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第十三話 伝説の英雄と宝

ベリーは地図を読み慣れていたし、

方位磁針も持っていた。


「便利な物を持ってるね」


私が言うと


「落ちてたから拾ってきたの」


と答えた。え?それ、客のじゃないか。

意外に悪いやつだ。

でも私も、返しに戻れとまでは言わない。


「伝説の地は、まだまだ先だわ!

でも頑張りましょ。

きっと宝は見つかるのよ!」


ベリーは言った。

リュウは嬉しそうにうんうん頷いている。


残念だ。

ベリーって感じの良い人だと思ったけど

そんなふうに指図するなら好きじゃない。


「そういえば、財宝の伝説ってどんな話だ?」


私はふと気になって質問した。

そもそも、リュウが財宝の話を

どこから仕入れたのかも聞いてなかった。

今さらだけど、夢を見る価値がある話かどうか

聞いてみないとわからない。


「あ、伝説はね、おばあちゃんに聞いたんだよ」


もったいぶることもなくリュウは話し始めた。



昔、あるところに大きなドラゴンがいた。


ドラゴンは宝をたくさん持っていた。

誰もがその宝を欲しがったが、

近寄った者はみんなドラゴンに食われてしまった。


ある日、英雄がやってきてドラゴンをたおした。

そしてお宝をどっさり手に入れたとさ。



「めでたしめでたし?」


「ちがうよ。これでおしまいじゃないよ。ここからが大事なんだ」



お宝を手に入れた英雄は、

村の娘と恋に落ちた。


ところが、それは罠だった。


お宝が欲しくなった村の人たちが、娘を利用して

英雄を油断させて寝首をかこうという魂胆だ。


さあ大変だ。


娘は、英雄のことが好きになってしまったから

かわいそうに板挟みで困った。


困った挙句、英雄を逃がした。

ある日、英雄は財宝と共に雲隠れだ。


怒った村の人たちは、娘を袋叩きにした。

そうしたら娘が死んでしまったので

仕方なく死体を川に捨てた。


死体はどんどん流れて、とうとう

海へ流れて行った。


それで漁師の網にかかって浜に上がってきた。

浜辺では大騒ぎ。

死体の髪の毛の中から大きな宝石が出てきたから。

それは英雄が、娘の長い髪の中にこっそり隠させたものだった。


そこへ、ちょうど英雄が通りかかった。


娘が死んだことを知った英雄は怒り狂って、

担いでいたお宝を全部

海に放り込んだあげく、呪いをかけた!


この宝に触れた者は死ぬ!ってね。


それ以来、お宝は海の底に沈んだままだとさ。



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