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詩集

I'm not here.

作者: 紫煙

色彩をもたない部屋で

テレビがノイズを響かせる

電球の明かりは点滅しても

僕は いない いない いない

影に落ちた


もういない


嫌いなはずの嘘つきごとを

無意識に使った感触は

勘違いの方向へ導く

イミテーションの塊


繰り返しの立ち往生

生前の復讐する幽霊でも

何かを忘れちゃいない

いない いない いない……?


堕ちてゆく床の冷たさ

僕は横たわって 無表情を貫き通す

計算づくめのこの毎日でも

歩けるように 立てるように

息できるように なるかな


世界中に一人なんて

聞き飽きた言葉に意味はないよ

回っていく誰かの思考回路に

かき乱されてく神経


視線を適当に向けてみる

感情操作 真実操作

今漏れ出しているつま先から

出ているのはなんだろ


味気ない暗い部屋で

一人、ひとりを数えてゆく

そう既に僕はここにはいない

だから無理やり誰かを道連れにしたくて


堕ちてゆく床の冷たさ

僕は横たわって 無表情を貫き通す

計算づくめのこの毎日でも

歩けるように 立てるように

息できるように なるかな

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