彗と、兄様と1
お久しぶりです。連載再開です!!
彗が魔の王国に留学に来る。これは、ゲームにはなかった展開。ゲームでは魔の王国の姫と婚約したが、それから彗がヒロインと竜神帝国に来るまで、その姫と会うことはなかったと書かれていたから。つまり、もうゲームからそれ始めているということ。
これが私の破滅フラグを折っているのか、破滅への近道なのかが、わからない。
「はぁー。」
大きなため息が漏れる。それを心配するように見つめる
が言った。
「姫様。大丈夫ですか??」
「大丈夫・・と言いたいところなんだけど・・・・。あんの野郎。」
「姫様。言葉遣いが・・・。」
私があんの野郎などとののしっているのは、ほかでもない龍神帝国皇帝である。
彗は無理やり人質にされたのではないかという悪評をこっちは心配しているのに、もう決まったことだ。ときれいな笑顔でこたえられてしまった。といいつつ、対処してくれるだろう。その返答を聞いた私の顔が、医者送りませんよって念を込めた笑顔だったから。
それからが大変だった。まず空いている客人用の宮殿を急ピッチで修理、清掃し、信頼できる侍女、侍従の選別。
父様と兄様が忙しいからと、初老の補佐官に頼まれてしまったため、この一週間ずっと働いていた。
10歳の仕事量じゃないでしょ・・・。
そんなことを考えながら、部屋に置いてあるお気に入りのクッションをおもいっきりギュっと抱き着いた。もちもちフワフワが徐々に苛立ちを抑えてくれる。
「ふぅ。」
「姫様。飲み物をおm」
その瞬間だった。誰も入れるな。と言っておいたはずなのに扉が開いた。
が叫ぶ。
「無礼者。姫様の命を知っていたはずであろう?なぜ入室した。」
「し、し失礼しました。急用でございます。姫様のお耳に入れなければと思いまして。」
「だからといって、」
「よい。ありがとう。で、何ようだ。その耳飾り、客人の宮殿で働く者であろう??」
「は、はい。その通りでございます。姫様に一応と任されていた者です。ご心配なさっていたことが起きてしまいまし手にございます。」
「わかった。急いで向かう。案内しろ。あくまで彗皇太子殿下を訪ねたということにしてくれ。騒ぎにするな。」
「もちろんでございます!!」
「も来てくれ。」
「はい。かしこまりました。失礼ながらお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「なに?」
「予想していた事態とは何ですか?」
「彗皇太子殿下は元敵国の皇太子。今までたくさんの市民、兵士が戦いで命を落としてきた。それであちら側の国の人を恨んでいる者がいても不思議ではない。一応そのようなことがないようにしていたつもりだけど、漏れていたようだ。」
「なるほど。さすがでございます!」
「・・・・はずかしい・・・。急ぐぞ。」




