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3-8 傭兵狩り


 ヒメに案内をしてもらいました。

ティルルの家まで行ったっす。

 昨日ヒメは、一度その家まで行っていますね。

 病院からほど近い場所にある、二階建ての一軒家でした。

 四人で荷馬車から降りて、イヨが玄関の扉をノックします。

 すぐに中から「はーい」という声があり、扉が開きましたね。

 金髪ロングに白衣のいで立ちでした。

髪を首元でシュシュで束ねています。

 僕たちは挨拶をしたっす。

「「おはようございます」」

「おはようだニャーン」

「どうも、みなさんおはよう。お仲間の風邪は治ったかな?」

 ティルルは両手を白衣のポケットに入れていますね。

 メガネをしており、科学者のような雰囲気が漂っていました。

 イヨが微笑して、僕をちらりと振り返ります。

「ええ、すっかり」

「それは良かった。荷馬車で来たみたいだし、荷物を積んでも大丈夫かな?」

「大丈夫だニャンよー!」

 ヒメが右手を突き上げます。

 ティルルがクスッと笑いましたね。

「そうかそうか、それじゃあ傭兵の皆さん。ちょっと運ぶのを手伝って欲しい」

「分かりました」

 イヨが頷きましたね。

 そして僕らはティルルの家に入り、荷物を荷馬車へと運びます。

 大きな木箱が六つほど。

 引っ越しということで、服や家具などが入っているんですかね。

 僕は鉄拳を発動させて運びました。

 イヨとヒメは協力して木箱を持ったっす。

 1人で木箱を持つレドナーの両手がぷるぷるとふるえていましたね。

 かなり重たいみたいです。

 それを終えると家の中で、ティルルが紅茶とパンケーキをご馳走してくれました。

 テーブルの椅子に5人で座り、談笑したっす。

 とは言ってもほとんど喋らない僕。

 いつものことですね。

 パンケーキをむしゃむしゃと食べながら、ヒメがティルルに聞きました。

「ティルルは、どうしてバルレイツに引っ越しするニャンか?」

「それはだね、バルレイツは治安が良いと聞いたからさ。何でも、モンスターのスティナウルフが町の夜警をしているそうじゃないか」

 ティルルが紅茶のカップを一口すすって、テーブルに置きます。

 スティナウルフの噂はモーリヤまで轟いているようっす。

 イヨが顔を傾かせます。

「モーリヤは治安が悪いの?」

 ティルルは苦笑をして言いましたね。

「悪いも何も最悪だ。女が一人、夜歩きをしたものなら必ずと言って良いほど襲われる。領主は手を打ってくれているようだけど、一向に治安は良くならないね。それに昨年、私のおじいさんも病で亡くなったし、この町に未練はもう無いな」

「ふーん」

 イヨが顎を小刻みに動かして、紅茶をすすります。

 ティルルのおじいさんは亡くなったみたいですね。

 他に家族はいないんでしょうか?

 気になりましたが、口には出さないっす。

 ヒメが聞きました。

「ティルルはどんな仕事をしているニャン?」

「私の仕事は、マジックアイテム作成技能士だよ。マジックアイテムのことなら何でも知っている。バルレイツに着いたら店を開くつもりでね。君たちも戦うことを生業としているのなら、お一ついかがかな?」

