第三十話 王都バウム &(登場人物紹介)
翌朝、デニム一行はサゲンの町を出発し、予定通り午後に王都に到着した。
王都バウムは人口十万人を抱えるレーシング王国最大の都市だ。平原に建てられている王都は王城を中心に放射線状に広がっており、周囲は十キロ以上ある。王都の外壁はレンガ造りの高い壁で囲まれていた。
一行は守衛の敬礼を受けながら、幅広い門を抜けると、その先には市街地が広がっていた。
市街地には人々が溢れている。領民が虐げられている割には活気があるなとシャスターは思った。
おそらく、外交上の体裁の為、王都だけはある程度優遇されているのだろう。
一行はそのまま市街地を抜けて王城の手前で一旦止まった。王城もまた周囲を城壁で囲まれていた。
王城の城門でも守衛に敬礼を受けたが、城門をくぐったところで親衛隊と文官、侍女たちは指定の場所で待機を命じられた。ここから先はデニムと護衛のシャスター、エルマだけが建物の中に入ることを許されているからだ。
案内係に先導されながら、三人は王城の幅広い廊下を歩く。デニムとエルマは何度も歩いた廊下だったが、初めてのシャスターは物珍しそうに周りをキョロキョロと眺めながら歩いている。
そして、いくつもの扉を過ぎていき、ひときわ豪華な扉の前でやっと執事は足を止めた。
「この先で国王様がお待ちです」
それと共に扉を守っている衛兵が大声でデニムの到着を報告する。同時に扉がゆっくりと開いた。
扉の先は謁見の間だった。
謁見の間の奥には黄金色に輝いている椅子が置かれており、そこに一人の人物が座っていた。
オイト国王だ。
堂々とした態度で、開いた扉の先にいるデニムを見つめている。それに応えるかのようにデニムは扉が完全に開いてから、扉の真ん中に敷かれているカーペットの上を早々と歩いて行く。
その後ろをシャスターとエルマが続く。そして国王の前で片膝をついた。
「お久しぶりです。父上」
デニム同様、シャスターとエルマも片膝をついて頭を下げる。
「おもてを上げよ」
国王の言葉で三人は頭を上げた。
謁見の間には国王以外にも多くの者が列席していた。通路の左右に高級文官と高級武官たちが並んでいる。
そして、国王のとなりには豪華な防具を身に纏っている男が立っていた。その男からは他の列席者と比べ物にならない程の強い威圧感を感じる。この男こそ、王領の騎士団長であるウルだった。
そして、国王のもう片方のとなりには、細身の背の高い青年が立っていた。デニムの弟で東領主であるラウスだ。
ラウスはマルバスたちとの密談後、誰にも見つからないよう単騎で急ぎ王都に来たのだ。
当然ながらラウスとエルマの関係は誰も知らないことなので、この場でも二人は目を合わせることもしない。
「直接会うのは久しいな、デニムよ」
「父上も元気そうで何よりです」
国王とデニムの謁見はスムーズに進んだ。
二人の会話の途中からはラウスも加わり、久しぶりの親子三人での楽しい会話……とはならなかった。
特にデニムとラウスとの会話は兄弟同士の親しいものというより、敵国の相手との交渉のように隙を見せないように淡々と話していた。
側から見ていてもこの兄弟の仲の悪さは一目瞭然だ。
そんな三人の話が終わりかけた頃、デニムが振り向きシャスターを見る。
「父上、彼が新しい西領土の騎士団長、シャスターです」
デニムに紹介され、シャスターは国王に向けて頭を下げる。
「ほぉ、これが町の燃えている映像か」
いつのまにか大きな鏡が謁見の間に置かれている。デニムが持ってきた魔法の鏡を従者が設置したのだろう。
鏡の中にはフェルドが燃えている映像が映されていた。
「ふむ、見事な光景だな。しばらくここに魔法の鏡は置いておけ」
「はっ!」
それで謁見は終わりとなった。
国王が退出したのと同時にデニムとラウスも互いに顔を合わせることなく、さっさと退出する。
