第1話 とっても優しくてとっても明るいおばけたち
べるべとうるる おばけのぬいぐるみをきている女の子とよわよわおばけの女の子
とっても優しくてとっても明るいおばけたち
あららの森と入ってはいけないぶるるの森
ある日、おばけたちの暮らしている不気味な霧深い森である、あららの森に一人の人間の女の子が捨てられていました。(みんなびっくりしました)
人間の女の子はずっと泣いていましたが、おばけたちに拾われて、幸せそうな顔でたくさん笑うようになりました。
人間の女の子はべるべというお名前でした。(小さくゆりかごにはこの子のお名前はべるべですと手書きの女の人の文字で書かれていました)
べるべはおばけたちと一緒にあららの森で暮らすようになりました。
でも一人だけ自分の姿がおばけではなくて人間だったべるべは自分で一生懸命になってベットのシーツを縫って作ったおばけのぬいぐるみをきて、おばけのまねをしてあららの森の中で暮らすようになりました。おばけたちは『あららの森の中で人間の生活のまねをして暮らしていた』ので、人間の生活に必要なものはあららの森にありました。ただ食べものだけはおばけはなにも食べないので困りましたが、人間の町によくいくおばけが食べものを人間の町からわけてもらってきて、(そのおばけは人間が大好きで人間の町でこっそりと仲良くなった人間の男の子と一緒になってお仕事をしたりしていました)べるべにおなかいっぱい食べさせることができました。一人で生活できるくらい大きくなると(そうは言ってもまだまだとっても小さかったですけど)べるべはおばけたちと一緒に人間の食べられるものを自分で育てるようになりました。果物とか野菜とかきのことかです。(自分で料理もしていました)
そんなべるべには一人のとってもなかよしのおばけの女の子のお友達がいました。
あららの森で暮らしているうるるというお名前の泣いてばかりいるよわよわのおばけの女の子でした。(泣いてばかりいるのでおばけたちからよわよわおばけといつもばかにされていました)
うるるは一番はじめに(べるべの泣いている声を聞いて)あららの森の中に捨てられているべるべのことを見つけてくれたおばけでした。
今日もべるべは元気よく「うるるちゃんのところに遊びにいってきます!」と近くて暮らしているあららの森のおばけたちに言いながらおばけのみんなが作ってくれた切り株の家を出ると、いつものようにうるると遊ぶためにあららの森の中をとことこと走りだしました。
とっても霧が濃くて恐ろしいあららの森もずっとこのあららの森でおばけたちと一緒に暮らしているべるべにはへっちゃらでした。
待ち合わせの大きなおばけの岩の(そんな形をしている岩でした)あるところまで行くとそこにはうるるがいました。
お歌が大好きなうるるは誰もいないと思って、大きなおばけ岩の上に座って、一人でお歌を歌っていました。
そのお歌はいつものようにとっても綺麗なうるるの歌声のべるべの大好きなお歌でした。(思わずうっとりとして、眠くなってしまうような子守唄のようなお歌でした)




