#12&0 ChatⅠ ~BL@CK MEETING~
――――とある無料チャットアプリの。
――――とあるグループにて。
[ハルル]21:34
「あう~」
[ハルル]21:35
「あうう~」
[ハルル]21:37
「おいコラ既読つけたやつ誰だ!」
[ハルル]21:37
「……既読無視ですかそうですか! あーそーですか大事な会議だってのにー!」
[Ryo]21:37
「うっせ」
[ハルル]21:37
「なに? あんたはそういう会話しかあたしとしてくれないわけ?」
[ハルル]21:37
「怒」
[Ryo]21:37
「お前のくだらない話にはきょうみない」
[ハルル]21:38
「話し相手になってくれたっていいじゃないのよ」
[Ryo]21:38
「つーか会議なんてきいてないけど」
[ハルル]21:38
「うんだって言ってないもん」
[ハルル]21:38
「あたしが暇な時が会議のときよ」
[Ryo]21:38
「横暴リーダーだな」
[Ryo]21:38
「つーかもうハルルなんて可愛い名前かえて横暴リーダーにかえろよ」
[ハルル]21:38
「横暴リーダーじゃないし! ハルルだし!」
[Ryo]21:39
「つーか俺以外にも既読いるだろ」
[ハルル]21:39
「ゆうきかしおりのどっちかだと思う」
[ハルル]21:39
「でておいでー会議だよー」
[くらか]21:40
「会議急すぎるだろ」
[Ryo]21:40
「でてきたーw」
[栞]21:40
「本当に急だね、はるかは(笑)」
[ハルル]21:40
「どっちもだったwww」
[Ryo]21:40
「何か同時ってのが怪しい」
[Ryo]21:40
「どうせ2人だけで話してたんだろ!!ww」
[くらか]21:41
「そうだけど何か?」
[Ryo]21:41
「リア充は等しく死ねばいいと思うよ」
[ハルル]21:42
「www」
[栞]21:43
「かず君がまだいないけど」
[ハルル]21:43
「あいつは出没率低いからねww」
[くらか]21:43
「で?」
[くらか]21:43
「うちのリーダーはなんか会議でもするようなことがあったんじゃないの?」
[ハルル]21:44
「いや特には?ww」
[くらか]21:44
「俺帰るわ( ;∀;)」
[ハルル]21:45
「待ってえええええええ!!!←」
[Ryo]21:45
「俺も今いそがしいんだけど。だからかえっていいつーか帰る」
[ハルル]21:46
「仕事??」
[Ryo]21:46
「いやネトゲー」
[ハルル]21:46
「じゃああんただけでもあたしの話相手になりなさいよ!」
[Ryo]21:46
「断r」
[ハルル]21:47
「そういえばさ」
[Ryo]21:48
「なんすか」
[ハルル]21:49
「ウィザードのPCから何か情報引き出せた?」
[Ryo]21:51
「なんだよ真面目な話かよw」
[Ryo]21:51
「いや特には。あれ以上先は暗号処理がされててムリだった」
[Ryo]21:51
「昼にもう一回クラッキングしてみたけどさ、ダミーのIPアドレスがたくさん用意されてたし、反撃されたしでもうやる気でんwww」
[ハルル]21:52
「やっぱり対策は練ってくるかー」
[Ryo]21:52
「まあ生徒のデータを管理してるだけのことはあるよな」
[Ryo]21:52
「いい相手になりそう」
[Ryo]21:52
「wktk」
[くらか]21:53
「そういや今日そのWIZARD先輩見たよ」
[ハルル]21:53
「いつどこで?」
[ハルル]21:53
「というか今日生徒会は休みなんじゃないの?」
[くらか]21:54
「なんか知らんけど昼休みに2階の廊下を泣きながら歩いてた」
[くらか]21:55
「FORCE先輩つれて」
[Ryo]21:55
「何があったwww」
[くらか]21:56
「WIZARD先輩泣いてんのにフォース先輩はニッコニコだった」
[Ryo]21:56
「あの人も大変だなw」
[ハルル]21:56
「リア充死ね」
[くらか]21:57
「とても充実してるようには見えなかったけどな」
[ハルル]21:57
「そういう意味ではあんたも死ね」
[くらか]21:58
「その性格直せばお前もいつかリア充になれると思うよ」
[ハルル]21:58
「うっさい!!」
[ハルル]21:59
