表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/18

第5話 屋敷のパイソン

屋敷の中に入ると案の定あたりはゴミでいっぱいだ。


「すごく汚いし…なんだか暗いわね」


「だがあれをみろ。急いで逃げたからか、あいつの逃げた場所だけゴミがないだろ」


「さすがシンね!ゴミのことならなんでもお任せね!」


「なんかその表現は嫌だな…」


ゴミがわけられた跡をたどり進んでいく。


「せっかくのローブが台無しになっちゃう」


ティアは両手で足下のローブを持ち上げる。


「心配しなくても洗えばすぐに落ちる。そういういいやつを買ったんだから安心しろよ!」


少しはティアの緊張もほぐれたかな。


ティアは足下を気にして歩く速度が落ちているが、俺はかまわず階段を上がり二階へと進んでいく。


二階に上がりヘビの跡を追ったがしばらく進むと壁にぶつかり終わっていた。


「壁で終わってるってことは…ここからは壁をつたって行ったということか…」


ボトンッ


「キャーーッ!!」


ふと後ろで何かが下に落ちる音と共にティアの悲鳴が聞こえて来た。


「ティア⁉︎大丈夫かっ⁉︎」


振り返ると先程の巨大なパイソンにティアが体全体を巻きつかれて身動きが取れなくてなっている。


「た…助けてシンっ!」


ここで技を出したらティアに怪我を負わせてしまう。


「おい、ティア!そいつから自力で抜けられないか?」


「何バカなこと言ってるのっ!無理に決まってるでしょっ!!」


なるほどね…ならばっ!


右手をティアの方にかざして


「ソープランド(泡の楽園)!」


かざした手の先から出た大量の泡石鹸がティアの身体に降り注ぐ。


「ぶえっ⁉︎何これっ⁉︎ヌルヌルじゃないっ!」


「それなら摩擦が減って抜けれるはずだ!今からパイソンに技を叩き込むから、それまでにヘビから離れろっ!」


「えっ⁉︎ちょっと待ってよ!」


なんとかティアがパイソンから抜け出す。


「いくぜ!スモールゴッドクリアランス(小さな神の清掃)!」


地面から先程よりかは少ないがパイソンを流すには十分な水が襲いかかる。


ギャャャャャャャャャャャャャャー


瞬く間にパイソンは押し流され、後ろの壁に強く打ちつけられ動かなくなった。


「よし!なんとか倒せたな!」


「なんとかじゃないわよ!私こんなにヌルヌルになって死にかけたんですけどっ!」


「しょうがないだろ!自力で抜け出せなかったんだから!」


美少女の全身ヌルヌルというのもなんともいいもんだな。


「もー、せっかくのローブも台無しだし…」


「まあ、クエストは達成したんだからよしとしようぜ!」


さすがに最初のクエストと言うこともあって疲れた。


お互いに力なく座り込み顔を合わせると自然と笑けてきた。


これが冒険者の生活か…仲間と共に目標を達成するのもいいもんだな。





ギルドに帰るとしっかり報酬を受け取ることができたのは良かったが、お姉さんのヌルヌルのティアを見た後に、俺を見る目がなんか冷たかった気がする…


まあ気にしないでおこう…


さっそく報酬を使って宿の契約を結んだ。


ギルドの外はもうすっかり夜になっている。


「どこかで晩飯でも食べて行くか?」


「私は早く宿でシャワー浴びたいんですけど…」


ティアのヌルヌルの服からは石鹸の良い香りがする。


「そうだったな…」


頬をポリポリかきながら宿に向かって歩き出す。


「ちょっと待ってよ〜!」


すぐにティアが追い付き横を歩く。


まったく人生ってどうなるかわかんねーな…














「こいつ未熟だが応援してやろう!」


と言う気持ちが少しでもあれば


広告の下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします!


星1つでもめちゃくちゃありがたいです!


また、「仕方ないけど続き読んでやるよ!」


と思いましたら


ブックマークもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