Q どうして、最悪の魔王が生まれてしまったか?
私は、孤独だった。
親を亡くしてから誰もが私をゴミを見る目で見てくる。
私が何をしたというのだ。私が...私が
そんな無限ループ
でも、彼が私を救った。聖女の孤独を溶かしてくれたから...
私たちは、歪な相棒。忍者と聖女のペアをどんなに批判されてもいい
ああ、幸せ。好きな人とクリスマスができて、正月もお花見も一緒に過ごしたい。
そんな幸せは、続かなかった。
新年を迎える前、魔王が復活した。
私たちは、魔王討伐に向かった。
途中で武器が破損したりした。
それほど、きつい戦いだった。
◆
魔王城にたどりついた。
「万が一があるかもしれません。体調は大丈夫ですか?」
心配してくれるのが嬉しい。
「大丈夫だよ。ありがとう」
女性のような華奢な体が大きく見える。
◆
「倒せた...?」
ホッとしていたのがいけなかったかもしれない。
「ベッタ、危ないです!!」
ディスに押されて呆気に取られてしまった。
「あ゛がッ」
目を疑った。
「チッ 死んだか。おい、聖女ぉお!!」
嘘だ嘘だ嘘だ!!
彼が死ぬはずがない。だって、彼は絶対に死なないって!!
「ヒュー..ヒュー...ゴホッ ゲホッ」
「喋らないで!」
悟ったようなそれにて寂しそうな顔をした。嫌!その先を言わないで!!
「もういいです...300先に裏....道が...」
「だから!!」
「ありが..」
彼は死んだ。私を置いて精一杯手を伸ばしても届かない所に
「あ゛あ゛っなんで!?」
許さない許さないユルサナイィイイ
「話を聞けよぉお」
業を煮やした勇者の最強必殺技
でも、この炎は消えない。もういいや。
純白だった魔力、全てが黒に染まる。
「あはぁあ...」
「お前、まさか!?」
冷たくなった彼を抱いた。寝てるようで愛おしかった。
「一緒に見に行きましょ?あなたが好きだった花畑へ」
彼のいない世界はもう知らない。
彼と私が一つになる。今日からペヴェンタだ」
タイムリミットは近い
◆
帰ってこない勇者達の捜索が出された。 騎士団は1週間かけて見つけた。
そこにはバラバラになった魔女と格闘家、串刺しになったクルセイダー、震えている剣聖。
絶望した顔で殺されている勇者だった。