だよ」


 マックスはよどみなくそう答えていて、桜子は感動してしまった。

 妹からジャネットのことはマックスから聞いていたが、実物はかなり美人だった。

 妹と聞いてなければ嫉妬していた違いなかった。


「彼女?嘘つかないでよ。ナードのあんたに彼女なんかできるわけないでしょ?」

 

 性格は少しきついと聞いていた。

 しかし、ここまでとは予想していなくて、桜子は言い返してします。


「嘘じゃないです。私は桜子。マックスの彼女です」


 その上、マックスの腕に絡みついた。

 マックスの顔が真っ赤になる。


「ちょっと何してるの!ビッチ!離れて!」


 ビッチ。


「ジャネット。謝れ!」


 桜子がブチ切れる前に、マックスが切れる。

 いつもの彼らしくない。

 桜子でもびびってしまうくらいだった。


「ま、マックス?」

「彼女に謝れ。失礼過ぎだ」

「い、いやよ!ふん」


 ジャネットは謝らず、その場から逃げ出した。


「ごめん。桜子。妹が酷いことを。僕にもよくつかかってくるんだけど、あんな言い方するなんて。本当にごめん」

「あやまらないで。大丈夫だから」


 それから、マックスは意を決したように、桜子を両親の紹介。

 マックスの両親は驚いたが、ジャネットのような言い方をすることはなかった。

 ジャネットはあれから、マックスを避けているらしく、桜子が訪ねた時間に彼女は家にいなかった。


 ディズニーランド、ユニーバルスタジオ、桜子とマックスはデートと楽しむ。

 クリスマスイブは迷ったが、桜子は父と伯父の家で迎えることにした。

 アメリカのクリスマス、七面鳥にハム、マッシュポテトにアップルパイ。

 とても楽しんだが、正直生野菜に飢えてしまう。


 翌日、マックスの家に父と共に呼ばれ、ディナーをする。

 こちらも、肉肉しい料理で、デザートはチョコレ―トケーキだった。

 さすがに妹のジャネットは出席していたが、無言。

 2時間ほど滞在した後、桜子は父と伯父の家に戻る。


「……ジャネットはブラコンだな」

「へ?」


 家に帰った父が唐突に言った。


「そうなの?」

「そうだろう。あれは。だから彼女ができたって知って、文句を言いたかったんだろう」

「そうなのかなあ」


 桜子は父の言葉が信じられなかった。


 母がフロリダに来て、三人で行動することも多くなった。

 父が三人で出かけたがるのが原因だったが、母が呆れてしまい、桜子がマックスと出かけれるように父を説得する。

 そうして1月に入り、帰る日が近づいてきた。


「これ!」


 マックスから指輪を渡された。


「え?」

「持っていて」

「待って」


 指輪をもらうにはまだ早いと桜子は考えていた。


「マックス。馬鹿よね」


 突然せせら笑うような声がして、ジャネットが背後から現れた。


「ジャネット?!」

「結婚したいとか思われてないんだよ。マックスは。その人本気じゃないんだよ」

「それは違うわ!勝手に私の気持ちを計らないで」


 桜子はジャネットに言い返す。


「だったら指輪受け取りなさいよ!」

「ジャネット!僕は強制したくない」


 ジャネットは必死な顔をしていた。

 それで桜子は父の言葉が正しいことを知った。

 

「私は浮ついた気持ちでマックスに答えたくないの。その指輪、ジャネット、あなたが預かってきてくれない?」

「桜子?!」


 マックスは目を見開いて驚いている。


「私の気持ちが固まったら、あなたに連絡する。そのとき、指輪をもらってもいい?」

「ふん!いいわ」

「だったら連絡先教えてくれる」

「い、いいわよ!」


 ジャネットはきつそうに見えるが、ツンデレのようだった。

 可愛いなあと思いながら連絡先を交換して、指輪を受け取った後、ジャネットに渡した。


「桜子……」

「指輪を受け取るということは、結婚を前提にするってこと。だからジャネットにも認めてもらいたいの。ごめんね。マックス」

「……わかった。君が誠実に僕の想いに答えようとしているのがわかった」


 数日後、桜子と両親と共に日本に帰る。


 二年後、桜子は再び、アメリカのフロリダに来ていた。

 ジャネットから指輪をもらい受けるためだ。


「ジャネット。指輪を渡して。覚悟は決まったわ」


 指輪を返してもらった桜子は、マックスに逆にプロポーズ。

 彼をかなり驚かした。


 大学を卒業して、桜子は渡米。

 マックスと結婚して、たまにヤシマチャンネルに妻として出ている。

 けれどもマックスのように変装。

 金髪の鬘に、青いコンタクトレンズをつけると日本人要素が消えて、まったくの西洋人にしか見えない。

 化粧も濃い目にしているため、派手目のアメリカ美人の外見だ。

 おかげで職場でもバレずに、動画活動できている。


 ジャネットとは仲良くなり、化粧方法などはジャネットから教えてもらっていた。


 (番外編終わり)




 

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