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第六十二話 天界

 ギース子爵は話を続ける。


「大陸中で弱種族の部類に入るのが人間だ。しかし、人口だけで見ればアスト大陸で最も多く、どこにでもいる種族だ。実際に大陸の国々もほとんどが人間の国だ。おかしいとは思わないか?」


「何がだ?」


「我々吸血鬼(ヴァンパイア)は最強部類の種族だ。しかし、圧倒的に個体数が少ないため、アスト大陸に支配権を持てない。人間とは真逆なのだ。しかも天界の気まぐれで、弱種族であるはずの人間たちから稀に上位種族を超えるほどの強者が現れる。ダーヴィス将軍、あなたのように」


「……」


「さらに天界は人間たちの手に余るほど高度な魔法までも与えた。不公平だと思わないか?」


ギース子爵は自分で話しながら興奮してきた。


「だから、私はこの冥々の大地に吸血鬼(ヴァンパイア)の国をつくり、吸血鬼(ヴァンパイア)を増やしていく。そして、いつの日かアスト大陸から人間を駆逐し、人間を贔屓にしてきた天界に反旗を翻してやるのだ!」



 ダーヴィス将軍は交渉の席であるため、相変わらず表情を全く変えていない。

 しかし、内心ではずっと驚愕したままだ。ギース子爵の話した内容は、自分が聞いたこともない、全く知らない事柄だったからだ。



 天界の気まぐれで、稀に上位種族を超えるほどの強い者が現れるとは?


 天界は人間たちの手に余るほど高度な魔法までも与えたとは?


 そもそも天界とは何だ?



 初めて知る内容に衝撃を受けて、内心では呆然としている。


 しかし、そんな中でも全く驚いていない者もいる。


 シャスターだった。



皆さま、いつも「五芒星の後継者」を読んで頂き、ありがとうございます!


さて、新たに「天界」という言葉が出てきましたが、「五芒星の魔法学院」などとの関係性も含めて、今後楽しみにして貰えたら嬉しいです。


これからも「五芒星の後継者」をよろしくお願いします!


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