阿ーー鸝漚ー??
まだ穏やかな回を脱出出来なくて泣く。
『こちら大型潜水救助母艦黎琉、、、離舷完了』
「潜水艦あかり、潜航開始」
時雨艦長の落ち着いた声で太田さんがつけた機関が動き下へ潜っていく。
ポーンポーン
と潜水訓練で散々聞いた音と共にレーダーを見る。
あの現象を忘れようとしているのか、蒼月さんも咲月さんも黙ってレーダーを見ている。
『あーあー、よし、全員1号船室に集まってくれ。』
いつのまにか時雨さんは司令室から消えていた。
それに少し動揺したが、スピーカーを通しての声だった為、時雨さんが移動したのだろうと納得し、1号船室へ向かった。
「よし、全員集まったか、」
「時雨さんは全員がいることを確認してから話し始めた
まぁかなり急ぎ目で準備したから互いにどういう人かもわからんだろうし、自己紹介の時間を作ろうと思ってな、
担当海域にもまだ入っていないし、舵はこのままいけばいい。」
時雨さんって意外といい人だよね、、、
「てなわけで改めて私は時雨沙織だ。
この艦の艦長をさせてもらう。
25歳で出身は叡高島だ、」
叡高島?知らない地名である。
「元々は服装から分かると思うが海軍職についていた。
一応独身だ。
潜水艦も操舵したことはある(本船は、操舵を艦長が行う)あー他質問あるか?」
何故独身という要素を入れたのかが気になる。
「あーじゃあ次、太田ー」
「えーと、太田俊太郎だ。
48歳で出身は、鞍江島。
元々は船直属技術員。
俺も独身だ。
質問とかは無いか?」
そんな独身にこだわる必要あるかな?
「よし、じゃあ次大和」
「、、、大和清次、33だ。出身は、蒼莱。
元々潜水艦鋼藍号で武器統制員をやっていた。
特に質問はないな、、、」.
「うむ、次早乙女」
かなり乱暴な口調だったが、悪い顔ひとつせず時雨さんは続ける。
「あ〜早乙女直樹です〜
40です〜出身は、仙慶ですー、
レーダー員で調査船そうえい号元レーダー員です〜
質問ありますか〜?」
無さそうだ、
「ん、じゃあ次蒼月」
「あー蒼月洸太ですー
29で出身は五月雨ですー。
元々は潜水艦こうげい号の水中歩行員でしたねー
何か質問ありますー?」
またもない
「次ー、咲月」
「咲月宗谷です。27歳で出身は、錨坂です。
元々は瑞穂大学所属潜水艇黎明号の水中歩行員です。
何か質問はありますか?」
ないであろう。
うむ、じゃあ次水無月
「えーと水無月葵です。25です。出身は日隈、
元々は日空研究所所属観測員でした。
何か質問は?」
自分でもすらすらと言葉が出るのに驚いた。
「よし、全員自己紹介は終わったな。じ後は船の中を自由に動き回っていい。じゃあ解散、」
時雨さんってそう言えば私と同い年なんだ、頼もしさとかは大違いだが、、、
改めて気合を入れて自分の部屋に彼女は向かった。
ただただーに憧れているだけだった。
アーアーーーのかーがやー光景に、
でもそれは表面で、そのーは暗かった。
霞がかかっているような夢だ。
誰かの泣き叫ぶ声。
家族か恋人か、誰かの名前をうめくように呼ぶ声。
ぐちゃぐちゃになった鉄の城。
そして、私にあの人が最後言おうとしたこと。
現実からーは逃げて、、、変な世界をみる。
まるで明るいところと暗いところを右往左往する。
けどこれはもう許されない。
もう、逃げたくない。
だから又このーーを振るうしかない、
あの人の、
探査〜五日目
「艦長〜おはようございます〜」
自分ながらにも緊張がない挨拶をする。
「、、、あ、」
「艦長?」
「あぁすまん、ぼーっとしていた。」
「はぁ」
時雨艦長は何か考えていた
『全員集合ー』
時雨艦長の言葉が観測をしていた。私達の船室に響く
1号船室と、いつものように決まっている為、私達は慣れた足取りで向かう。
「あー明日から担当海域にうつる。」
全員に緊張が走る。
「探査ルートはこんな感じだ。」
ホワイトボードに彼女が書いたらしい図がある。
この五日間は船員とやりやすくするための猶予だったのだろう。
「正直言って何があるのかが全く分からない、些細な変化でも良いから異常があったら伝えてくれ。では解散。」
あの日家族?の人達とーーーに行っていた記憶を思い出す。
とても綺麗で、生き生きとしていた。
それに憧れて、、、、、、
ーーは首に吊るしているーーーーを見る
ただ感傷に耽っていた。
ちょっと今回は短めでしたね、、、
結構投稿に時間がかかってしまうかもしれません。