他の者たちも退出し始めたので、シャスターも係の者に案内されて自分に当てがわれた部屋に向かおうとしたが、その時ひとりの男がシャスターに声を掛けてきた。
「ふん、お前が新しい西領土の騎士団長か。見るからに軟弱そうだな」
王領騎士団長ウルだった。
ウルはシャスターを馬鹿にしたように笑う。
「お前みたいな小僧が騎士団長とは、西領土も落ちたものだ」
「落ちたかどうかは知らないけど、よろしく」
シャスターは手を差し出し、握手を求めた。
しかし、ウルはその手を思いっきり叩く。
「調子に乗るな、小僧!」
ウルの右拳がシャスターのみぞおちに食い込む。シャスターはそのまま倒れ込んだ。その光景を見ていた周りの人々から小さな笑い声が漏れる。
「俺は王領の騎士団長だ。西領土の騎士団長よりも格が上なんだよ。その俺に対して舐めた口を聞くな!」
ウルは倒れているシャスターの頭上に自分の右足を押し付けた。
「ふん、お前の実力がどれほどのものか試してやる。一時間後、騎士団の館に来い!」
もう一度シャスターの頭を足で踏みつけると、大笑いしながらウルは謁見の間から出て行った。その光景を見ていた人々は倒れているシャスターを笑いながら見ている。
「ウル殿に逆らうとは、愚かな小僧だ」
「身の程を知らぬのだろう」
「それにしても西領土の騎士団長は弱いですな」
「いやいや、ウル殿が強過ぎるのですよ。こんな小僧が何十人いてもウル殿には適いますまい」
再び下卑た笑いが聞こえていたが、倒れている少年の無様な姿に興味を失った家臣たちは謁見の間から消えていく。
「大丈夫ですか?」
案内係が心配そうに声を掛ける。
「ああ、大丈夫。ありがとう。それにしてもあのウルっていう人、いつもあんな感じなの?」
立ち上がったシャスターは、服に付いた埃を振り払う。
「ウル様は王領騎士団長の肩書きだけでなく、実力でもレーシング王国で一番強い騎士ですから、誰も逆らうことができないのですよ」
案内係が小声で話す。彼女としてもあからさまに話せないのだろう。
「それじゃ、これからは気をつけることにするよ。ウル様にはね」
シャスターは案内係について行き、自分の部屋の前に着いた。
「それでは、何かあったらお申しつけください」
それだけ言うと、案内係は緊張した表情ですぐに去って行った。なぜなら、部屋の前で厳つい顔で怖い笑みを浮かべているエルマが立っていたからだ。
「そんな顔で笑っていたら気持ち悪いよ」
ため息をつきながらシャスターが部屋に入ろうとするが、エルマがそれを止める。
「ウルとやり合っていたな?」
「なんだ、見ていたのなら助けてくれても良かったのに」
「馬鹿を言うな。あのウルの前で助太刀をしたら、俺の方が殺されてしまう」
笑いながらもエルマは真剣な表情だ。それだけでウルの強さが伺える。それとともにエルマが部屋の前で笑みを浮かべて待っていた理由が分かった。
「あ、隊長! 俺が倒されている姿も見ていた?」
「ああ。お前が頭を踏まれて倒れている姿など、そうそう拝めないからな」
エルマは素直に認めた。
「怪我はなかったか?」
「向こうも本気なんて出していなかったし。あの程度じゃ大丈夫」
笑っている少年をまじまじと見ながらエルマは不思議な感覚に襲われた。
普通、腕に自信がある者は自信過剰になる傾向がある。特にシャスターのように並外れた実力者である若者なら、なおさらその傾向が強い。
それが自分よりの数段格上の者に大勢の前で打ちのめされたのだ。通常であればプライドなど吹き飛んでしまい、自信喪失になってしまうはずだ。
ウルもそれを狙って、あえてあの場でシャスターに屈辱を与えたはずだ。それなのに、この少年は倒されたことを笑って話している。全く気にも留めていない表情で。
「本当にお前は不思議な奴だ」
