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気になるあの子はヤンキー(♂)だが、女装するとめっちゃタイプでグイグイくる!!!  作者: 味噌村 幸太郎
第三十章 おっしょい! 百万人のショタ祭り!

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腐女子最強説


 カフェでしばらく雑談をしていると。

 気がつけば、窓の外には青白い光りが……。

 スマホでも時刻を確認すれば、もう午前4時半に。


 それをほのかに伝えると、

「じゃあ、急ぎましょ! 良い場所が埋っちゃう!」

 なんて慌てて、テーブルから飛び上がる。

 俺とミハイルも急いで、彼女の背中を追いかけた。



 祇園(ぎおん)町には既に大勢の見物客で、賑わっていた。

 ほとんどが立ち見。

 あと地元の人が多く感じる。

 神輿を担ぐことができない女性陣や老人、他にも寝ている幼い赤ん坊を抱いた主婦が、道路の隅に立っていた。

 見物客もプロ顔負けの大型カメラを三脚で固定してスタンバッていた。

 辺りは、異様な熱気で包まれている。

 今か今かと、追い山の開始を待つ。


 どこからか。野太い男たちの掛け声が聞こえてくる。

「イサ……イサ……」

 きっと、櫛田神社から出発した一番山笠だ。


 追い山とは、シンプルに説明すれば、タイムレースだ。

 チームは7つに分かれており、地区ごとに選出されている。

 また山笠というものは、古来から続く神事であり、時に命を落とす……そんな危険なお祭りだ。

 色々と厳しいルールがあると聞く。

 その地区の町民にならなければ、参加できないことはもちろん、神輿をすぐに担ぐなんて言っても、きっと直ぐには受け入れてもらえないのだろう。

 年間行事であり、本気の人間、博多の男になることができない半端者は、下手したら力づくで追い出されるのかもしれない。

 血気盛んな男たちが、それぐらい真剣に、先祖代々、受け継いで行く儀式なのだ。


 俺みたいな貧弱な男では、あんな巨大な神輿は担ぐことは愚か、そのスピードについては行けないだろう。

 高さ4メートル、重さ1トン。

 人間離れしたアスリートレベルの男たち。


「オイサ……オイサ、オイサ!」


 段々と声が近くなる。


 ふと、辺りを見回すが、ほのかが見当たらない。

 ミハイルに尋ねると、

「ほのか? 一番前の方にいるよ」

 なんて道路を指差す。


 ガードパイプに腰を掛けて、スタンバッていた。

 小型の三脚にスマホを装着し、どうやら既に録画しているらしい。

 膝にタブレットを置いて、右手にはペン。

 眼鏡を怪しく光らせて、ニヤつく。


 あいつ、もう生モノの素材にする気マンマンじゃねーか。


 神聖な儀式を汚しにきやがって……。


 太鼓の音と共に、地響きを立てて、神輿を担いだ男たちが、こちらへと向かってくる。

 その顔つき、まるで、戦争に向かう兵士のようだ。

 見ている俺たちにもその情熱が伝わってくる。

 腹にまで響く男たちの掛け声。


「オイサ! オイサ! オイサ!」


 辺りで待っていた見物客でさえ、その迫力から、後退りするほどだ。


 だが、一人の少女だけは、微動だにせず、じっとその光景を楽しんでいた。

 北神 ほのかだ。


「ふひゃーひゃっひゃひゃ! 生ケツのオンパレードじゃ! ハァハァ……おっさんもお兄さんもふんどし姿やないかい! こりゃ、たまらんのう! これが本物の取材だってばよ!」


 神輿を担いでいた血気盛んな男たちですら、ほのかの姿を見て、ドン引きしていた。


「な、なんだ。あの子……」

「暑さにやられたんじゃないか?」

「かわいそうに。あの若さで頭がイカレてしまったのか」


 うん、間違ってはないのかも。


 その後、幼い子供たちがよちよちと可愛らしく走っている姿を見たほのかは、発狂する。


「ひゃひゃひゃ! これぞ、合法的にショタを視姦できる年一のコミケだぁ!」

 そんなもんと一緒にすな!

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