表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/54

第十九話 根負け

…背中が暑くなって目を覚ました。


「あっちー」


真っ暗だ。

夜中か?


私は寝ぼけたまま

あつい物体を足で押しのけた。


どさっ…。

どさっ…。


なにか床に落っこちたようだ。

まあいいや。

寝よう。


で。


翌朝。

私はベリーのやつに叩き起こされた。


「ちょっと~!なによこれ~!

起きなさいよ~!」


「うーん…」


私は昨日のガキ騒動で

今までの人生の疲れがどっと出たんだよ…。

もう少し寝させてくれ…。


「なにモグモグ言ってんのよ?

ぜんぜん聞き取れないわよ~?」


私は一生懸命しゃべったけど半分眠っているから

言ったことがちゃんとした言葉になってくれない。

私が小さく丸まっていると


「まだ眠いみたいだからあとでいいよ」


リュウの声がした。

そうそう。

その通り。


「も~。

かわいい女の子たちを

ベッドから突き落としておいて」


ベリーが言った。


え?

女の子?

誰それ?…


「あ!あれか!」


私は急に目が覚めた。


あれだ。

夜中に私の背中をあっためていた謎の物体。

それは女の子だったのか!

そして今の状況でこの部屋にいる子どもといったら

例のガキ二人しかいない…。


「あいつらだったのか!」


怒りで眠気が吹き飛んだ。


「そうよ~。とんでもない人でごめんね~」


ベリーが笑いながらガキ二人に謝った。

謝る必要ないのに。


勝手についてきたんだから、部屋に入れてあげる必要もなかったんだ。廊下で寝させればよかったのに。


「なんで私にくっついて寝てたんだよ。

勝手に他人のベッドに入ってきたんだから

押し出されてもしょうがないだろ」


「ひどいわね~。こんなかわいい子たちに

床で寝ろっていうの?」


「かわいいとかいう問題じゃないから。

それ言うならベリーが自分で

一緒に寝ればよかったんじゃないの?」


「パパと一緒がいいって言うから、ね~」


ねーじゃない。

ベリーはいつの間にか子どもの味方になっていた。


でもしょうがないか。

私はあきらめた。


ベリーも私も、リュウの旅に勝手に

ついてきただけ。


リュウが子どもたちの参加を認めたなら

そいつらも、すでに仲間なのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