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忘れられし都の錬金術師。  作者: 暁
新たな素材の予感
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戦利品の品定め。

材料置き場の部屋の入り口の門をくぐるまでもなくその異変は伝わってきた。

怪しいのは持ち帰ったキノコかなぁ?

嫌な予感を抱きつつそっと部屋を覗くと今まで大人しく伸びていたはずの魔物から得たいの知れない粉を吹き出している。

大慌てで近隣調査Ⅲ魔物を開くキノコの魔物のページを探そうにも指が言う事を聞かない。

「あった!」

気になる一行を発見…掃除が大変だった。

止める手立てを求めて結果が記載されているのが悲しい。

悲しいのはこの筆者も同じ事をして撒き散らされたと考えると掃除は避けられない。

既に漂っている粉は仕方ないとしても一刻も早く止めなくては。

ダガーに手を掛けたけど思いとどまる。

「あっ!」

不意に思い出す。

「可燃性の粉なら空気と混じると大変な事になる。」と兄弟子から教え込まれていた。

大きな袋を用意して袋の中で対処ができないか考えてみた。

寝床に行きシーツを被せて風呂敷の様に包み込むか…。

「そうだ!」

納戸に大きな皮袋が掛かっていたのを思い出す。

キノコの魔物は目を覚ましてパニックになり防御反応に粉を撒き散らしていたらしくこちらの気配には気付いても動こうともしない。

皮袋を使い、そのまま口を縛り大人しくなるのを待つ。

皮袋ははち切れる事なくキノコと粉を詰める事に成功したのだ。

近隣調査Ⅲ魔物のキノコのページをさらに読み進めるとこの粉は傷薬にも使えるらしい。

つまり傷つけられた跡を治すために吹き出した様だ。

何やら悪い事をしてしまった。

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