 頬に微笑をたたえるティルル。

 イヨが思いついたように聞きましたね。

「ヒメちゃん、懐中時計を貸して」

「んにゃん? 懐中時計ニャン?」

 それを首からはずすヒメ。

 イヨに渡したっす。

 イヨはティルルに懐中時計を見せましたね。

「ティルルさん、この懐中時計は骨とう品屋から買ったんだけど。マジックアイテムみたいなの。だけど、どんな効果が込められているのか分からなくて」

「骨とう品屋から買ったのか。ふーん? どれどれ、綺麗な時計だねー」

 懐中時計を受け取り、メガネの縁を握るティルル。

 ピンクの時計を開いたり閉じたりして、注意深く観察しています。

 しばらくして顔を上げましたね。

「このマジックアイテムには、装備者に対するポテンシャル覚醒の効果が込められているね。すごいなこれは。高かったんじゃないかな?」

「ポテンシャル覚醒ニャン?」

 パンケーキを食べ終えたヒメが肩を揺らします。

「ああ、例えば絵の才能がある人が装着すれば、立ちどころに才能が開花して、素晴らしい絵を描けるようになると思うな」

懐中時計を手渡すティルル。

 イヨが時計を受け取り、またヒメに返しました。

 首にさげるヒメ。

「それはすごい」

 イヨが感嘆としてつぶやきます。

「んにゃん、あたしも絵が描けるかニャーン」

「絵に対する潜在能力があったらだけどね」

 ふふふとティルルが笑いましたね。

 僕は思い出しました。

 牛舎の屋根に軽々とジャンプして上がるヒメ。

 他にもネズミ狩りアタックと唱えて素早い攻撃を繰り出します。

 猫であったことの潜在能力が、懐中時計の効果で覚醒しつつあるようです。

 ティルルがみんなを見回して「さて」と両手を合わせました。

「そろそろ、出発した方が良いんじゃないかな?」

 みんながパンケーキを食べ終えていましたね。

「さっさと行こうぜー」

 レドナーは出発を待っていたのか、首を回して椅子を引きます。

 イヨが僕に顔を向けたっす。

「行きましょうか」

「そうですね」

「行くニャーン」

 ヒメが右手を突き上げました。

 みんなで席を立ち、ティルルの家を出ます。

 荷馬車に乗る前に、イヨがティルルに聞いたっす。

「この家はどうするの?」

「もう売ったんだ。来週から、別の人が住むことになるね」

「なるほど」

 イヨが納得したように頷きました。

 そして御者台に僕とイヨが腰かけて、荷台に他の三人が乗ります。

 ガゼルが立ち上がったっす。

「ぐるるぅ」

(テツト、行くか?)

「うん、行ってくれるか?」

(バルレイツに帰れば良いんだな?)

「ああ」

(了解だ)

 ガゼルが歩き出して、荷馬車が軋むような音を立てて動き出します。

 町を出る途中、食材屋に寄りましたね。

 少々の食料を補給して、また出発です。

 町を出る時、通行税を取られました。

 今回はティルルが払ってくれたっす。

 町の門を出て、北東に向けて出発しました。

 山々に挟まれた一本道を行きます。

 ぽつぽつと、小雨が降って来ましたね。

 イヨがつぶやきます。

「雨ね」

「これは困りましたね」

 僕は弱ったように言って空を見上げました。

 小雨は大雨になり、しとしとと地面を濡らしていきます。

 道が悪くなり、馬車の揺れが大きくなりました。

 ガゼルの体が濡れそぼっています。

 イヨが聞きましたね。

「ガゼル、大丈夫?」

(雨か? 平気だな。我々は雨を恐れたりしない)

「それなら良いけど」

 イヨが安心したように二度頷きます。

 風が無いだけまだ良かったっす。

 大風に吹かれたら、御者台に座っている僕とイヨはずぶ濡れですね。

「雨雨降れ降れ母さんがー! ニャーン!」

 荷台ではヒメが元気に歌っていますね。

 僕とイヨは笑ってしまいました。

 荷馬車が道を行きます。

ガゼルは道を覚えていてくれたようで、指示の必要は無かったっす。

 途中昼食を摂って、一昨日野宿をした川を通り過ぎました。

 川は氾濫しそうな勢いで流れていて、ここで野宿をする訳にはいかなかったっすね。

 そこから北北東に角度を曲げて、ずっと行くと一本の大きな杉の木があったっす。

 荷馬車を止めて、ここで野宿をしようと言うことになりました。

 その頃には雨も上がっており、またみんなで焚火を作りましたね。

 イヨがタオルで、ガゼルの体を丹念に拭いてあげました。

 今、5人と一頭で焚火を囲んでいます。

 バルレイツの町はもうすぐですね。

 明日の昼には到着しそうです。

 焚火でイヨがまた料理を作ってくれていたっす。

 鍋に煮えている白いスープ。

 鳥の足が何本も入っています。

「イヨ、何を作っているニャンか?」

「鳥肉のナバル煮よ」

 イヨがオタマで鍋をかき回します。

 ナバルというのは、日本で言うところの生姜ですね。

 前に食べたことがあるっす。

「ナバル煮ニャン?」

「うん、これを食べれば体も温まるわ」

「んにゃん、ちょっと味見したいニャン」

「んふ、つまみ食いはダメよ」

「味見したいニャン、味見したいニャン」

「ダメ」

「したいニャン~」

「いいよ」

「本当かニャン」

 ヒメがイヨのそばに寄ります。

 イヨは器を取って、スープを少しだけ入れてあげましたね。

 ふーふーと息を吹きかけてすするように飲むヒメ。

「おー! 美味いニャン! それに体にじんわり来るニャンよ~」

「温まるでしょ」

「んにゃん~、鳥の足も欲しいニャンよ~」

「それは本当にダメ」

「にゃん~、欲しいニャンー」

「ヒメちゃん、め」

「あう~、仕方ないニャン~」

 ヒメが引き下がります。

 その光景を見て、ティルルが笑い声を上げました。

「君たちは家族なのかな?」

 ヒメがティルルのそばに行きます。

「あたしとテツトとイヨは、家族ニャンよ~。一緒に住んでいるニャン」

「へー、そうなんだ。兄弟か何か?」

 ヒメが首を振ります。

「あたしはテツトのペットだニャン。イヨは、友達ニャン」

 僕の隣にいるレドナーがびくりと身じろぎしましたね。

 どうしたんでしょうか?

