スペルカード
マイクてす、あ、どうも、ゆっくりして行ってくれたら嬉しいな
「ここは……」
「あ、起きた」
俺は布団の上に寝かされていた、イマイチ布団の上に至るまでの経路が掴めていない、なんか金髪の人と会っていたような気がする、額には濡れたタオルが置かれており、霊夢が取り替えていてくれたようだ
「境内で倒れてたのよ、何があったか覚えてる?」
「うーん…そうだ!紫に能力がなんたらこうたら言われて、そしたら急に頭が変になって気絶したんだ」
「また紫?一体なに考えてるんだが」
その時だった、俺がポケットの中の違和感に気がついたのは、中に手を突っ込むと、何枚かの白いお札の様なものが出てきた
「これは…」
「あら、スペルカードじゃない。どこで手に入れたの?」
「いや、今ポケットの中に入って…っつ!」
札を顔の前まで持ってきた瞬間、頭が割れるのではないかというぐらいの頭痛に襲われ、たまらず頭を片手で抑える、両手で抑えたいのだがスペルカードから手が離れない
「ど、どうしたの?大丈夫」
「なんだ……これ」
頭の中にはノイズが響く、誰の声かは知らないが確かに誰かぎ何かを喋っている、だが何を言っているのかもわからず、その声とノイズは次第にフェードアウトして行き、代わりに一つのはっきりとした声が聞こえてきた
(汝に希望の光を……)
「ひ……かり?」
その声も徐々に消えて行き、残ったのは霊夢の心配そうな顔と頬を流れ落ちるあせだったあ。俺はしばらくの間放心状態に陥り、頭が
うまく回らなかった。しばらくすると手に握られていたスペルカードに何らかの模様が入っていることに気がついた
「なんだ……これ?」
「スペルカードが出来てる…一体何が」
話によるとスペルカードを作るには妖力、神力など何らかの力が必要となるらしい、その力が存在しない俺がスペルカードを作れたということは奇跡に近いということだそうだ
「ちょっと境内で使って見て」
「了解した」
外に出て、境内の丁度中心あたりで俺はスペルカードを構える、標準を上空に合わせる、しかしここでどうやって発動すればいいのを知らないことを思いだした
「なあ霊夢ー、これどうやって使うんだ?」
「なんか適当に名前考えて叫べばいいのよ」
(適当だな)
しかし名前か、やはり中二めいた名前がいいのだろうか、いやここはなんかかっこいい名前が…
「行くぜ!光線「シャイニング☆レーザー」
空に打ち上げられた極太のレーザーはどこまでも伸びて行き、やがて消えた、
「おおー!すっげぇー!」
「……うそ」
やはりこの世界でテンションが下がることはなさそうだ
いやー、眠いです