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ドラゴンも学習能力ないな

「おい、何だよあれ!?」

「あれってドラゴン!?」

「え、嘘?何あれ何かのイベントなの?」



 突然のドラゴンの出現に街の人々は騒然としていた。

 驚く者や疑う者、ドラゴンに興奮する者など様々な反応を示しながら人々はドラゴンを見ている。そんな人々の視線にドラゴンは何を思ったのか、ドラゴンは地上の人々をじっと見つめると途端に首を上に上げ息を大きく吸い込んだ。



 あ、あれはやばい。

 息を吸い込むドラゴンの仕草を見て俺は咄嗟に【転移魔法】を使いドラゴンの下へと転移した。

 息を大きく吸い込んだドラゴンは勢いよく下に向かって吐き出そうとしたが、俺がドラゴンの顎を上に蹴り上げた事によりドラゴンの顔は上を向く。



 するとドラゴンの口から赤い炎が放出され上空に火柱が立った。

 炎は空高く立ち上ぼり、空にあった雲は炎によって消し飛ばされていく。 

 炎から出る高温の熱風が街中に襲い、暫くすると炎はみるみる小さくなって消えていった。

 あっぶねー、あんなんが街に放出されてたらえらいことになってたな。



 俺は【風魔法】で空中に浮きながらドラゴンのブレスを回避出来た事にホッと胸を撫で下ろした。

 この光景に先程まで騒いでいた人々は一斉に静まり返り、



「きゃぁぁぁ!!」

「何だよ今の!!?」

「あんなん当たったら死んじまうぞ!!!」



 今度は別の意味で騒然となった。

 まああんなん見たらそうなるよな。

 街の様子に俺はそう思っていると、ドラゴンが「グルルゥ......!!」と唸りながら俺を睨んできている。ブレスの邪魔をされて怒ってるのか?

  


「ギャォォォォ!!」

「喚くな。耳が痛くなる」



 俺に威嚇してくるドラゴンに俺はそう言うと【風魔法】で風の刃を造りだしドラゴンに向けて放った。

 だがドラゴンは風の刃を見ると翼を使い旋回しながら避ける。

 俺は逃がしはしまいと連続で風の刃を造りだしドラゴンに放つ。



 だがそれでもドラゴンは翼を巧みに使い俺の風の刃を難なく避けていく。意外と機動力あるな。

 俺はドラゴンの巧みな動きに関心していると、今度はドラゴンが俺に向けてブレスを放ってきた。



「おっとこれはやばい」



 俺はブレスを【転移魔法】を使い難なく避けると、俺を逃がさんとばかりにドラゴンは間髪入れずに短いブレスを連射してきた。 

 俺は【転移魔法】でブレスを尽く避け続ける。さっきとは逆の展開だ。



 俺は転移でブレスを避け続けると、タイミングを見計らいドラゴンの後ろへと転移した。

 俺が突然消えドラゴンは驚き何処に行ったのかと辺りをキョロキョロとしている。



「ここだ。蜥蜴野郎」



 俺の声に反応しドラゴンは後ろを向こうとしたが、時既に遅し。

 俺は【身体強化(中)】を使いドラゴンの羽を掴みながら拳を構え、ドラゴンの背中を思いっきり殴った。



「ギャォアァァ......!!」



 ドラゴン呻き声をあげながら勢いよく地面へと吹き飛んで行く。だが途中で持ち直したのか翼を使い上手く空中に留まった。

 


「ギャォォォォォォォ!!!」



 ドラゴンは俺の前に舞い戻ると怒りが頂点に達したのか、怒りの咆哮をあげた。

 ダメージはあるのかドラゴンは若干苦しそうに息を荒げている。

 今のを耐えるのか。中々やるな。

 身体強化した俺の拳を耐えたドラゴンに俺は素直に関心していると、ドラゴンはまたもブレスの構えを取った。またそれかよ。それしか出来ないのかよ。



「それはもう見飽きたぞ」


 

 俺はまたドラゴンの頭上に転移するとドラゴンの顔は「は?」と言った表情をしていた。

 いやさっきも見せただろ。少しは学習しろ。

 俺は相変わらずのモンスターの学習能力の無さに呆れたが、直ぐに終らせる為また体に【身体強化(中)】を掛けた。



 だが今度はそれだけではない。

 突如俺の拳は赤く燃え上がり炎を纏う様な形に変わる。  

 


「今度こそ落ちな、爆発拳(フレイナックル)



 俺が放った拳はドラゴンの背中に突き刺さった瞬間ドラゴンの背中から爆発が起きた。



「グギャォアァァ.......!!」



 ドラゴンは苦しげな断末魔をあげながらまた勢いよく地上へと落下していく。

 流石に二度目は耐えられなかったのか、ドラゴンは抵抗することなく地上へと落下し地面にその体を打ち付けた。



 落ちた場所はどっかの学校の中だがまあこの時間帯なら大丈夫だろう。

 俺は上空から暫くドラゴンの様子を眺めていたが、一向に飛んでくる気配がない。

 倒したのか?

 


 俺は倒したのかと思いよく見てみると、ドラゴンは微かながらまだ生きていた。まだ生きてたのか。結構しぶといな。

 あれ?じゃあ何であいつはこっちに来ないんだ?



 俺は疑問に思いふとドラゴンが向いている方向を見ると、そこには四人の人影がいた。   

 まじかよ、人がいたのか!

 俺はドラゴンに襲われそうになっている人を助けるべく急いで転移した。



「伏せ」


 

 転移した直後に俺はドラゴンの脳天にかかと落としを喰らわせ、ドラゴンの頭が地面にヒビを入れながら激突した。

 ふう、何とか間に合ったな。

 俺は襲われていた人が無事かを確認しようと襲われていた人の方を向くと、そこには見知った顔がいた。



「あれ?夏蓮?」

おまけ



 【出番が欲しい 2】


“作者さん!!何で出してくれなかったのー!!約束したのにー!!”

『ごめんなロウガ!!出そうと思ったんだけど今回出すような場面が一回もなかったんだよ!!』

“うぅ~、約束したのに~” 

『本当ごめん!!次は絶対出すから!!』 

“じゃあ今度の日常パートの時に僕主体のお話を書いてくれたら許す”

『え?それはちょっと....』

“だめ?....(うるうる”

『(か、可愛い!!)い、いいよ!!』

“わ~い”


「チョロいな作者」

 


ーーーーーーーーーーーーーーー



 【技名】


“主魔法撃つとき名前呼ぶ時と呼ばない時があるよね?あれって何で?”

「自分で考えた魔法には名前を付けるようにしてるんだ」 

“何を基準にして別けてるの?”

「俺が何時も読んでるラノベからだ。被るのは何か嫌だからな」

“でも主の魔法って絶対異世界行ったら同じのあるよね”  

「それは言うなよ」



ーーーーーーーーーーーーーーーー


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