 分からないっす。

 ティルルが首をかしげましたね。

「ペットって?」

「んにゃん? ペットはペットだニャンよ。あたしは飼われているニャン」

「それってどういう事」

 ティルルが僕の顔をじっとりと見ました。

 イヨが言ったっす。

「ヒメちゃんは猫だったの」

 ティルルが聞き返しました。

「猫?」

「うん、猫。でも、今は人間なんです」

「ふ、ふーん。興味深い話だね」

 怪訝な表情のティルル。

「よし出来た」

 イヨが言ったっす。

 鍋掴みを装着し、鍋を地面に下ろしました。

 みんなの器にスープをよそってくれます。

 一人ひとりが受け取り、パンももらったっす。

 僕はまた、荷馬車の荷台に行きましたね。

 ガゼルの食料を持ってきます。

 今度は樽を運ばずに、大きなソーセージを二つ、木の桶に入れて持ってきました。

 ガゼルの口のそばに置きます。

「ぐるうぅ」

(ありがとう)

 嬉しそうにかぶりつくガゼル。

 僕は元の場所に戻ったっす。

 レドナーが不満そうに言いましたね。

「おいテツト、俺のスープには鳥の足が入ってねえ」

 僕は笑っちゃいます。

 イヨは入れなかったようですね。

 そんなにレドナーが嫌いなんでしょうか?

「たまたまじゃないっすか?」

「たまたまもくそもねえ。肉を食わなきゃ、やってられるかってんだ!」

 器を両手に立ち上がり、鍋に近づくレドナー。

 オタマで鶏肉を三本もよそっています。

 イヨが顔をしぶらせていましたね。

 しかし何も言いませんでした。

 僕はパンをスープにつけて口に運びます

 あー、美味いっすね。

 ナバルの味が体にじんわりときます。

 これなら温まるっすよー。

 隣にいるレドナーが鳥肉をかじりつつ言いました。

「いやな感じがするな」

「いやな感じですか?」

「ああ、びんびん来るぜ。なんか嫌なことが起こりそうな夜だ」

「モンスターが襲ってくるとかですか?」

「ああそうだ。これはチャンスだ。天使さまに、俺の株を上げておくというな」

「また株ですか」

「分かってねえなあテツトは。人生は株なんだよ、株株……」

 株の話が始まり、僕は呆れたように相槌を打ったっす。

 やがてみんなが夕食を終えましたね。

 イヨは水たまりで鍋と食器を洗いました。

 焚火を囲み、みんなで休憩したっす。

 その時です。

 ぷう。

 何の音でしょうか。

 オナラのような音がしましたね。

 顔を向けると、ガゼルが何食わぬ顔をして寝そべっています。

「やだ、ガゼル」

 イヨが笑って、顔の前で右手を振りました。

「ガゼル、オナラをしたニャンかー」

 ヒメも笑顔です。

 ガゼルはいたって平静です。

「ぐるう」

(オナラをしたが、何か問題あるのか?)

 イヨとヒメが腹を揺らして答えます。

「別に問題はない」

「ガゼルも所詮は動物だったニャンね~」

(うむ、我は動物だ)

 みんなが笑いました。

 ガゼルもオナラをするんですね。

 発見をしてしまった気分です。

 ふと、怒ったようにガゼルが立ち上がりましたね。

「がるるるぅっ」

 イヨがびっくりして眉を寄せます。

「あ、ごめんガゼル、笑ったりして」

 ヒメがバツの悪そうな顔で、

「ガゼル、怒ったニャンか?」

(違う)

 ガゼルが顔を上げてふんふんと鼻をひくつかせました。

 そして言います。

(何か来るぞ!)

「えっ!?」

 僕たちは立ち上がったっす。

 遠くの方から足音が響いてきますね。

「んにゃん!?」

 びっくりしたようなヒメの声。

「よっしゃあ! 敵が来たぜー!」

 レドナーが豪快に笑い、両手に剣を取りました。

 僕も鉄拳を発動させます。

 そして呼びかけました。

「イヨ、ティルルを後ろに!」

「分かった」

「ヒメも下がって!」

「わ、分かったニャン」

 ティルルがおびえたように言いましたね。

「や、野党かな?」

 その肩をイヨが抱いて後ろに連れていきました。

 やがて焚火の前に、十数人ほどの人間が姿を現しましたね。

「「俺たちは傭兵狩りだー!」」

 マジか!

 僕はびっくりしたっす。

 ガゼルが走り出します。

(我が牙の錆に変えてやるわ!)

 人間の首に噛みついて行ったっす。

(デスローリング!)