「でもまぁたぶんリョウが反撃されたってことはそれのために学校に来たってかんがえるのが無難よね」
[くらか]21:59
「FORCE先輩は?」
[ハルル]22:00
「ただ一緒に来たかっただけじゃない?」
[くらか]22:5
「なるほどね」
[Ryo]21:5
「はるか」
[Ryo]21:5
「次はどう動くんだ」
[ハルル]21:53
「じゃあそろそろあたしたちも接触していくことにしましょうか」
[くらか]21:53
「具体的には?」
[ハルル]21:54
「スペアスキルの関係からすると、ゆうきはフォース」
[ハルル]21:54
「りょうはあのイケメン」
[Ryo]21:54
「了解」
[ハルル]21:54
「しおりはサードスキルで言語系だからインデックス」
[ハルル]21:54
「かずはウィザード先輩」
[栞]21:55
「わかった」
[Ryo]21:55
「でも近づくってどんなふうに?」
[ハルル]21:55
「そんなものも分かんないの??」
[ハルル]21:56
「バッカじゃないの?wwww」
[Ryo]21:56
「どうやらハッキングされたいらしいなこの女は」
[くらか]21:57
「はるか、そういうすぐ人を馬鹿にする態度はよくないぞ」
[ハルル]21:57
「( *´艸`)」
[Ryo]21:57
「だから彼氏できないwwwwww」
[くらか]21:57
「確かに笑」
[ハルル]21:58
「うるさい!!怒」
[ハルル]21:58
「彼氏? そんなものいらない」
[Ryo]21:58
「↑強がりww」
[ハルル]21:59
「↑あんたもねwww」
[くらか]21:59
「話が逸れまくってるけど」
[Ryo]22:00
「はるかのせい」
[ハルル]22:01
「だから適当に「センパーイ僕数学で入学したんですけど、ちょっと相対性理論について語りませんかー?」とでも言って話かければいいだけじゃない」
[Ryo]22:02
「バカじゃねお前」
[ハルル]22:02
「はぁ? あたしにバカっていうの!?」
[ハルル]22:02
「あんたそてほどのちからがあるてことよねぇ!?」
[Ryo]22:03
「そういうバカじゃねえw」
[Ryo]22:03
「スペアスキルなんだからそんな相対性理論なんて理解してるわけねえだろって話だ」
[ハルル]22:04
「何あんた、相対性理論も知らないの?www」
[Ryo]22:04
「普通の高校生は知りません」
[くらか]22:05
「で、決行は具体的にはいつ?」
[ハルル]22:06
「それに関してはいつでもいいよ」
[ハルル]22:07
「とりあえずターゲットのメインスキル、スペアスキル、その他特徴を徹底的に調べ上げること。それさえクリアしてくれればいつだってオッケー」
[Ryo]22:07
「おk」
[くらか]21:08
「了解した」
[栞]22:09
「わたしも」
[ハルル]22:10
「注意してほしいところは、あの会長にだけは近づかないこと」
[くらか]22:10
「一応訊いとくがなんで?」
[ハルル]22:11
「フェーラーについてはまだ分かってないところが多すぎるの。下手に近寄って逆に情報を引き込まれたら困るし」
[Ryo]22:11
「確かにあの生徒会を束ねるなんて相当な怪物女なんだろうけど」
[ハルル]22:12
「だからあんたたちもなるべく自然な形でターゲットからフェーラーについて情報を引き出して。そのうえであたし直々にフェーラーとは接触するから」
[Ryo]22:12
「ういうい」
[栞]22:13
「不安だけど頑張ってみるね」
[くらか]22:13
「了解―」
[ハルル]22:14
「それではブラックのみなさんフェイズⅠ情報収集、頑張ってね!」
[ハルル]22:16
「また暇になったー」
[Ryo]22:18
「もう俺らを巻き込むんじゃねえ」
[ハルル]22:19
「暇ー」
[キヨ]23:37
「了解」
[ハルル]23:46
「遅っ( ゜Д゜)」
この話の舞台となるのは皆さんご存知『LINE』です。
ちなみに今回に関しては『既読』機能は省かせてもらいました。
この話のタイトルが「#12&0」となっているのは第二章の12話でもあるし、第三章の零話にもなるからです。
そしてこれにて第二章は終わりです。新キャラ花恋を加え、これからも話は展開していきます。
次回は奏、真緋、架乃が生徒会に入るキッカケとなる過去編をお送りします。お楽しみに。