「ん、どういうこと?」
「いや、まぁ、そんなことはどうでもいいか」
それよりも今は、この少年のこれからの身を案じる方が先決だ。
「一時間後に騎士団の館に呼ばれていたな」
「あ、そうだった!」
ついさっき言われたことをすっかり忘れていた。
西領土の騎士団長は、王領の騎士団長の命令従わなくてはならないらしい。だから、行かないという選択肢は無い。
「気をつけろ! ウルは俺でも太刀打ち出来ない圧倒的な強さだ。しかも、奴の配下である騎士団幹部たちもかなりの強さだ」
王領騎士団幹部は十人いて、それぞれが分団長として王領騎士団を統率している。その十人の分団長もかなりの強さであり、一人ひとりがエルマと同程度の実力を持っているということだった。
エルマは決してシャスターを笑うためだけに部屋の前で待っていただけではなかった。王領の騎士団の強さを伝えるために待っていたのだ。
「さっきの借りを返してやるよ」
だが、エルマからの忠告を聞いても、シャスターは全く怖気付いていない。
「お前ならそう言うと思った。だからこそ、コレを持って行け」
エルマが剣を渡す。エルマが常に持っている魔法の剣だった。
「いいの?」
「お前が丸腰で殺されたら、今後の俺の目覚めが悪くなるからな。それに貸すだけだ。必ず返しに戻って来い」
エルマは何だかんだ言ってもシャスターのことを気にしていた。
フェルドの件ではその残虐性に激怒したこともあった。今でも敵か味方かも分からない、何を考えているのかも分からない少年だ。しかし、それでもエルマは自分自身の直感を信じていた。
だからこそ、生き延びてもらうために魔法の剣を貸したのだ。
だが、それでもシャスターがウルに勝つ見込みは無いだろう。客観的に見て、シャスターはウルの部下である分団長たちよりも多少強い程度だと思っていた。一人、二人は倒せてもそこまでだ。
シャスターが西領土の騎士団長という立場だから殺されることはないだろう……とは、甘い考えだ。
練習試合中に誤って殺したことにすれば、試合中の事故死扱いになる。それをウルが言えば誰も逆らうことはできない。領主デニムも、国王からの信頼厚いウルを非難することは差し控えるだろう。
エルマは知らないことであったが、この考えはフーゴが昨夜部下たちに話したことと同じだった。しかし、ウルの人間性を多少なりとも知っている者であれば、誰もがたどり着く考えだ。
「シャスター、いいか、やばそうになったらすぐに逃げろ!」
エルマのこんなにも真剣な表情をシャスターは見たことがなかった。
「逃げれば奴らは興味を失って、それ以上お前と戦う気はなくなるはずだ。とにかく逃げるのだ!」
殺されては元も子もない。無様でも失笑されてもいいから逃げ出すことを第一に考えて欲しいとエルマは心から思っていた。
「隊長、心配してくれてありがとう」
シャスターが感謝の意として頭を下げる。
「それじゃ、時間もなくなるし、部屋で少し休むことにするよ」
「シャスター……」
「大丈夫だよ、隊長。負けそうになったら逃げる。うん、約束するよ」
エルマに笑みを見せると、そのままシャスターは自分の部屋へ入っていった。
シャスターと別れた後、部屋に戻ったエルマはそこに男がいることに気づく。
「俺より先にくつろいでいるとはな、ギダ」
「気配は消していたんですけどね、さすがエルマ隊長だ」
部屋の隅で盗賊ギダが椅子に座っている。
ギダはラウスとの連絡係として内緒で連れて来た。当然ながら、エルマとラウスの関係は極秘なので王領内では直接話すことはない。そんな時にギダの盗賊としての隠密行動の能力が役に立つのだ。
「ラウス様にお会いして来ましたが、特に変わったことはないようですぜ。予定通りに実行せよとのことでした」
「そうか、それは良かった。ところで」
エルマも椅子に座った。