 赤い波動を帯びる口。

 それはミルフィからもらったスキルでした。

 激しく回転し、人間の首を噛みちぎりましたね。

 その場に崩れ落ちる死体。

 スキル書も落ちました。

「スティナウルフがいるぞ!」

「一人やられた!」

「スティナウルフからやれ!」

 僕は傭兵狩りの面々を見回しました。

 ……え!?

 どこかで見たことのあるような顔ぶれが混じっていますね。

 傭兵がいます。

 ギルドで見たことがあるっす。

「どういうことっすか?」

 つぶやく僕。

 傭兵狩りは傭兵だったんですかね?

 レドナーが叫びました。

「どういう事もくそもねえ! 降りかかる火の粉は払いのけるぞ!」

 剣を構えて走り出します。

 そして唱えたっす。

「雷鳴剣!」

 青い波動を帯びる剣。

 空がゴロゴロと鳴りました。

 レドナーが剣を一人の人間に振り下ろします。

 それと同時に雷が落ちました。

 ズゴーンッ!

 すさまじい破壊力と音です。

 地面に大穴が空いて、一人の人間が粉々になったっす。

 辺りに漂う肉の焦げたような匂い。

 地面にはまたスキル書が落ちています。

「はっはー、雑魚雑魚雑魚。かかって来いよ! 俺の株を上げる糧となれ!」

 余裕そうに笑うレドナー。

 株にこだわっていますね。

 そんなにヒメに対する株を上げたいのでしょうか?

「くそっ! やべえのがいるぞ!」

 慄いたような傭兵狩りの声。

「「どうする?」」

 彼らが逡巡する間にも、ガゼルが襲い掛かります。

「ガルルゥッ」

蛇這(じゃしゃ)の牙!)

 紫色の波動に包まれる狼の体。

 蛇のようにうねり、一人の人間の首が飛びましたね。

 僕も行きます。

 走って、左にいた人間の目を狙いましたね。

「へっぽこパンチ!」

 拳がオレンジ色の波動を帯びます。

 ドンッ!

 男の目が陥没しましたね。

「ぐああぁぁぁぁああああああ!」

 両手で目を押さえる男。

「真空斬り!」

 レドナーの剣が赤い波動をまとい、傭兵狩りの首をはねます。

「撤退だー!」

 誰かが叫びました。

「やべえやべえ、こいつらやべえぜ!」

 傭兵狩りたちが走って逃げて行きますね。

 その場に残される四人の死骸と、目を押さえている一人の男。

「はっはー! 返り討ちにしてやったぜ!」

 レドナーがキザな表情を浮かべてヒメの方を振り向いています。

 ニカッと微笑みました。

 ヒメは首をかしげて笑顔を返しました。

「んにゃん?」

「よっしゃあああああ!」

 嬉しそうにレドナーが吠えましたね。

 ヒメの中で株は上がったんでしょうか?

 今はどうでも良いっす。

 イヨが僕のそばに来て、目を押さえている男の首に剣を向けます。

「あなた、誰の差し金で動いているの?」

「い、いい、言えねえ、言えねえ!」

「言って、言わないと殺すわ」

「お、おおお、俺たちは、い、言える訳がねえ!」

「じゃあ殺すわ」

「く、く、くく、くそう! こんなことになるんだったら、入らなきゃ良かった」

 男はそう言って、歯をがりっと鳴らしたっす。

 唇からこぼれる緑色の液体。

 体が痙攣し、その場に倒れましたね。

「自決?」

 イヨが驚いて目を剥いています。

 僕はびくびくと震える男の口元に手を当てました。

 息をしていないっす。

 やがて男は赤い光に包まれて、光が一点に集まり茶色い本を落としました。

 僕は振り返ります。

「自殺したみたいだね」

「一体どんな集団なの?」

 顔をしかめるイヨ。

 レドナーがそばに来ました。

「傭兵狩りたちの中に、知っている顔がいたなあ」

 僕も頷きます。

「僕もっす」

「あれは傭兵だったぜ。でも、どうして傭兵が傭兵を殺すんだ? わっかんねー奴らだなあ」

「そんなにスキル書が欲しいんすかね?」

 僕は、目の前の茶色い本を拾いました。

 確かに、人を殺してスキル書を手に入れれば強くなれるっす。

 本を高値で売ることもできます。

 イヨが言いましたね。

「とりあえず、一旦ここを離れましょう」

「そうですね」

 僕は頷きます。

 そして、僕たちは焚火を片付けましたね。

 スキル書は全部拾いました。

 五冊ありますね。

 今回の依頼報酬よりも大きな手柄となりました。

 荷馬車を少し移動させて、野宿をします。

 交代で見張りを立てて、やがて夜が更けていきましたね。

 傭兵狩りはもう襲ってこなかったっす。

 そして、やがて朝が来ました。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 懐中時計私も欲しいです。(>_<)
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