第四話コウカイ
うん、展開が急すぎた。
〜航行6日目〜
「後10分で担当海域に入ります。」
咲月さんがそう言う。
船内に少し緊張が走る。
『全区間正常』
「発射管、いつでも撃てる」
太田さんと大和さんの声が響く。
時雨さんは無言で潜水艦の位置と状況が映されるモニターを眺めながら、舵に手を添えている。
「海域に侵入しました。」
、、、観測機には何の異常もない。
周りの人が緊張で、顔をこわばらせている中時雨さんと大和さんは平然としている。
さすがは軍人である。
その時少しひんやりとした視線を感じた。
後方を振り返っても、少し怪訝そうにする早乙女さんと目があったくらいだ。
「よし、巡航路設定は完了した。基本的な操作はAIがやってくれる。暫く休んでくれ、、、」
確かに丸一日これはキツい。
船室に戻ろうと腰を上げる。
他のみんなもそれに続いた。
「…なぁ大和さんよ、少し緊張し過ぎじゃあないか?」
「、、、そんな事は、、、ない」
「いや、何か知っているだろう。それならわざわざ自分からこれに乗ろうとはしないはずだ。」
「だから何もない!」
「、、、そうか」
巡航は続く、
はぁでも意外と何も起こらないな…
さっきからレーダースクリーンを眺めているが本当に何もない。
、、、たす、けて、
何かが助けを求めている。
辺りを見回す、誰もいない。
「…何だ?」
大和さんも気付いたらしい
少し動揺する。
ピーンピーン
電子音が響く。
「レーダーに感あり!本艦の前方!形状は潜水艦!」
「な、ソナーに感はないぞ?」
早乙女さんの声と少し動揺した咲月さんの声が響く
「目標艦は何かを発信中、、、な、レーダーロスト!」
「クソ、何だ、潜水艦が妨害用のものを何も発射せずに電子妨害するのは不能なはずだ!」
大和さんが叫ぶ。
「潜水艦なのか、これは?」
「…っつ」
何かが頭の中に囁きかけている気がする
「大丈夫か!?」
という蒼月さんも苦しそうである。
「取舵一杯!」
時雨さんの声と
「了解!」
太田さんと時雨さんは何故か落ち着いている。
「ノイズメーカーはないな、おい、大和!」
「分かった!」
「大和さんも落ち着いて発射管を操作する。
「デコイ発射!」
「このまま有線で誘導しろ!」
「了解!」
「弾着予測まで3、2、1いま!」
、、、魚雷を回避したらしい。
それから暫くし、レーダーが正常にもどる。
もうそこに映る艦影はなにもなかった。
あの時、、全てを失った。
ーーはそう言うものだと分かって覚悟していたつもりだった。
でもそれはつもりであった
その日々は、呆気なく失われてしまった。
本当に呆気なく、
ァァァァすいませんンンンンンン、投稿頻度落ちている上にこれこれは何なんだぁァァァァァァァァァァァァ(自問自答ですね、すいません)