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武勇伝

武勇伝VSマジカルワールド

前から書きたかった神威龍一と土方総司の二人の武道家の戦いを書いてみました。

「武勇伝(改)」や「マジカルワールド」を読んでなくても分かるないようだと思いますが、出来れば、二作の作品を読んでもらってから読んでいただけると嬉しいです。

生時

2008年……

天神流18代目、神威龍一は、プロの格闘家となって、まだ日は浅いが、その強さから、格闘技界に大きな影響を与えた。

そして彼は表だけでなく、裏で生死を懸けた戦いもしていた。

そして阿の山と呼ばれる山で彼は修業をしていた。

ここは昔から天神流の者たちが修行の場として使っており、そしてあの悪魔凍矢とその影の者たちとの戦いが行なわれた山だ。


「やっと見つけたぜ」

そういってきたのは、時空に飲まれる前の土方総司であった。

「俺の名は土方総司。俺はこれから山に篭って修行する。だが、今の自分の実力がどれほどのものなのか知りたい」

「土方……知人に土方歳夫という人がいるんだが……」

「新戦会の四天王で師範の土方だろう。あの人は俺の従兄だ。前に入門しないかと誘われたが、俺にはすでにいい師匠がいるから断った」

「そうか」


この二人の過去は似ている。

どちらもいじめられていたが、助けられた女性によって、真の強さを手に入れたのだ。


神威龍一あんたに勝てるとは思っていないが、今後の自分を強くするためにも勝負をしてくれ」

「そういうことなら喜んで相手しよう」

二人は道着姿に腰には真剣を差していた。

二人はお互いの間合いを取り、徐々に二人の距離が近くなっていく。

先に仕掛けたのは土方だ。

龍一の顔めがけて、上段突き、だが紙一重で交わす。

だが攻撃は続く、下段蹴りを放ち、龍一の太ももに思い一撃を与えた。

そして再び下段蹴りを放つ。

龍一は今度は腰に力を入れ受け止めようとした。

だが、下段から上段へと蹴りが変化し、龍一の顔面にヒットした。

「強いね」

龍一は微笑みながらそう呟いた。

そして今度は龍一が上段回し蹴りを放った。

土方は両腕でガードしたが数メートルは吹っ飛んだ。

龍一は女子のような華奢な体をしているが、それでも150キロのサンドバックを蹴る事が出来るのだ。

「やっぱ、化け物だな。だが勝負はこれからだ」

そう言って、刀を抜いた。

「アンタは抜かないのか?」

「その時が来たら抜くかも」

「そうかい!」

正眼に構え、そして袈裟斬り、龍一は横に避けそのまま上段突きをし、また土方は数メートル吹っ飛んだ。

そして龍一は、手裏剣の一種である苦無を投げた(打った)。

土方は刀で弾いた。

だが、神速ですでに龍一は土方の間合いに入り、土方の頭上より高く飛び、前宙をし片方の足でかかと落とし、さらにもう片方の足で土方を蹴り飛ばした。

これは天神流の技の一つ天誅だ。

「(強い。想像以上に強い。だが、恐怖と歓喜で血が騒ぐ。修羅の血が……)」

土方は少しずつ近づき、間合いに入った時、彼は落ちている石を龍一めがけて蹴った。

だがあっさりと避けた。

だが、龍一の体勢が崩れたところへ、再び袈裟斬り……

カキーン!!

という音が山に響いた。

龍一がついに抜刀し、受け止めたのだ。

「土方君、君は強いね」

そう言ったときの彼の表情に笑顔はなかった。

龍一は刀を鞘に納めた。

彼の目付きが鋭くなった。

彼も修羅へと覚醒したのだ。

「行くぞ!」

そう言ってまた天誅を仕掛けた。

「(馬鹿目、大技は交わされた後、体勢が崩れる)」

そして土方はかかと落としを交わした。

「(もらった!!)」

土方は斬りかかろうとしたが、龍一は体をひねらせ、土方のコメカミにもう片方の足で蹴りを放った。

「ぐは~(何だこの技は……)」

さらに攻撃は続く。

逆関節を決め、刀を落とし、そのまま地面に投げつけようとした。

このままでは土方の刀で重傷を負う。

龍一は刀を蹴り飛ばし、そして地面に叩きつけた。

「完全に俺の負けだ……」

龍一はそんな彼に手を差し伸ばした。

そして二人は硬く握手した。

この時の土方の手は少し震えていた。

二人は再び勝負を約束するのだが、土方はこの1年後に時空に飲まれてしまう。


それから1年後……

今度は高知県から龍一に勝負を挑んだ武道家がいた。

その名は中岡龍馬……

勝負の結果は土方と同じだった。

「アンタ本当に強いぜよ」

「貴方もね」

そして龍一は土方のことを龍馬に話した。

「おまんが認めた武道家なら是非戦ってみたいぜよ」


彼はすぐさま、土方のいる山へ向かった。


そして二人は時空に飲まれ、魔法世界へ行く事となるのであった。


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― 新着の感想 ―
[良い点]  他の作品でもそうなんですが、戦う様子が非常に具体的に書かれているので、状況をイメージしやすいです。  短い作品ですが、心をこめて書いているのが伝わってきます。 [気になる点] ないですね…
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