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千年一昔マニハイル 〜兜ノ京の呪いを祓いたまえ!〜  作者: 藍笑屋


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寺の奥地にある、異変


「なんという事だ!」

たぬきの技の詳細を聞くために寺の奥に入った筋虎から叫び声が。



『メインストーリー:川を清らかにせよ』に新たな情報が追加された。

日没までに寺の奥地にある沼地と連なる川の水を清らかにせよ。


目の前に広がる惨状に絶句した。


川を清らかにする条件は、たった一つ。

水に含まれる異物や汚れを取り除くこと。

である。




寺の奥には沼があった。

黒茶色の沼が広がっていた。

山の周りに巨大な黒いモヤも、かかっていた。

沼の奥に広がる木々は、枯れ果てていた。



きつねから貰ったとされる毒も入っているだろう。

昨日浴びた毒の色は黒色。

案の定、昨日使われた毒も入っていると言う。

まだ浸水しきっていない黒い液体が、混ざりきっていない箇所がある。

周辺の木々の腐敗状況をみると、長期に渡り、捨てていたに違いない。


なんと、排泄物の水としても併用で使っているという話まで出てきたではないか。


川を清らかにする条件に当てはまらなかった。

沼だけではなく、土や木々も綺麗にしないと厳しそうだ。




沼周辺に潜んでいたたぬき達がひょっこり顔を出す。

昨日の出来事に参戦していたたぬきなのか、

ボロボロのお面を被ったり、たぬきのメイク顔だったりと、様々だ。

ここでたぬき達は奇術を作っていたのだろう。

毒を垂れ流した沼も生成していたと気づかずに。


北区だけではなく、兜ノ京に住まう人々が大勢倒れるのも時間の問題だ。

なんとかせねば。


「寺の裏がこんな悲惨なことになってるとは、気づかんかったな。」

和尚さんは日本酒を一気飲みする。


「たぬき好き達よ。この沼を綺麗にしなければ、先ほどの良い話はなくなるぞ。」

筋虎も一言突っ込む。


「皆共よ、掃除の時間だ!」

たぬき好き達や護衛隊、そして和尚さんがその沼に目を向けると、蝿軍団が襲ってきた!



〈ブーーーーン〉



蝿軍団は、日本酒の匂いがする和尚さんを狙う!


和尚さんに向かって命令札に書かれた呪文を唱えた!

「テンブ!」

和尚さんのスキル『天部の加護』が発動した!

和尚さんと爽真に、千手観音の加護が付与された!

和尚さんは、素手で蝿を勢いよく取って握って倒していく。

千手観音の加護が付与されたからか、その手捌きがあまりにも早く、手が沢山あるように見えてしまう。


爽真は、千手観音の加護が付与されている間、スキルが使いたい放題になった!


爽真は、『神のお供召喚』を押した!

カグツチが召喚された!

タマヨリが召喚された!

マガツヒが召喚された!

イツキが召喚された!

カヅチが召喚された!


カグツチに「蝿を燃やせ。」と命令した。

口から火を出し、蝿を処分した。


地図を広げ、マガツヒに「沼の水源地を示せ。」と命令した。

沼に潜り、水源地から顔を出した。


タマヨリに「沼の水源地を堰き止めよ。」と命令した。


〈ドシーン!〉

大岩が、水源地を塞いだ。



イツキに「沼の水を浄化し、川に流せ。」と命令した。

イツキは沼と川の狭間で蛇の顔だけ残した幅10センチ程度の四角形に石化し、水の流れを堰き止めて制御した。沼からの水を、蛇の口から川へ流す際に清らかな水に変え、川に流してゆく。



佐吉は、近くにある複数の大きな木箱の底をそりに加工する。


沼の水がある程度引いたことを確認すると、

吉作を主導としてたぬき好き達に指揮をとる。

「たぬき好き達よ、綺麗な水を作る為の枯葉や山の整備、汚い水の後始末をしようか。これが終わったら毎夜、奇術を披露しようぞ。

もし、サボったらこの水を飲んでみるかい?」

たぬき好き達は全員首を横に振り、吉作の指示に素直に従い、土にへばり付いたヘドロや塵を取り、沼の外にある大きな木箱の中へ入れてゆく。


蝿退治を終えた和尚さんもこの作業に合流した。


カヅチに「寺へ運べ。」と命令した。

大きな木箱のそりをカヅチにかせて移動させ、日当たりの良い場所へ運んでゆく。


筋虎達に向かって命令札に書かれた呪文を唱えた!

