終り
「車が事故ってなんやかんやで異世界にいっちゃったのよ」
「それはただの車の事故で頭にショックを受けて見た幻覚じゃ…」
「その世界でアンタに似た男に会ったの
…中身は女だったんだけどね」
「無視ですか」
だいたい男に会ったら中身が女ってどういうこと、男装?。
「というわけで、これもなにかの縁、私と恋を始めましょう」
「はあ!?そんな格好で迫られても恋とか始まりませんって」
「私たちお似合いだと思うけど」
「それは今日だけじゃないですか、私じゃなくてもいいじゃないですか」
「女装は止めるから」
(なんでこの人こんなに食い下がるんだろ…)
『あなたはどうして男の格好をしているの?』
『わからないカッコいいから?乗馬と剣術がしやすいし…』
『女の子ならドレスを着たらいいのに』
『おかしなことを言うんだね、きみは男の子なのにドレスを着ているじゃない』
『う…わたし…じゃなくて、ぼくが男の子だとの兄さんの邪魔だから女の子の格好をしなきゃだめなだけなんだよ!』
『そっかーでも。服なんて関係ないよ着たいときに好きなのを着ればいいんだよ』
『じゃあ、いつかあなたはわた…ぼくのお嫁さんになる?』
『いいよ』
真っ白なチャペル、そこには真っ白なドレスを着たあなたがいた。
あなたの隣には夫になる誰かがいた。