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六角瞳  作者: 有寄之蟻
脱出編
3/114

・3・探索※図有り

部屋の外はやはり廊下になっていて、正面に一つの廊下、左右に一つずつ扉があり、行き止まり奥に扉がある。


右の先に行き止まりで扉があり、左は廊下が長く続いている。


ミーは正直ガックリしていた。


部屋から脱出すれば、全てが解決するような気がしていたのだが、よく考えてみればそんなはずはないし、実際彼女はいまだ自分がどこにいるのかさえ把握してない事を思い出したからだ。


とりあえず、あの医者っぽい男がどこに行ったのかも分からない今、あの男に見つからない事と、とにかく外に出る事を目標に行動しようと決めた。


そして、ミーは廊下の探索を始める。


まず、右の行き止まりまで行ってみた。


見えていた扉は先程の扉と同様に、横に黒い板があり、開閉する気配はない。


ついで振り返って廊下を進み、右への曲がり角まで来た。


さっきも見たが、三つの部屋があるようだ。


そして、まっすぐの方の廊下を進むと、途中に二つの扉が左側にあり、行き止まりになって、右に曲がった。


二個目の曲がり角の先は、また左側に一つ扉があり、廊下の先に扉が一つ、そして右に曲がっていた。


あ、これグルグル回ってる?と思いつつ、その廊下も進み、三度目の曲がり角を覗き込む。


左に扉が一つ、廊下奥、行き止まりに扉があった。


これでこの場所は全てのようだ。


今のところ、外に出る出入り口のようなものは見ていない。


たくさん扉があったが、全てあの真っ平らなもので、認証機械に制御されているものだった。


廊下の天井に蛍光灯が等間隔にあったが全て消えていて、この場所全域で停電していると考えられた。


つまり、また密室になったわけだ。


しかし、今ミーにはあの謎の触手がある。


虱潰しに扉に穴をあけていけば、おそらく脱出は可能だろう。


希望を持って、ミーは行動を開始した。

挿絵(By みてみん)

①…ミーが出てきた部屋。

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