「キマリテ!」

筋虎と御堂筋と石虎のスキル『決まり手』が発動した。

枯れた木々を倒し、一箇所に集めてゆく。


蝿を倒し終わったカグツチに、「毒された木々を燃やせ。」と命令した。

口から火を出し、毒を含む枯れた木々を燃やして処分した。


その作業を数時間繰り返し、本日の作業が終わる。








15時になると、親衛隊とたぬき好き達、そして和尚さんと共に畳の間へ。


武蔵皇子に報告をした。

「ほう、我が襲われた理由が判明したか。ありがとう。褒美をやろう。」

武蔵皇子は扇を口元に抑え、目元の笑みを見せる。

「ははーっ!」



式から500銭を受け取った。

武蔵ポイントが100p貯まりました。


「それで、事の詳細を聞いても良きかな?」



「ふむふむ、たぬき達はたぬき好きの者と。

ほう、奇術を用いた良い話だ。良かろう。

夜行を許可する。」

『メインストーリー:たぬきが皇子を襲った理由を探せ!』クリア。


「今後、人の姿をしたたぬき好きの者達は、西の区の民として登録しよう。寺下てらしたうじを名乗れ。」


「ははー、ありがたや。」

たぬき好き達改め寺下の子達は、不慣れながらもきちんとお礼を述べた。


西の外れにある寺の地下の洞窟にいた集団の民として、寺下と登録する事により、都に西区の住人が50人増えた!

皇子の名声スキルがさらに磨かれるだろう。


寺下の一人が、皇子に話しかけた。

「けどおら達、宿も欲しいなぁ。」


続けて周りの寺下の子達が賛同する。

「「なー。」」


「洞窟じゃあ、数に限界があるんだぁ。」


「たぬきもいるからなぁ。」


「獣のたぬきかの?」


「そうさ。」

獣の狸が地下ダンジョンで生息してるのか。


「寺の和尚の和障丈わしょうじょうよ、寺に空きはあるかね。」

皇子が和尚さんに問いかける。


「はい。空きはございます。」


「ふふん、俺の目に狂いはなかった!」


「ですが、二度と寺やその周辺が毒されては困ります。なので条件付きならば、寺を宿にしても構いません。」


「して、その条件とは?」


「知識を増やしていただく。

動植物の毒に関する依頼を受け、見分ける力を得よ。

取扱う際、寺や兜ノ京周辺で環境破壊や事件、事故を起こさぬこと。気になる情報を得たら必ず私に通すこと。破った者は寺から退去すること。」


「ほほ。必須条件じゃな。」


「うぅ、仕方がないか。」

こうして和尚さんが住む寺に、寺下の子達が条件付きで出入りすることが許可された。


「サブストーリー:西区、其の一。動物の毒の部位を見分けろ」

「サブストーリー:西区、其のニ。美味いきのこが欲しい」

「サブストーリー:西区、其の三。来たれ!薬草狩り」

が追加された。


「他はあるかの?」


爽真は、他の話題を話した。

「ふむふむ、川が汚れの原因が明らかになったと。さらには綺麗にしてくれたと。有難い。」

『メインストーリー:川を清らかにせよ!』クリア。



その後、爽真御一行と寺下の子達は、和尚さんのお寺へ招待された。


「皆共よ、ご飯をお食べ。」

和尚さんが作ってくれた晩飯を皆で美味しく頂いた。





セーブ中...


◎水の再生方法

処理する方法は、一つ。

水に含まれる異物や汚れを取り除くこと。

浄化方法は、ろ過、紫外線・オゾン・塩素、微生物などを用いるのが一般的。


◎土の再生方法

古い土を2日ほど天日干しすることで、雑菌や病原菌を減らすことができる。

土が再生すると、土が団粒化し、水はけと保水性が改善さる。

再生後、赤玉土7:腐葉土3の比率で混ぜ合わせると、万能な培養土に近づける。



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