「国王の周辺を諜報活動することはできるか?」
エルマとしては国王の動向も知りたいと思っているからだ。しかし、その問いの答えは聞くまでもなかった。
「無理ですぜ」
ギダとしても国王への興味があったので、来て早々に国王の部屋に忍び込もうとしたのだが、その警戒レベルは領主デニムの部屋の比ではなかった。
「やはり、国王親衛隊か?」
エルマが諦めた表情で肩を落とす。
国王には独自の軍隊がある、それが国王親衛隊だ。ただし、人数が二十人程度と少なく、全く表舞台には現れないため、国王の影の存在とさえ言われており存在を知っている者も少ない。しかし、それぞれが王領騎士団の分団長以上の実力の持ち主との噂だった。
「さすがに国王親衛隊ではお前でも無理か」
「いや、それが国王親衛隊だけじゃなかったんすよ」
「だけじゃない?」
「国王の部屋には強力な魔法結界が張られていたんですよ」
エルマは了解した。デニムの部屋にも魔法結界は張られていたのだ。師匠であるオイト国王の部屋にも魔法結界は張られていて当然だったからだ。
「やはり、子よりも親の魔法の方が強力というわけか」
「比べ物にならないほど、強力でやした」
先日の夕食会でデニムが話していたオイト国王の強さ、伝説とまで言われているイオ魔法学院で一年間も修行したという実力は本当らしい。
「ただ一つ気になることがあって、もちろん結界にはオイト国王の巨大な魔力を感じましたが、それだけではなかったんですよ」
「どういうことだ?」
「いや、それがですね、複数人の魔力を感じまして」
王領には国王とデニムしか魔法使いはいないはずなのに複数とはどういうことか。ギダは不思議がっていたが、エルマには一つの事実が浮かび上がってきた。
「……国王直属の魔法部隊か!?」
「まさか! あの噂は本当だったのですかい?」
ギダが驚きの声を上げるが、驚いているのはエルマも同じだった。
魔法部隊……オイト国王が極秘につくった魔法使いだけで編成された部隊で、実在するのなら間違いなくレーシング王国最強の部隊だ。
「本当に存在するとは……」
国王が魔法部隊を極秘に持っているとの噂は以前からあった。しかし、実の息子のラウスでさえ知らなかったので、信憑性はかなり低いと思っていたのだ。
しかし、ギダが複数の魔法結界を感じたとなれば、その噂が本当だったと考える方が正しいだろう。
そして、魔法使い一人ひとりの実力はおそらくデニムと同程度。
「まさか、息子にさえ内密にしていたとは。作戦を多少修正し直さなければならないかもしれんな」
エルマは苦虫を噛み締めたような表情をする。
魔法使いは戦士以上の攻撃力がある。国王直属の魔法部隊に何人の魔法使いがいるのかは分からないが、仮に十人いたとしてもそれだけでも大幅な戦力増強となるのだ。
「ギダよ」
「分かっていますよ。ラウス様にこのことを伝えてきますぜ」
「ああ。それともう一つ頼みたいことが」
「それも分かっていますぜ。これが王領騎士団の館の見取り図です」
エルマはギダに感謝した。それと同時に目の前からギダが消えた。
(まぁ、何事もなく全てが順調に進むなどあり得んからな)
魔法部隊については冷静さを取り戻したエルマだったが、シャスターの件だけは憂いでいた。シャスターがエルマたちにとって敵になるか味方になるかは分からないが、こんなところで死ぬべき人間ではないことは確かだ。
しかし、だからといってエルマが懇願して助けられるほどウルは甘い相手ではない。逆にエルマも一緒に処断されるだろう。
「……それでも見過ごすことは出来んな」
真剣な表情でエルマは見取り図を広げながらシャスター救出の準備に取り掛かった。
第一章「レーシング王国」編
これまでの主要な登場人物
シャスター
レーシング王国の西に広がる広大な「深淵の森」から迷い出て来た少年。
