久しぶりにステータス見たな
説明回みたいな感じです。
ドラゴン出現から数日が経った。
あの一件以来モンスターは出現してきていない。やはりあのドラゴンが最後のモンスターみたいだ。
街の人の記憶もちゃんと消えている様で何一つ騒ぎは起きていない。
モンスター関連の情報も消してあるので気になることは今の所なく平和だ。
ただ唯一気になるとすれば、
「おはよう、夏蓮」
「.........(ぷいっ」
俺は夏蓮に挨拶をすると、夏蓮はぷいっとそっぽを向きながら俺を通りすぎていった。
最近夏蓮がずっとこの調子である。
ドラゴンの一件以来夏蓮は何かと俺と顔を合わせるのを避けたり目が合うと直ぐにそっぽを向いてしまう。
俺が何かしただろうか。
したと言えば帰り道ずっと夏蓮に裾を掴まれた位しか思いつかないし、他に何かした覚えがない。俺はうーんと考えたがやはり分からなかった。
まあいい。そのうち治るだろ。
俺はそう思い特に気にすることなく家を出た。
ーーーーーーーーーーーーーー
日差しが強く地面を照らす中、俺は今無人の荒野にいる。
何故こんな所にいるかというと、今日は学校も休みで俺はスキルの修行をしようと思っているからだ。
何故修行するかというと、また今回の時みたいな事が起きてもいいようにだ。今回はそんなに苦戦してもいないが次はそう上手くいくかは分からないからな。
まあ本音を言えばドラゴンみたいな面倒なのと戦う時ワンぱんで倒せるようになりたいってだけなんだけどな。
じゃあどんな修行をするかというと、そこは勿論安定の【超成長】を使う。
【超成長】なら使えば使うだけスキルレベルがアップするからな。これで楽にスキルレベルが上げられる。
俺は先ず自分のステータスを確認しようとステータス画面を開いた。
神谷夜兎 16歳 男 人族 Lv113
体力 11800/11800
魔力 11400/11600
スキル
鑑定 超成長 魔法創造 睡眠超強化魔法 火魔法 水魔法 土魔法 風魔法 光魔法 闇魔法
転移魔法 空間魔法 使役魔法 削除魔法
剣術 拳闘術 首トン 身体強化(中) 気配察知 精神耐性 会話の極意 料理
レベルは毎日【睡眠超強化魔法】で上げてるからいいとして、スキルが結構増えたな。魔力が減ってるのはここに来るとき転移してきたからだ。
先ずはこれらを全部スキルレベルを上げてみるか。俺は早速【火魔法】をスキルレベルを上げようと天に向かって火の玉を連射し続けた。
バスケットボール位の大きさの火の玉が上空向かって放出され消えていく。
端から見れば変な光景だろうな。
俺はそう思いながらも火の玉を放出し続けた。どれくらい連射し続けただろうか。
そろそろ腕が疲れてきそうになった時、
“スキルレベルアップにより、【火魔法】が【火炎魔法】に変化しました”
どうやら完了したみたいだな。
やれやれ、上に向かって撃つんじゃなかった。手が疲れた。それにしても意外にも時間が掛かったな。【超成長】でこれなら本来は果てしなく時間が掛かるんだろうな。
「そんじゃ、とっとと終わらせるか」
俺は残りのスキルも進化させようと魔法を撃ち続けた。今度は真横に撃とう。
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数時間後、俺は全てのスキルのレベルを上げ終わり再びステータスを確認した。
神谷夜兎 16歳 男 人族 Lv113
体力 11800/11800
魔力 5020/11600
スキル
鑑定 超成長 魔法創造 睡眠超強化魔法 魔法の極意 時空転移魔法 空間魔法(効果範囲 特大) 使役魔法 削除魔法
極剣 極拳 首トン 身体強化(特大) 気配察知 精神耐性 会話の極意 並列思考 料理
色々変わった所があるが先ずこの【魔法の極意】というのは元々あった火、水、土、風、闇、光の魔法のレベルを【〇魔法の極意】にまで上げたら、全部一つに統合された。
効果は魔法威力の底上げと発動までのタイムが短くなる補正、消費魔力の減少があった。
正直これはかなり有り難い。
このお陰で俺は簡単なものなら数千の魔法を一気に出すことができる。
次に【時空転移魔法】や【空間魔法(効果範囲 特大)】だが、これは名前の通りである。
【時空転移魔法】はこれまではこの地球の場所しか転移出来なかったが、今では過去や未来、果ては異世界まで行けるようになる。
まあ、異世界に行くにしてもその異世界の名前が分からなくちゃ駄目みたいだがな。そうでないとランダムになってしまう。
【空間魔法(効果範囲 特大)】は名前の通り効果範囲が飛躍的に伸びた。
前は街一つ囲える程度だったが、今では地球一つを効果範囲にできる。これで【削除魔法】を使ったら凄いことになりそうだな。まあ、やらないけど。
【使役魔法】と【削除魔法】が変わっていないのはする必要がなかったからだ。
【使役魔法】は先ずスキルレベルをアップさせるにはロウガの時みたいにモンスターを使役しなければいけない。もうモンスターがいない今じゃ上げようがない。
【削除魔法】は上げようと思ったがこれ以上上がらなかった。多分魔法自体が既に最高レベルの魔法だからだと思う。まあ、確かにこの魔法の何処をレベルアップさせればいいのか分からんしな。
【極剣】、【極拳】、【身体強化(特大)】は元々あったスキルを限界まで上げただけだ。
その威力はもはや他人においそれと見せる代物じゃなくなった。さっき一回俺より五倍位でかい岩に【身体強化(特大)】をつけて軽く殴ったら粉々に吹っ飛んでいった。こんなん人のいる所じゃ使えないな。二次災害が生まれる。
新たに【並列思考】というスキルを得たが、これは単に魔法が同時に使えやすくなるというだけだ。さっき途中魔法撃つのがめんどくさくなって二つ同時にやっていたら何か手に入った。
とまあ、全部でこんなもんか。
これでもし次にモンスターが出現しても瞬殺出来るだろう。
いやはやよく頑張ったな、俺。
俺は自分がやり遂げた事に関心していると、頭の中に眠そうなロウガの声が聞こえた。
“主ー、おはよ~”
「起きたのか」
“何してるの~?”
「強くなるための修行だ」
“強く~?”
「あぁ、次またモンスターが襲ってきてもいいようにな」
“そうなんだ~”
するとロウガは少しの間を開けて言った。
“僕も修行する~”
「修行って、お前も強くなりたいのか?」
“強くなって主守れるようにするー”
いや、俺はそうならないためにも修行してたんだけどな。
まあ、ロウガの強くなりたい気持ちには応えてやるか。
「じゃあ修行するか」
“うん!頑張るー!”
かくして、今度はロウガの修行が始まった。
おまけ
【ぷいっ】
「夏蓮」
「.......(ぷいっ」
「おーい夏蓮ー」
「.......(ぷいっ」
「返事位して欲しいんだが」
「.......(ぷいっ」
「仕方ない。次話で出番の話が来たけど、釜石さんに譲るか」
「........(ぷいっ」
「......夏蓮、返事しないくせに手だけは離さないのは止めようぜ」
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