表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

トビラ

ホラー要素はまだ出てきません、、、

冷たい水に浸る。

これー全てーーせいなーだろう。

苦ーむべーーのは私だーーの、ー、

意ーー遠のー。

全部ーーーーーーーーー































「君には調査に出てもらう」

 唐突にそう言われた

元々海に憧れている私にとってそれは朗報だった。

ただその次の言葉で体が硬直した。

「そこに行った船舶は何故か全て沈没しているんだよ」

「どういう事ですか?」

「さぁね?それを確かめるのも研究者の役目だろう?」

暴論である。

「何で私に?」

「若手には経験が重要だろう?」

「…」上層部は私に押し付けるつもり満々だろう。

「君が乗る潜水艦の情報はこの資料に書かれている、

今日中に確認してくれ、」

今日は友達と水族館にいくつもりだったのだが、、、


「ふぅ」

言いたい事はめちゃくちゃあったがどうしようも無いので資料に目を通す。




潜水艦"あかり"

水中速度35ノット

水上速度25ノット

魚雷発射管2門


(やっぱりなんかおかしい、

何で魚雷が搭載されているんだ?)


艦長

時雨沙織


機関員

太田俊太郎


武器統制員

大和清次


レーダー員

早乙女直樹


観測員兼水中歩行員

蒼月洸太

咲月宗谷

水無月葵



観測員が私か、水中歩行までやらされるのか、、、

といっても人物名だけ書かれても困るんだけど、


と次のページに各人物の写真が貼られている。


艦長の時雨さんって人は、若いな、、、

でも服装とかは軍人って感じの人だ、よく分からないな、あれ?左足が義足だ、




機関員の太田さんって人

なんか工事とかに行ってそうなイメージが浮かぶ

左目を怪我している。



武器統制員の大和さんは顔つきがザ.軍人と言った感じだ、写真を通じてでも眼光が鋭いのがわかる



レーダー員の早乙女さん

穏やかな若い男性といった感じだ。

ただ右腕を怪我している





蒼月さん、おなじ役割の人だ、、、も穏やかそうだ

自分の先輩って感じだ


咲月さん、目には冷静な光がともっている

こちらも先輩と言った感じか、、、




とまぁ人物名と容姿は把握したがやはり情報不足と言った感じだ、、、、



そういえばいつ行くんだろう?

えーと日程は?

次のページは付近海域の高い情報などが記されている

特に異常なところはない。ガスオハイドレートなども無い。船が沈没する理由は特には無いはずだ。


次のページにようやく日程と集合場所が書かれる

12月21日東里港潜水艦ドッグ2号

なお準備は必要なし

21日って、、、明後日じゃ無いか、、、しかも東里港は日空研究所から1日程度かかる、、、

「今から行けって事じゃん」

漏れた愚痴に偶然近くにいた研究員に怪訝そうに眺められる。




「ふぅ急がないと、、、、、、っ!?」

唐突に水をかけられた感覚が右腕に走る。

右腕を触れる、、、濡れていない、、、

気のせいかな?

そんな奇妙な経験を伴って、わたしは研究所を出て、

駅に足を向けた。




寝台列車潮風号(資料と共に渡された切符を使用)

に乗って東里港へ向かう寝台列車は初めて乗るので少し楽しみにしていた。

にしても、どんな人達なのだろう?

少し不安である

というか船舶が多数沈んでいる海域に行くのにそれを恐れない人間などいるだろうか?


そんなことを思っていた矢先、何か視線を感じた、

とても冷たい、、、

辺りを見回す

何もいない、昨日の経験といい何なんだろう。

少しおそろしさを感じる。

それを振り切る様に彼女は布団を被り、

しまいに、深い眠りの海へ落ちた。





12月15日


「ふぁ」

少しあくびをし、寝台列車の車窓を眺める

山や緑が美しい。

ここが東里か、と改めて思うただ所々軍の駐屯地が見える、

この国、瑞穂国は内戦が発生し、北と南に分裂していたしかもつい最近まで、、、ただそれは北の首相が死亡して一カ月終わった。

北の陸海軍の責任者は引き渡され裁判で死刑とされた


そして終戦から1年しか経っていないが、目まぐるしい速さで復興は進み、平和な世界を実現した。


が戦争の傷跡は完全には消えていなく、山にも所々爆撃された後があった。



『次は軍港前次は軍港前降車される方は...』

次が目的地だ、荷物をまとめる。


「えーとここが第二ドッグ?」

近くにいた警備員が近寄ってきた。

「貴方が水無月葵さんですね?」

「はい」

軍港であるため警戒されるのは当たり前だろう

指紋認証などの点検を行われ漸く中に入れた。


中に入ると大きいプールの様な場所に一つの黒い影があった、

「これが、潜水艦"あかり"?」

「えぇ」警備員がうなづく。

やはりどう見ても調査目的ではなく軍事目的で作られたものである。



「貴様が水無月か?」

「え?」

後ろに白い士官服を着た女性が現れる。右腰には軍刀だろうか?が吊るされている。


「えーと時雨艦長ですか?」

言葉こそ少し尖っているが口調は穏やかだったため

そう質問できた。

「あぁ」

少し違和感を感じたらしいが、素直に答えてくれた。

「他の皆さんは?」

「まだ来ていないな、お前が一番乗りだ」

時雨さんに対する警戒心は解けた。

「まぁ早速中に入るか、」

「時雨艦長はまだ中を見ていないんですか?」

「あ、あぁ、さっき来たばっかりだからな。」

少し歯切れが悪く感じたが気にしないことにする。







私達は潜水艦あかりの扉を開けた。


















未知への扉を、

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