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始まり
「ただいまー。」
暗い部屋に響く声。
父が他界してから母は毎日遅くまで働いている。
私を迎えてくれる人など当然いない。
リビングのソファに座りテレビをつける。
画面の中の人間はバカみたいに話し続けてる。
クラスの女子が話題にしていたっけ。
そんなことを思いながら平たい画面をぼーっと見ていた。
***
いつの間にか寝ていたようだ。
窓からは光が射している。
……何か部屋の様子が違う。
寝ている間にリフォームなんてアホなことはありえない。
急に動機が激しくなってきた。
転がるように外に出てみると。
ミンミンと五月蠅いざわめきと、陽炎の揺れるアスファルト。
「なにが起きたの……。」
そんな私のつぶやきは真夏の音楽にかき消された。
やっぱり小説は難しいーと思いつつ書きました、琳廻です。
これからどうもってこうか悩み中です。
思いつき次第書きますかね。