転生:ルカ2
続きです。
私は計画書を書き上げると、メイドで姉のように慕っているシフィラに、図書室に行ってくる。とだけ言い、部屋を出た。
なぜ私が必死に勉強するのかというと、今のままでは、彗の婚約者にされてしまうから。。うちは、戦争をしていたせいで立場が弱い。竜神帝国と同盟となると彗と私の婚約あたりが条件になるだろう。
こんなに婚約するのが嫌なのかと言うと、竜神帝国が中華的なところで後宮が存在するから。つまり、一夫多妻制が嫌なのだ。それと奴隷フラグ。それらさえなければ、推しだし婚約してもいいんだけど。
私は一途じゃないとどんなにイケメンでも受け付けられないんだよね。私は盛大なため息をついた。
図書室に着くと、私は首からさげていた鍵をそっと取り出した。父様に9歳の誕生日プレゼントでもらった隠れ家にいくためである。この図書室は万能で、経済学から小説の恋愛ものまで揃っている。執事によると、1万冊は余裕であるらしい。その図書室の一角に隠れ家のような勉強室がある。ここが父様からの誕生日プレゼントで、お気に入りの場所。狭いけれど、アンティークの感じとか、オレンジの暖かい照明が、勉強するためには持ってこいの場所だった。
私は一息つき、勉強道具を広げた。それから、これからの計画を再度確認する。
(家庭教師に、5年で完璧ですと言わせてから、一応今同盟を結んでいるダイアナ帝国、竜神帝国にそれぞれ1年ずつ留学...。これで、父様の足を引っ張るなとうるさい父様の側近たちも文句を言わず、父様の公務を手伝わせてくれるし、やさしい父様の助けにもなれる。それにフラグもおれるかも.....。)
フラグのことを考えた時、昨日まとめた『乙女ゲームのストーリーと、攻略対象キャラ、自分のポジションについて』には書かなかったけど一つ疑問が残っていた。ゲームに出てきた魔王の娘の名前シュディア....と私。顔は一緒なのに名前だけが違うんだよね。性格もか…。転生した影響だろうか?なぜか、前世の名前と一緒だし。まぁ、考えていたってわからんし、後回しにしておこう。
私は、君主論の本をパラパラと捲り、要点をノートにまとめつつそう考えていた。
というか家庭教師に早く教えろって言ったら、レポート提出って本当にどうゆうことよ。君主論って言ったら後継者教育しかないわよ?
魔王の後継者はアレク兄様なはずなんだけど.....。
まぁとにかく今は、さっさと終わらせて、恋愛小説を読みまくる!私は、ノートにペンを走らせた。
君につなぐハナビシソウ もよろしくお願いします。