転校生が、来た様です!!
ある日の朝、俺の通っている高校に転校生が入ってきた。なんでも童顔の美少女なんだとか。
転校生の噂は学校中に広がりこぞりこぞって転校生の話をしている。無論、俺の友達慧音も転校生の話
をしているわけで
「なぁ蓮、お前はもう転校生の顔見たのか?」
「いやみてねぇよ、別に転校生くらいこの学校じゃ普通だろ?」
わざとらしく呆れたような声で慧音の話に反応するが、その話を慧音はあたかも聞こえてなかったような雰囲気で無視し、話を進める
「まじかぁ、話によるとなんでもフランスと日本のハーフらしいぜ?しかも絶世の美少女らしいし、最高だよな〜うちのクラスに転校してきたら嬉し泣きすると思う。まじで」
「お前それ、ま〜じで気持ち悪いぞ?そんなんだから彼女の一人もできねぇんだよ!!わかるか??」
「だがらなんだよ!!俺は可愛い子が見れればそれでいいんだよ!!だって、俺は可愛い子が好きだから!!」
慧音の意味不明⭐︎な言葉に流石に呆れてしょうがない中、朝のホームルームが始まった。
「それではみなさん、今日は転校生が来ます。それではこちらに入ってきてください。」
廊下側の扉が、ガラガラと音を立てて開かれていく
「みなさんこんにちは 私の名前は終夜 ルナと言います。好きな事は人と喋る事です!これから二年間よろしくお願い致しますね!」
(うおおおお!!キタぁあああああああ!何あの子!まじでクソ可愛いじゃねぇかよ!!今なら死んでも構わないッ…)
(何言ってんの?流石の俺でもそこまで行くともう諦めのレベルだよ…気持ち悪すぎるこいつ…)
「それじゃあ終夜さん、星宮くんの隣の席が空いているからそこの席に着いてくれ」
そう言うとルナと言う子が隣の席に着き、話しかけてきた
「君は名前は確か星宮くんだよね?もし良ければ後でこの学校を案内してくれない?」
正直、ここで案内をして変に男からの反感を買いたくはないが…だからと言ってここで断ったらそれはそれで反感を買いそうだな。
しょうがない、一旦は大人しく案内をするか
「わかった、行間休みか何かで案内する。それで良いか?」
「うん ありがとうね」
嫌々ながらも案内を決意する蓮であった。
午前の授業も終わりお昼ご飯の時間に差し掛かった時、優の幼馴染の蒼華 瑠璃がゆっくりと近づいてきた
「こんにちは蓮くん。確か蓮くんのクラスに転校生が来たんだよね?どんな感じの子だったの?」
「んまぁ、いい子なんじゃね?正直言って、会ってすぐの人間なわけだからよくわからんな。ただ、悪いやつじゃないと思う」
「蓮くんがそう言うと言う事は、いい子なんでしょうね」
「なんでそうなるんだよ…お前の中での俺の立ち位置どうなってんだよまじで、」
若干苦笑い気味にそう答えるが答えたら当の本人はあたかも普通の事の様に答える
「それは簡単な話ですよ?私にとって蓮くんは大切なお友達です。なにせ幼馴染ですから」
おいおいまじかよ、こいつやりやがったな?
こんな大勢がいる前でその言葉を口にしたら…
これ以上話す必要などはないだろう。そう言う事だ
とにかく今は話を元に戻すことが最重要だと思った蓮はすぐに話題を変えた。
「とりあえず俺の評価としては終夜はいいやって評価でとりあえずは固定だな。それより生徒会の集まりとかは大丈夫なのか?」
「ええ、今日は特に集まりもありませんよ?折角ですし今日の放課後、久しぶりに二人で帰りませんか?」
「…わかった」
そう答えると瑠璃は満足したのか「ありがとうございます」と答えそのまま他の所へ行ってしまった。
そして取り残された蓮はと言うと…
「おい蓮…わかってるよな」
「….」
「お前、俺に喧嘩売ってんのか???」
「….」
「なんとか答えたらどうだ?あ”??」
「これだからお前ら男子は…」
「テメェマジで一回地面に埋めるぞ???」
「お前にはわからねぇだろうよ。この環境にいるこの大変さを…」
「わからねぇよ!!お前みたいな高嶺の花とばっか喋ってるやつの気持ちなんかな!」
「あのな?そんないいもんじゃねぇんだよ。お前だって俺の話散々聞いて知ってんだろ?」
「知ってるのと実際に感じるものは違ぇんだよ!クソ羨ましなチキショウがぁ!!」
「なんもいい事ねぇよ、つうかマジでただの友達だし、お前が想像する様な関係じゃねぇし」
かなりキレた状態で慧音が言葉を返す
「確かに大変なのはわかる。だが!俺は可愛い子が好きだ!!だからお前みたいな可愛いやつとばっか喋ってるやつが一番腹立つんだよ!!」
「いやしらねーよ」
冷静に返すのであった
ご飯を食べ行間休み、蓮とルナは学校中を練り歩いていた。
「これで一通りクラスの位置やらは覚えたか?」
「うん、ありがとうね。そういえば四時間目の後蓮くんが話してた人は誰なの?」
「あ〜あいつか…あいつはこの学校の生徒会副会長
倉華 瑠璃。俺の幼馴染だよ、とは言っても普通に友達なだけだけどな」
「そっか〜二人とも仲良さそうだったもんね〜私はあんまりそう言う人は居ないからちょっぴり羨ましいな〜」
相手に聞こえない様な小さな声でぼそっと
「うらやましい…ね、そんなもんなのか」
「なにか言った?」
「いや、何も言ってない」
「そっか、そしたら教室に戻ろっか!」
そうして二人は自分たちの教室に戻ったのだった…
やっぱし、清楚系っていいよね〜
やっぱり、妹キャラっていいよね〜
でもそう言う人たちのギャップって本当にいいよね〜