弾幕勝負
うん、最近雪がひどいですね
「よし!できた!」
「早い……あんた才能あるわ」
その後数十分の練習を重ねた結果、やっと一発の弾幕を出すことに成功した。もう一度やってみると今度は三発も撃てた
「おおー、すげー!」
「それじゃ実戦してみる?」
「ああ、頼む」
霊夢は俺と少し離れたところに立ち、余裕の表情でこちらを見つめてくる、お先にどうぞと言わんばかりに攻撃をしかけてこない。しかしそれは好都合、こんな初心者の俺でも出来るということを見せてやるぜ!
「喰らえぇー!」
俺は五発の白と黒が入り混じった弾幕を放つしかしそれは霊夢の出した針によって打ち消されてしまう、すると霊夢はこちらに数え切れないぐらいの量の弾幕を放ってきた
「ちょっ!ああもう!」
俺は気合で弾幕の隙間を走りながら避け、反応できないものは弾幕で相殺して行く、だがしかしみるみるうちに弾幕は濃くなり、より一層速くなった
「いきなりこれはひどいんじゃ、ぐふぅ!ごほぉ!げはぁ!」
次々に被弾して行き、段々と意識が遠のいて行くのを感じる、来れが俗に言う気絶なのだろうか、幾らなんでもこれは酷い、そんなことを考えているうちに弾幕は止まり、俺は地面に伏していた
「い、痛いです」
「ごめんなさい、ちょっとやり過ぎたかしらね」
「いや、大丈夫だ」
俺は気力と根性で立ち上がり、笑顔を見せた体のあちこちが痛い、正直あのまま気絶していてもおかしくなかったと思う
「そう、じゃあ次は薪割りね」
「まじっすか」
俺は霊夢に案内され、鉈を手に持ち、薪割りを始めた、やり方は外の世界に居た時行ったキャンプで体験済みである、どんどん薪を割って行くが、やはり体が痛い
「ちょっとこれは無理かも……」
ある程度薪を割ったところで俺の体から危険信号が流れる、一旦薪割りを中断して縁側に腰を下ろす、すると霊夢がやってきた
「どうしたの?黒羽」
「いや、ちょっと疲れちゃったみたいで」
「そう、じゃあ今日はもう休みなさい、布団敷いてあるから」
「そうさせてもらうよ」
霊夢が案内してくれた和室には布団が一つ敷いてある、ここは俺の部屋だから好きに使っていいそうだ、早速布団に寝転び、幻想郷に来れた喜びを再確認する
(弾幕はだせた!後は能力だなー)
そのまま俺の意識は夢の世界へと旅立ってしまった
次回もまったりと味わって行ってね!