襲われかけていたカリンと出会い、助けたことによってフェルドの町の用心棒となる。
フェルドの町を滅ぼした功績により、領主デニムから西領土騎士団の騎士団長に抜擢されている。
現在、三者会合のデニムと共に王都バウムに赴いたが、王領騎士団長のウルに難癖を付けられてしまい、私闘をすることとなってしまった。
カリン
レーシング王国の西領土に点在する町の一つ、フェルドの町の町長の孫娘。
騎士たちに襲われそうになっていたところを旅人のシャスターに助けられる。
以前に神官見習いとして教会に奉公していた時、神聖魔法の使い手の才能があることが分かり、簡単な神聖魔法を使うことができる。
シャスターによって、フェルドの町の住民が炎で滅ぼされたことになっているが、実はシャスターのつくったニセモノの炎であり、カリンを含めて町の住民たちは無事に生きている。
星華
シャスターの従者。稀有な職業「忍者」、その中でも上忍しか名乗ることが許されない「くノ一」の称号を持つ。
日頃はシャスターの影の中に潜んでいる。
無口で沈着冷静、そしてシャスターに絶対的忠誠を誓っている少女。
フェルドの町長
カリンの祖父。フェルドの町を取り仕切っている。
東領主ラウスと密約を結んでおり、西領土で反乱を起こそうとしていた。
デニム
レーシング王国、西領土の領主。オイト国王の長男。
東領土の領主である次男のラウスとのことを嫌っている。
国王と同様、無慈悲で残虐な性格。
魔法使いであり、魔法は国王から教わった。
シャスターのことを高く買っており、侍女のフローレをシャスターに下賜した。
現在、三者会合の為、王都バウムに赴いている。
ラウス
レーシング王国、東領土の領主。オイト国王の次男。
領民のための統治を実施しており、東領土の国力は大幅に上がっている。
領民を犠牲にする父のオイト国王や兄デニムのやり方に反感を持ち、自分が国王になるために、エルマ、マルバスと共に反乱を起こそうとしている。
エルマ
デニムが支配している西領土の傭兵隊の隊長であるが、本当の姿はデニムの弟であるラウスの腹心。
デニムが三者会合で王都に来ている隙をついて、西領土騎士団のマルバスと共に反乱を起こそうとしている。
また、王領騎士団と私闘をすることになってしまったシャスターを何とか助けようとしている。
ギダ
エルマ傭兵隊長の腹心。職業は盗賊。
王都にて、ラウスとエルマとの伝達役。
マルバス
西領土騎士団、前副騎士団長。
シャスターによって副騎士団長を解任されたが、騎士団の半数を占める「副騎士団長派閥」を束ねており、西領土騎士団を領民のための騎士団に変革しようとしている。
東領主のラウスに忠誠を誓うこととなり、反乱を起こして西領都ノイラを制圧しようとしている。
オイト国王
レーシング王国の国王。デニムに輪をかけた非道な人物。
伝説の魔法学院であるイオ魔法学院で魔法使いとして一年間修行した実績の持ち主。魔法使いとして圧倒的な力を持ち、王国を支配している。
実力者揃いの騎士たちで編成された親衛隊と、誰もが噂でしか知らない国王直属の魔法部隊を持っている。
フーゴ
シャスターによって西領土騎士団の「親衛隊」隊長に任命されたが、シャスターに「騎士団長派閥」の全財産が奪われてしまい、シャスターをかなり憎んでいる。
王領騎士団長ウルに多額の賄賂を送っており、王都でシャスターを殺して欲しいと依頼をしている。
ウル
レーシング王国、王領騎士団の騎士団長。
剣の実力はレーシング王国一。
フーゴに頼まれ、シャスターを殺そうとしている。
フローレ
領主デニムの侍女のひとり。
食事中にデニムの不興を買い、殺されるところをシャスターの機転によって助けられる。
シャスターが王都に向かうのにあわせて、カリンがいるフェルドの町へ向かった。




