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頭があなたに仕えたい!  作者: 優菜
Ⅰ,出会い編
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目覚めた先



「…………。」


ちゅんちゅん……。

……いやいや、ちゅんちゅんじゃない。

なんて無駄なツッコミをするくらいの余裕はまだあるようだ。……すげぇな。




何がすごいかって??じゃあ質問だけど、目を覚ましたら見たこともないお花畑で眠っていたら、どう思う?普通は誰でも思考が止まると思う。

つまり、止まってないのは凄いだろ。


「とりあえず起きるか……。……ここどこだよ。」


お花畑ってのは決して例えとかじゃなく、現にお花畑に埋まっている状態なのだ。うん、すげぇいい匂い。


「あそこだ!!いたぞ!!」

「……げっ。」


ちょっと感傷に浸ってるうちに見つかったっぽい。ぼーっとしてたら、ガチャガチャ音を鳴らすたくさんの人に囲まれた。……みなさん、そんなの着て重くないの?

そうそう、質問に戻ろう。見たことのないお花畑で目が覚めて、突然ガチャガチャうるさい人たちに囲まれて、更にその人たちがありえない武器なんか持ってたりしたら、どう??

諦めて大人しくする?命乞いでもすれば、命だけは助けてくれるかも?まっ、正しい判断だよな。



だがあいにく一般人なんて呼べる世界で育てられた記憶はない。物騒なものを持って取り囲まれるのには慣れてるんですわ。喧嘩売る相手、間違えてねぇかな??

武器なんて持ってないけど、全く問題なし。突っ込んで、蹴りが入れようと思ったのに……


「おわっ!?」

「ア、アシェリー姫!落ち着いてください!!」


全員、向かっても来ずにただただ交わすばかり。そんな強そうな武器持って、何もしないのも珍しいな、こりゃ。

……ってか、アシェリーって誰?





言っておこう。こんな黄色のフリフリのドレスを着て、金色のクルクルの髪をして、胸もある。おまけに化粧もすりゃ、可愛い女の子だ。ついでに言うと瞳は茶色なので、外人にも見える。……が。


「アシェリーって誰。俺、男だけど。それに純粋な日本人ですが?」


とある事情……ってか、家の事情で不本意ながら女装をしている。決して、決っっして!!!!俺の趣味ではない。


「あぁ!体調が優れずに、混同してらっしゃるのですね。早くお城にお戻りください。ユリイエ殿もお探しです。」


いやいやいやいや。話を聞いて??お願いだから。

とりあえず、俺を攻撃する気は無いらしい。どっちかというと守ろうとしてんのか?うちの組にいるなら、どうかそのガチャガチャは脱いでほしい。どこの国の方ですか。



父さん、母さん。俺は事情があって女装することには納得しても、そのまま放置しておくのはどうかと思います。早く迎えに来て。

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