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ホーム

チュンチュン...


雀の鳴き声がする。


爽真は、身支度をして朝の準備を済ませた。

神社内では扇で顔を隠さなくて良いから楽だ。


外に出ると、召喚した狛犬が居た。

昨日あんなに活発に動いていた可愛い狛犬達が、神社で大人しくしている。


マガツヒとカグツチは、目を閉じてスヤスヤと寝ている。

マガツヒは口元が緩いのか、口を開けていたり。

カグツチは寝ながらも耳がピクピク動いたり。





(さて、朝拝ちょうはいするか。)


本殿に集まってお祓いを受け、心身を清めた。


すると、ステータスに変化が起きた。

====================================

▶︎お知らせ

【New】ホーム画面〈北山神社〉が追加されましたNew!

ホームでは、社務所内の家具の配置が可能。

社務所外で既に召喚した神の使いの寝床の指定が可能です。


====================================


ホームの北山神社内の地図を見ると、狛犬のマークが二つあった。


北山神社の土地は広い。が、簡素な場所であった。

入口の鳥居、本殿に続く石畳、本殿の裏にある立派な滝。

本殿から右に少し外れて住居の社務所と井戸がある。

それだけだ。



試しに、寝床を指定する。

本殿の近くに狛犬の寝床を2箇所指定した。


ポン!!


台石が登場した。

狛犬が寝床に移動して、その上にちょこんと座り、先ほどのポーズで各々休む。


狛犬の寝床が追加された!



社務所で朝食を食べる。

北山さんが近くの小道で採れた山菜と滝で取れた魚を、

魚の煮付け・カブの酢の物・漬物・野菜の味噌汁に。

米農家さんが頑張って作ってくれた玄米を鍋で炊いて出来立てほかほかに。


材料と料理を揃えて頂いた有難さ込めて、

「「いただきます。」」

ご飯は貴重なものなので、北山さんとゆっくり味わって食べる。



体力と気力が満タンになった!


食事後、北山さんが世間話をし始めた。


「昨日の筋虎の偽者の事件、よく見つけたな。

あの後は大変じゃったそうじゃ。

犯人達はどうやら外部からの侵入者だったようだ。

京の外は貪欲のままによからぬ事を企む人が多いのう。

今日から単独で京に入れるが、京と神社の間の細道も気をつけるのじゃぞ。


後、皇子の依頼も頼むぞ。わしも他に色々やることがあるからな。参拝とお札書きに正倉に寄ってと、えーと。」


北山さんは神社の運営だけではない。

武蔵皇子の元家臣の1人であったので、その後継者に引き継いでもらうため、幾つか仕事を掛け持ちしているのだ。


「ということだから、爽真は依頼を完遂するのじゃぞ。」


「分かりました。そしてご馳走様でした。」

終わったお茶碗を片付ける。



「行ってきます。」

「おぅ、いってらっしゃい。」

爽真は、北門に向かった。


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